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【完結】くじ引きで竜帝国の皇太子妃に選ばれてしまった  作者: 夕凪 瓊紗.com
竜帝陛下と盃編

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皇太子殿下たちの酒宴

※後半、御見苦しいシーンがございます。お食事中の方はご注意ください

※自主規制はしております。

※日本のみなさんは~、お酒は20歳になってから!未成年飲酒は絶対にダメだぞっ(/・ω・)/

※あぁ・・・シークワサーリキュールまた飲みたいな・・・(本話には一切関係ありません)


竜帝国でのひとときを過ごし、両親が祖国ツェイロンへ帰国してから

暫く経ち、ようやく目的のものが届いたので、

ディルに報告です。


「あぁ・・・これか」


「えぇ、祖国の伝統工芸で、特殊な漆塗りで仕上げた盃です」

黒塗りに、金色の模様が描かれた見事な一品です。

先日、竜帝陛下の盃を、事故とはいえ壊してしまったので、

せっかくだからと父さまに、盃を注文しておいたのです。


「父さまからってことなら、きっと喜ばれると思うのです」


「あぁ・・・俺も半信半疑だったが・・・」

めくるめく父さまグッズは全て、

竜帝陛下の寝所にギャラリーのように展示されているそうです。


「父さまから、この一文を書けと、母さまから言ってもらいましたので」


そこには・・・


―ディアーシャ、飲み過ぎには注意してくれ。シャクヤ―


これで完璧ですね!


父さまからの盃を、ディルから竜帝陛下に届けてもらい、

数日後の晩餐会にて。


現在の晩餐会には、レオくんとカイくんも加わって、

兄弟たちと婚約者軍団を合わせて賑やかに晩餐をとっております。

最近はお隣も静かなので・・・

少しはにこやかに食事されていることを願います。


さて、今日は料理と共に、お酒が並んでいたとです。


「あの、ディル、これは・・・」


「あぁ・・・メイリィたちもどうかと思ってな」


「私は・・・その、慣れていないので・・・」


「果実酒もあるから、おすすめよ。ちょっと飲んでみる?シアも」

と、アナが勧めてくれたので、早速シアといっちょに少しだけいただきます。


「あ・・・飲みやすいです」


「うん、すっきりしていて、好きな味かも」


「ふふ、そうでしょ?」

アナも上機嫌で飲んでいます。


「じゃぁ、私は芋焼酎で」

と、ごく普通に、他の物とは明らかに違う雰囲気の酒瓶を、

普通に取ったのは・・・


「え・・・それ飲むの?ミフェイさま」


「ん?うん」

さすがのアナも、その存在は知っていたようです。

我が、ツェイロンとランディアが誇る・・・

度数高めの上級者向け!!焼酎!!


それをミフェイさまはいとも簡単に、ストレートで飲み干します。


「ね・・・姉さん!ミフェイ姉さんって呼んでいいですか!?」

「私も!」

「じゃぁ、私もそうしようかしら」


「・・・別にいいけど」

こうして、ミフェイさま・・・はミフェイ姉さんと

私たちの中で呼ばれることとなります。


ごくごく。


ジュースを飲むかのように、焼酎をごくごくと飲むミフェイ姉さん。


ちらっと弟のルディくんを見やると・・・


「・・・たまに職場からお土産でもらってましたね。

そんなに珍しいお酒なのですか?」

いや・・・珍しいとかではなく・・・


「私は珍しいかな・・・エルフの王国では、ワインが一般的だから」

と、シア。

そう言えば・・・聞いたことがあります。

エルフの王国・エストランディスには、

ブドウから作ったワインなるお酒があるそうです。


「実は、先日ユリアナさまからいただいて」


「ユリアナ妃から?」

ディルが驚いたように見やります。


「はい、最近エストランディスから仕入れたそうで・・・

あ、キャロル、試飲用に、みんなにお出ししてくれる?」


「はい、ただいま!」

シアにお願いされたキャロルが、

あらかじめ預かっていたのか、給仕用の部屋へ向かいます。


「それじゃぁ・・・俺はこれにするか」


「でぃ・・・ディル・・・!そ、それは・・・!」


「あぁ・・・竜酒ロンジゥと言ってな・・・」

それは・・・竜帝国ならではのお酒。

ただでさえ度数の高い白酒バイジゥよりもさらに磨きをかけた・・・

めちゃくちゃ高価で度数の高い酒!!


「ディル・・・それ、飲むんですか?」


「まぁ、俺は毒が効かないせいか、酒もあまり効かなくてな。

これくらいがちょうどいい」

な・・・なんとぉっ!!?

