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フェイテルリンク・レジェンディア ~訓練場に籠もって出てきたら、最強になっていた。バトルでも日常でも無双します~  作者: 毘沙門 子子


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727 歯を見せます

 その後アリスとリッカのお立腹のコメントが流れる中、私とさくさんキングさんは、暗い月裏側の近くに停泊していた戦艦で合流。私が〝例の物〟を受け取る。


「男がずっと使ってたヤツなんで、すまんね。一応消臭剤は振りまいておいたから」

「いえ、問題ないです。どうせヘッドギアは外しませんし」

「まあ、夫の使ってた物だか――」


 私が拳を振り上げると、彼は『ギャッー』っとホラー漫画にでもでてきそうな顔になって、戦艦の奥に逃げていった。


「じゃあアリスもリッカも、戦艦に待機しててね。アリスとリッカが乗ってるのは特機だから、コピーされたら不味い」

『了解です』

『おー』


 さて、私は月に向かって飛ぶ。


 月近くでは、沢山のバーサスフレームとアクティブアクターが交差していた。


 右の方の戦いが激しい――戦ってるのはロブⅡと、あれはアクティブアクターの主力量産機AU(エイユー)(スリー)


 AUⅢの見た目はシンプルで、丸みを帯びた感じロングスカートを履いてるみたいな感じにもみえる。

 全体的に〝いかにも量産機〟って感じ。装備もシンプルな物――盾、銃、剣だけ。

 だけど、このAUⅢが滅茶苦茶強いんだよね。――ロブⅡ3機と、AUⅢで丁度互角になる感じ。

 しかしそこは、地球の勇者たち。


『海兵隊の名に掛けて―――!!』

『今こそ、大和魂を見せる時、行くぞッ!!』

了解(レンジャァァァァァァ)!!』


 日米同盟で海兵隊さんと自衛隊さんが、ロブⅡでAUⅢを取り囲んでる。

 盾役のロブⅡがAUⅢの攻撃を受け止めた瞬間に、狙撃。ヒールも飛んでいる。

 3対1が卑怯に見えるけど、あれでちょうどいいんだから仕方ない。

 なんたってアクティブアクターは1機で盾役も火力役もヒーラー役も全部できる、チート性能。

 銀河連合には、盾役も火力役もヒーラー役――3つの機能を持つ機体を、あそこまで小型化できない。


 1人3役はやろうと思えばできるけど、サイズがでっかくなり過ぎちゃう。

 そしたら被弾しまくっちゃう。


 さらにベクターの機体は。AUⅢ以外にも、コーテーションという遠距離火力特化機や、レ・R(アール)というマルチレンジ火力特化機もいてこの2機も強い。


 ――さて、私は目立たないといけないので、一気に突っ込む。

 そして、


「イルさん、〈臨界・励起翼〉」

『〈臨界・励起翼〉イエス、マイマスター!』


 目標に定めたアクティブアクターに、〈汎用バルカン〉を連射しながら〈励起翼〉で斬りつける。


 相手は盾で受け止めようとしてきたけど、させない。

 回り込んでバッサリ。

 おし、1機撃墜。

 私は『アム◯の数え歌』ならぬ、涼姫の数え歌を開始。


「1つ――2つ――3つ――」


 こちらに飛んできたAUⅢのカメラを、バルカンを撃って破壊。

 ベクターが味方を遮蔽物にして隠れ、後ろから突っ込んできた。

 そいつの胴体を、〈臨界・励起翼〉で両断。

 さらに私の背後から来たヤツがいた。レ・Rだった。――レ・Rは装甲が薄そうだったので、私は爆散したデブリを避ける。すると後ろのレ・アールはデブリに自分の慣性もろとも正面衝突して、爆散。

 さらに私を狙撃してきたコーテーションの弾を3択ブースト極短防御で防ぎ、逆に〈汎用・スナイパー〉で狙撃。


❝おま・・・、うそだろ・・・❞

❝敵のデブリ利用してるし❞

❝スナイパーの弾丸に、ジャスガすんな・・・❞

❝バーサスフレームで、クイックショットすんな・・・❞

❝ヘッドショットでカメラ撃ち抜いてるし・・・❞


 仲間の救援に駆けつけたんだろう、剣を持って――恐らく秒速10000キロとか出てそうな、無重力の真空だからってものすごい速度で私に突っ込んできた機体がいた。

 私は人型に変形して、待ち受ける。

 相手はすれ違いざまに剣を横薙ぎに一閃――ここで敵から通信が入ってきた。


『貴様だけは赦さんッ!!』


 通信相手っぽいのが、こっちに来る。

 教えられている覚醒機と同じ姿。――アレが目標、釣れた。――見た目も間違いない、資料通り、覚醒機アウェイクンだ。


『我が名は羽瀬川 ナズン!! 勇者なり!!』

「またあんたか・・・」

『貴様その声、この間の女かァ!! この羽瀬川 ナズンに生き恥を与えたせいで、俺はこうして戦場に舞い戻り、お前の仲間を討ち取りまくったぞ!!』

「ソウデスネ」

『その機体、見ない機体だな。――なるほど特機か。これほどの戦果を、しかも特殊能力以外の性能も凄まじいと見た。その機体を複製されたら、貴様はどうなるかな?』

「―――なっ、不味い!!」


 私は驚いたふりをした。


『恐怖に怯える、いい声だ。ならば複製してやるッ! 伏者機フェイク、奴を複製だッ!』


 羽瀬川 ナズンが、私の乗っている()()()()()()()を複製する。

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― 新着の感想 ―
これは状態異常に耐性がまるでないタイプの勇者(笑)ですわー
さて、ベクターの勇者殿は人類卒業試験に合格できるのか
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