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【完結】くじ引きで竜帝国の皇太子妃に選ばれてしまった  作者: 夕凪 瓊紗.com
竜帝陛下と盃編

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似たもの父子(おやこ)

※本話には御見苦しいシーンが含まれますので、お食事中などはご注意ください

※自主規制はしております


ルゼくんを介抱している傍ら、徐々にお隣が騒がしくなってまいりました。

あの・・・何となく嫌な予感がするのですが・・・


「皇太子殿下ぁ―――っ!!!」

女官さんたちが駆け込んでまいりました。


「竜帝陛下が・・・竜帝陛下がぁ――――っ!!!」


またこのパターンですかぁっ!!!


ひとまず、ディルと一緒に、レオくん、婚約者4人娘たちが出動いたしました。

カイくんには刺激が強すぎる大人の世界なので、

キャロルたちとルゼくんの介抱をお願いしました。


―――そして、お隣では・・・


「ちょっと、あ~しゃ~ん」

また、あーしゃんです。あーしゃんでましたよ?


「まぁたシャクヤ殿下に泣かされたんだってぇ~?」

いや・・・ユリアナ妃・・・いや、またユリっぺが降臨しております。

つか、父さまが泣かしたのではなく、泣き上戸になっただけなのですが・・・

てか・・・また・・・?

あれ・・・何か昔、号泣している竜帝陛下を見た気が・・・

ほんの小さい頃・・・ディルの小さい頃の顔も思い浮かびます・・・

父さま・・・マジで竜帝陛下を泣かしてるんですか?


「ほらぁ、ちゃんとお顔赤らめてぇ~、しゅき♡♡♡♡♡♡♡♡って

言わなきゃらめらろ~~~っ」

最早、ろれつの回っていないソシエさま・・・いえ、ソシにゃん。


「うぅ・・・えぐ・・・っ、きらいになったやらぁ~」

こっちも赤ちゃん返り~~~っ!!!

父子おやこで酒癖一緒かいっ!!


「ほらぁ、吐けっ!こういう時は思う存分吐きゃぁいいのよ~

おらぁ、ブドウジュース飲めぇっ!」

ユリッぺが、父さまから送られた竜帝陛下の盃に、

“ブドウジュース”を注ぎます。

いや・・・明らかに酒臭いのですが・・・


女官さんたちを見やりますが・・・

多分、彼女たちが止めても聞かなかったのでしょうね、

あの酔っ払いたち。


酔った勢いで、結界張ったりしますし。


「全部吐いちまいな!オラぁ、猫耳しっぽ萌えなめんなよぉ~」

ソシにゃんの格言は意味不明です。

あんまり真剣に取ってはいけません。


「うぐ・・・っ、しゃくやぁ・・・しゅきぃ~」

そんなにウチの父さまのこと気に入ってらっしゃるのですか?

本当に仲がいいですね。


「ならもっと飲めぇっにゃんっ!」

語尾にかわいいものが付いていますが・・・

ソシにゃんは女傑がごとき表情をしています。


「えぐ・・・っ・・・猫耳しっぽ萌え~~~っ」

やべぇ・・・あれ末期です。

末期症状ですよ。


「いや、飲めって問題では・・・ディル!取り押さえますよ!」


「わ、わかった!」

早速、ディルとレオくんは竜帝陛下を、

私たち女子と女官さんたちで妃殿下たちを取り押さえに向かいますが・・・


「ぐびっ」

あ、竜帝陛下、また飲んだ。


「吐くうううぅぅぅぅっっ」


『吐けええええぇぇぇぇぇっっ!!!』

酔いどれきさきたちの張り手が、竜帝陛下の背中に命中した瞬間・・・


「ぅえっぷ・・・」


竜帝陛下が、いつもの如く・・・


―自主規制入りま~す―


その後、ワイン用ではない漆塗りの盃は、

即座に洗っていただき、磨いていただきました。


そして酔っ払いどもは、こういう時のために

祖国じっかから取り寄せた、“眠れるミストくん”で

即座に眠らせ、医務室に運び込みました。

因みに、近衛騎士さんたち協賛で。


その後、ディルにより、皇太子宮の近衛騎士たちには、

決してルゼくんにアルコールを与えないよう、

厳命が下されました。








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