ちょうどいい度数だからそれを飲むと!?


「ルゼもどうだ?」


「い・・・いえ、俺は果実酒で」

おや、意外ですね。


「そうか?」


「でも、兄上が、お酌をしてくださるのなら。

あ、口移しでもいいですよ」

口移しはダメですよ。

何だかまたアナがぐはっときてますし・・・


「あれ・・・でも、待ってください!ディル!」


「・・・どうした?メイリィ」


「ルゼくんって・・・竜帝陛下にとっても似ていらっしゃいますよね」

「確かに、遺伝子の濃さを感じるわね」

アナも同意してくれます。


「・・・と言うことは・・・」

シアもごくりと唾を呑み込みます。


「泣き上戸皇子」

びくっ。

ミフェイ姉さんの言葉に、みんなが頷きます。


「ディル、第2の泣き上戸を産み出してはなりません。ここは果実酒でいきましょう」


「そ・・・そうか?じゃぁ、果実酒をついでやろう」


「わぁいっ!兄上大好き♡♡♡♡♡♡♡♡」


「ぐはっ」

いや・・・今のは、兄弟として、大好きと言う意味なのでしょうが・・・

アナがまたぐはっと来てます。


ルゼくんはディルに果実酒をついでもらい、

上機嫌で飲まれていました。


ディルには私から竜酒ロンジゥをおつぎして、

レオくんもディルからもらっていまっした。

なんと・・・レオくんも飲めたのか、それ!!


