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フェイテルリンク・レジェンディア ~訓練場に籠もって出てきたら、最強になっていた。バトルでも日常でも無双します~  作者: 毘沙門 子子


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739 必殺技たちを試します


『はい。〈超臨界・黒体放射〉の〈励起翼〉バーションだと思って下さい――もちろん〈超臨界・励起剣〉もあります』

「えっと、〈超臨界・黒体放射〉の〈励起翼〉バーションだとすると」

『はい、使用すると、エンジンが止まります』

「ええっ、・・・体当りした後エンジンが止まるんですか・・・・それもう仕留めそこねたら、完全に無防備な獲物じゃないですか」

『そうなりますので、注意して下さい。〈超臨界・励起翼〉及び〈超臨界・励起剣〉の持続時間は3秒。また一度発動すると、3秒間は停止できません』

「なるほどです・・・・気をつけないとですね」

『では新しい武器を試してみて下さい』

「はい! じゃあ、行きます!!」

『お願いします!』


 私はアイステイルを加速、最後のAUⅢに突撃を仕掛ける。


「―――イルさん、〈超臨界・励起翼〉!」

『〈超臨界・励起翼〉、イエスマイマスター!』


 ホログラムのイルさんの羽が白銀に輝いた。

 同時に、アイステイルの翼も白銀に輝く。

 逃げようとする、AUⅢ。

 逃さない!

 私は、スロットルレバーのサイドの小さなレバーを押し込む。

 完全に慣性を無視した方向転換をして、アイステイルがAUⅢに迫る。

 AUⅢがなんとかこちらの突撃を躱そうと蛇行するけど、アイステイルは、稲妻のように動いて迫る。

 いままで変形や中途半端にVRとリアルを操作することでやっていたような稲妻のようなカーブよりも、より鋭角に、より鋭く曲がる!


 バリアを展開する、AUⅢ。

 私はちょっと慌てる。


「バリアがあるの・・・・!?」


 一撃でバリアを破れるかわからない。

 仕留めそこねたらこっちは的だ・・・。私が倒せなかったら、アイビーさんが、恐らくあのアクティブアクターを緊急停止してくれるだろうけど。

 私はアイビーさんに尋ねる。


「アイビーさん、仕留め損なったら――」


 私が全て言い終わる前に、アイビーさんが少し声を張る。


『スウさん、大丈夫です! ――〈超臨界・励起翼〉なら、()()()()!』

「なるほど―――了解しました!!」


 私はバリアを構えるAUⅢに向かって突撃、〈超臨界・励起翼〉を叩きつけ――バリアごと真っ二つにした。

 アリスが怯えるような声で、叫ぶ。


『ひぃぃぃぃぃぃ』

『盾機のアリス涙目』


 みずきが、いたずらっ子のように「ウィヒヒ『ナハナハ』」と笑った。


 アイビーさんの通信ウィンドウが私の顔の前に開く。

 相変わらずウィンドウで視界を奪う人である。


 私はこっそり、ウィンドウを手でちょっと横にずらして視界確保。


『何より秘密兵器の慣性ダンパー』

「作れたんですか!?」

『はい。宇宙での問題、慣性により止まれないを幾分軽減してくれます――空気中を飛ぶくらいには』

「ああ、完全に打ち消せるわけじゃないんですね」

『流石に』

「それでも十分助かります」

『16世代機の全てに搭載予定ですが、スウさんなら1番に使いこなせると思います。――そして最後にして最高の機能。アイステイルだけの専用機能。アイドル・アクティブシステム。つまり変身です』

「・・・へ、変身ですか」

『はい。スウさんがゾーンに入りやすくします』


 するとみずきだった。さっきまで笑っていたのに、急に大声を出す。


『いらない!』


 アイビーさんが慌てる。


『え―――っ、しかし。非常に強力なシステムで・・・』


 みずき急にどうしたの・・・前から私のゾーン状態を心配してたけど、ゾーンに入っても何ともないよ。私に丁度いいシステムなのに。


「わ、私も欲しいシステムだけど」


 私も言ってみたけど、みずきは譲らない。


『そんなろくでもないシステムは必要ない!』


 みずきの強固な拒否に、アイビーさんがちょっと慌てて返す。


『――ま、まあ。オンオフはできるので、ピンチの時に使ってみて下さい。スウさんの弱点を突いてくるルジェルナという人相手だと、流石にほしいと思いますので』

「ですね・・・ルジェルナ相手だと――じゃあ、普段はオフにしておきますね」

『確かにルジェルナ相手だと・・・・そうだけど。――涼姫、本当のピンチの時以外つかわないで欲しいぞ・・・』


 するとアリスまでだ。


『涼姫・・・わたしからもお願いします』

「二人共・・・? う・・・うん」


『さあ最後に、アイステイルも終炎を搭載しているのでどうぞ! ――ちなみに試作型ではありません! 展開スピードがさらに向上しました!』


 正式型になったのか!


「はい!」


 私はアイステイルを人型にする。

 そうしてARに表示された、終炎と書かれたボタンを押すとアイステイルの鎖骨から上、首下が回転肩が水平に180度回った。昔プラモデルのフェイテルワンダーがやったみたいな感じ。


 私はAUⅢに飛んで、その胴体を鋏で掴む。


『いつもみたいに、終炎と叫ぶと、超・臨界励起状態になります!』


 やっぱこれ、好き。必殺技を叫ぶとかカッコイイ!


「終炎!」


 瞬く間に青く輝いた鋏がAUⅢを真っ二つにした。


「カ・・・カッコイイ!」

『必殺技叫ぶとか、恥ずかしくないのか・・・?』


 リッカがロマンをわかって無い事を言った。

 ていうかアンタだって「立花放神捨刀流◯◯!」とか言ってんじゃん!

 あとムシャ・リッカ・ゼロになった時も口上を述べてるし。


『カッコイイですスウさん!』


 リッカに口上を述べさせてるアリスは、ロマンが分かるようだ。


『音声入力方式、気に入って頂いて光栄です』

「控えめに言って最高です! というかこの終炎、何が良いかって、エンジン止まる技を確実にヒットする状態で放てるのが良いですね。〈超臨界・黒体放射〉とか〈超臨界・励起翼〉は当たるかわからないっていう怖さがあるので」


 私が言うと、アリスが納得の声を出す。


『確かにそうですね。敵からしたら、たまったものではないと思いますが』

『というわけでスウさん。どうですか、貴女のアイステイルは』

「はい。この機体なら、新しい世界が開けそうです!」

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― 新着の感想 ―
更新お疲れ様です。 やはり必殺技はロマンですな! ロマン要素も有りますが、確実にモノにしとかないと例の新キャラ四人に対抗出来ないでしょうからなぁ…頑張れスウちゃん! それでは今日はこの辺りで失礼致…
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