723 回避困難になっていきます
前回配信をしている描写をしていました。申し訳ないです><
頭の中でちゃんと「これは隠密作戦だから配信させちゃ駄目!」って分かってたのに、なぜかさせてました・・・。またもやらかしすみませんでした><
~~~
私が躱している間にも、みんな攻撃の手を休めない。
アリスとユー以外。
そこからしばらく戦うと、100人部隊も牽制を止めて徐々に交戦しだした。
よし敵の左側が、だいぶ手薄になった。
私達は、敵の真横から一気に――って、弾幕が来た!!
「弾幕が来ました! ギャラクティカ少し下がって下さい!! 空母がどちらも落とされたら、みんな帰れなくなります!!」
『おう、離れ気味で、あちらを牽制する!』
70層に一緒に行ったメンバー、マイルズ、ユー、マリさん、あとスケさんとさくらくんはともかく、ほかのプレイヤー50人はこの弾幕を抜けられない。
私は空母で弾幕を躱しながら、敵の懐へ入り込めるだろうか。
みんなの私を心配する声が聞こえる。
『スウ!』
『スウちゃん!』
『スウさん! 行けますか!?』
「任せて!」
沢山の柱のようなものから出ている弾幕は、敵には当たらないように飛んでいる。
なら、近距離で接敵してしまえば、もう飛んでこない。
一旦、抜けてしまえば!
私は操舵輪にキス。
鋭い息を吐いて、
「入れ――ゾーン!!」
視界が青くなる。
緩慢になった時間。
ビスカムアルバムを転がしながら弾幕を躱していく。
プリティギルティちゃんの声が、聞こえてきた。
『空母みたいな機体が、独楽みたいに横転しながら進んでるんだけどぉ!?』
『宇宙空間なら回転速度の上限はないからって、なんちゅう回転を・・・』
香ナイトさんもいるみたい。
「みんな、弾幕を放っている柱を撃って!!」
『駄目です。弾丸が当てられない!』
さくらくんが、転がる空母からじゃ流石に弾丸が当たらないと言った。
とんでもない飛び方して、ごめん・・・!
『あの状況で弾丸を当ててるマイルズさんと、マリさんと、オックスさんはなんなん・・・』
『オックスさん、まじかぁ、射撃だけならあの2人に迫るのかぁ』
プリティ・ギルティちゃんと鳳ヘプバーンさんがオックスさんの実力に驚いてる。80層で大分仲良くなったからねぇ。
『私も当ててるよぉ!?』
スナークさんも流石だった。
『だが、破壊できん――なんだあの柱は、硬すぎるだろう・・・!』
オックスさんが砲弾を何度も当てながら、憎々しげに言った。
やっぱ、ハイパーウォールなんて名前してるだけあって少々じゃ破壊できないのか。
マイルズも歯噛みする。
『というか、ブロック構造になっていて、少しづつしか破壊できない。少々破壊してもハイパーウォールには、ほぼノーダメージだ。全体の機能を止めるには、どれだけ時間がかかるんだ・・・』
するとアリスが、無駄撃ちになるからか手を止めて、悲しそうに言う。
『なんでお姉ちゃんは射撃の才能に溢れてるのに、わたしはだめなんでしょう・・・?』
いや、アリスには、
「アリス! ビスカムアルバムの〈励起剣〉を伸ばすよ操作お願い!!」
『それならお任せを!!』
「前はアリス、後はリッカ、お願い!」
『承知!!』
ビスカムアルバムには、中央部分に船体をぐるりと囲む二本のリングがあって、そこから〈励起剣〉を伸ばせる。
このリングは回転することで、角度を変えて敵に近距離攻撃ができる。
私は〈励起剣〉展開レバーを押す。
左右に伸びる〈励起剣〉。
迫ってきた敵のアクティブアクターを、見事に切り裂くアリスとリッカ。
『流石剣術が得意な二人組! やるな。アメイジングだ』
マイルズが二人を褒めている。
他の海外プレイヤーが困惑しだす。
『でも、だんだん弾幕が濃くなってきた』
『俺達でも躱すのが難しいのに、そろそろ空母なんか通れるような隙間がないぞ・・・』
『それでもなんか、スウは手品みたいに躱してるけど、そろそろ無理だろ・・・!』
『弾幕ってか、壁じゃん、もう! ――って、なんだこの弾幕!』
なるほど・・・。
ビスカムアルバムの直ぐ側で、弾幕が発生し始めた・・・。
弾幕は発生源に近いほど、密度が上がり躱しにくくなる。
なら一番怖いのは、機体の側を発生源とする弾幕だ。
「銀河連合・・・・なんて物を隠してたの・・・、」
銀河連合に、こんな隠し玉があったなんて。
「まって・・・」
それだけじゃない・・・!
柱が放電して、弾幕を伝うように稲妻が迫ってくる!
『あれじゃ・・・隙間自体がなくなるんじゃ・・・・』
これが無敵の壁!
流石に躱せない!!
ビスカムアルバムに直撃する雷撃。
『だめだ、シールドが剥がれるぞ、スウ!』
オックスさんの警告。
でも、ハイパーウォールもここまで空母サイズの機体が迫ってくるなんて思ってなかっただろう。
そろそろ、最終防衛ラインって事!?
「みんな、削るからビックリしないでね!?」
『削る?』
『削るってなんですか?』
オックスさんとさくらくんが、困惑している。
「リッカ、ごめん!」
『ん? 何――』
アリスがいるから、大丈夫だよね。
私は静かに呟く。
「入れ――」
『――まさか・・・スウ、やめ・・・・っ!』
リッカが目を見開く。
「――セカンド・ゾーン!」