それをレオくんの隣で見ていたカイくんは・・・


「俺も飲んでみたい」


「いや、カイはまだ子どもだろう」

と、レオくん。


「えぇ~」


「ほら、ジュース注いであげるから」

と、レオくんの反対側に座っていたミフェイ姉さんから

リンゴジュースをついでもらうと、

何やら顔を赤らめております。


「は・・・はい、お姉さま」

そして嬉しそうにリンゴジュースを飲むカイくん。


・・・カイくんはかつてウチのアルシャ姉さまに失恋したのですが・・・

まだまだ年上のお姉さんに憧れるお年頃・・・なのでしょうか。


「ねぇねぇ、ぼくも竜酒ロンジゥ飲む」

と、キーシャくん。


「たまにもちょうだい」

と、たままで。

ふたりはいつも通り、ルゼくんの左右を固めて、

双子萌えを敢行しております。


「いや・・・ふたりは・・・」

まだ子どもですし・・・と、ディルを見ます。


「・・・いや・・・まぁ、年齢的には、

キーシャは俺のひとつ下だし・・・」


「たまも私とかわらない・・・はずですよね」

実年齢的には、まったく問題ないのですが。

・・・見た目が12歳のショタっ子ツインズなだけで。


「そもそも、ぼくもたまも、魔物だし」

あ・・・確かに。だからにんげんの基準は、当てはまらないのでしょうか。


竜酒ロンジゥは本来、神龍に捧げられる最高級のお酒だよ?」

おや、そうだったのですか。

さすがにディルとアナは知っているようです。


「まぁ・・・そうであればつがなくては失礼になるか」

「神事用のお神酒みきではありませんので・・・どうでしょうか」

ディルとアナは互いに顔を合わせます。


「前に神事で出されたお神酒みき

空間魔法いじってちょっと味見したけど・・・

あんまりおいしくなかったの!」

確か、1年に1度、年末年始に

神龍を称える神事とお祭りが催されるのでしたね。


「いつの間に・・・」


「ぼくに捧げられるお酒なんだから、飲んだっていいじゃぁ~ん」

まぁ、ごもっともですね。


「でも、ディルがその後、

宴会で飲んでた竜酒ロンジゥの方がおいしかった!」


「・・・味見していたのか」


「えっへん!」


「全く・・・まぁ、これでいいのなら飲んでいいぞ」


「わぁ~いっ!ルゼお兄ちゃん、ついで」

「ついで~」

かわいく盃を差し出す、キーシャくんとたま。

ルゼくんに注いでもらっているのは竜酒ロンジゥです。


子どもにしか見えませんが・・・一応、成人しております。

あくまでも・・・人間基準ですが。

おふたりとも魔物なので、いいですよね。


竜酒ロンジゥを飲んで、ふたりはとっても満足しているようです。


と、そこへワインの準備を終えたキャロルが戻って来て、

エクレール、ルディくんと一緒に、

女官さんたちと私たちに配ってくれます。


「あの・・・シアさま・・・えぇと、失礼かもしれませんが」


「なぁに?キャロル。なんでも言っていいのよ?」

アナの侍女であるキャロルは、私たち婚約者ズにとっては、

女子会をやる際は必ず一緒に騒ぐほど、仲良しだったりします。

普段は身分の差があり、彼女は使用人のひとりですが、

無礼講の女子会で仲良くなった我々の女の絆は強いのです。

もし、キャロルが悪い御代官さまに言い寄られたら、

私たち総出で、捕り物帳をする覚悟もありますとも。


因みに、悪い御代官さまと捕り物帳のお話は、

昔シンシャ兄さまが話してくれたもので、

それを聞きつけた劇作家が観劇化し、

祖国ツェイロンで一大ブームを巻き起こし、

今では隣国ランディアでも愛されております。


あぁ・・・話がそれてしまいましたね。

キャロルの話とは・・・なんなのでしょうか・・・?


「あの・・・給仕室でお隣担当の女官さんたちから、

ユリアナさまが持ち込んだブドウジュースと同じラベルだったそうで、

ジュースだと勘違いされたのですが・・・お酒・・・ですよね?」

えぇ。匂いもお酒ですよね。


「匂いを嗅げばわかると思うが・・・」

と、ディルも思ったようです。


「ちょっと覗いたのですが・・・ユリアナさまは直接晩餐会会場に

持ち寄られて・・・給仕には自分がお酌するから、と、

お預けになっていなかったそうです」

つまり、給仕の女官さんたちも、その中身に触れていないと。


「一応、毒物でないことは、瓶の中に入っていても分かる探知魔法で、

ソシエさまが確かめられたそうなのですが」

さすがはソシエさまですね。

酔った勢いで結界張るだけのことはあります。


「・・・何だか、とっても嫌な予感がするのですが・・・」


「いや・・・だが・・・静か・・・だしな・・・

酒は週末3瓶までで・・・納得していただいたはずだ」

さすがに予告もなく、毎晩のように、

泣き上戸陛下が降臨されては困りますし、

ユリアナさまとソシエさまも完全に二日酔いで再起不能ですし・・・

と言うことで、ディルたち竜皇族皇子たちの嘆願書と共に、

ご納得いただいたのです。

だからこそ、ディルも私たちの席に、

週末の今日に、せっかくだからとお酒を出してくださったわけで。


「でも・・・ブドウジュースですよ・・・?」


『・・・』

みなが黙りこくります。


そして・・・


「あ・・・う・・・」

ガッシャ―ン!!


な・・・何事ですか!?

見れば、ワインを飲みほしたルゼくんが、目を回して倒れてます―――っ!!?

一方、子どもだからと試飲用の盃がなかったキーシャくんとたまは、

新たにルディくんについでもらっていたのですが・・・

一足先に飲んだルゼくんが・・・倒れていました。


「こ、こんなに、弱かったのか!?」

竜酒ロンジゥ、飲ませなくて正解だったようです。


「ルゼくんがお酒を飲んだところは!?」


「俺は初めて見たが・・・近衛騎士たちも飲み会はあるはずだし・・・

果実酒は平気だったしな・・・」


「果実酒とワインは違いますよ~~~っ!!!」


「同じ果物だろう」

そうですけど―――っ!!

味とか、このワイン感とか、ほら・・・何か違うじゃないですか―――っ!!!

※因みに赤ワインです


「とにかく、ルゼくんを・・・」


慌ててレオくんが抱き起します。


「レオは何か知らないか?」

と、ディルがレオくんを呼びます。


「・・・飲み会は・・・あまり参加しないと聞きましたけど」

隊長なのに―――。

初めてなら・・・少しずつ飲みそうな気がしますが・・・

この時、私は重大な点に気が付きました。


「飲み方が、竜帝陛下と一緒じゃないですか」


『・・・あ・・・』

その様子をじかに見た一行が、一様に呟きました。


とにかく、ルゼくんを休ませないと・・・


「うぅ・・・兄上・・・ぐす・・・っ」

って、早速泣き上戸皇子になってます―――っ!!!


「大丈夫か、ルゼ。気が付かなくてすまんな・・・」


「なでなで・・・ちて・・・?えぐ・・・っ」

何か、赤ちゃん言葉になってませんか?


「あぁ・・・よしよし」

ルゼくんの頭をなでなでするディル。

キーシャくんとたまも、ルゼくんの側頭部を左右からなでなでしています。


「うえぇ・・・兄上もっふぃ・・・」

理解不能な言動まで同じなのですが・・・

あ・・・て、ことは・・・


「うっぷ・・・き、きもち・・・わる・・・

は・・・はきそ・・・ぐほ・・・っ」


―自主規制―
















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