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【完結】くじ引きで竜帝国の皇太子妃に選ばれてしまった  作者: 夕凪 瓊紗.com
竜帝陛下と盃編

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泣き上戸陛下

※本話には、御見苦しいシーンが含まれます

※お食事中は特にご注意ください

※一応自主規制はしております


「・・・えぐ・・・ぐず・・・っ」

えぇと・・・何故か竜帝陛下がいらっしゃったら、

先日の泣き上戸陛下が再臨しているのですが。


「父さま、竜帝陛下に何させてるんですか」

やけ酒させるほど恐がらせたんですか?

天下の竜帝陛下を。


「いや、私はそんな、恐がらせたりなど・・・」


「何と言って連れてきたのです?」


「いや・・・普通に、私の甥でもあるのだから、

ちゃんと笑顔で迎えてやってくれとだな・・・」


「いや・・・それで何であぁなるのですか」


「その・・・酒は飲み交わしたことがあるが・・・

あんなになるのは・・・初めて見たが」

父さまの目が完全に死んでおります。

自分でも、予想外だったようです。


しかし、笑顔で迎えてやってほしい・・・

で、何故泣き上戸陛下になりますかね・・・?


「酒の匂い、すごいするね」

と、ルゼくん。何だかくらっときているみたいです。

あのシュラバでは平気・・・と言うか、

必死だったのであれですが、

あんまり酒気が得意じゃないのでしょうか。


ひとまず・・・おっきいもっふぃ・ポチの

もっふぃセラピーを受けてもらいました。


「・・・そう言えば、何故かユリアナ妃とソシエ妃も

一緒にいて・・・かなり酔っていたな」

と、ディル。

何故、あのおふたりまで!?


「それにしても・・・30分の間・・・ですか」

と、アナが切り出して・・・


『・・・30分・・・』

その言葉に、全員が確信したことでしょう・・・


「30分・・・飲みまくったのか・・・?」

父さまが唖然としております。


「30分で酔うものなのですか?」

私はお酒をたしなまないのでよくわかりませんが。


「いや・・・別につまみを介しながらなら・・・

もっと長くなることもあるだろうし・・・

30分以上一緒に飲んだこともあるぞ・・・?」


「あの時のユリアナさまとソシエさまの様子から考えるに・・・

30分ぶっ通しで飲み続けたのでは?」

と、ミフェイさま。


あぁ・・・それで吐いたのですか・・・


ん・・・?吐いた・・・?


んま・・・っ、まさか・・・


「うぷ・・・き・・・気持ち悪い・・・は・・・は、吐く・・・」

ぎゃあああぁぁぁぁっっ!!

竜帝陛下ぁ―――っ!!?


「うっぷ・・・」


―自主規制―


「ディアーシャ!!?」

父さまが竜帝陛下に寄り添いますが・・・


「だ・・・だ・・・め・・・ぐ・・・おぇ・・・っ」


―自主規制―


いやああああぁぁぁぁぁぁっっ!!!


と言うわけで、紹介イベントはまさかの竜帝陛下が

盛大にやっちまったおかげで、体調が安定するまで待つことになりました。


その間に、ユリアナさまとソシエさまに事情聴取・・・いえ、

お話をお伺いしました。


「えぇ・・・っと・・・私、途中から記憶がないのよ」

え・・・マジですか!?ユリアナさま!


「私も・・・何があったのかしら・・・?」

ソシエさままで―――っ!!?


「では、原因はおふたりにもわからないと」

ディルが告げると、おふたりとも頷かれます。


「あ・・・でも、覚えていることならあるわ・・・」

そ、それは何です?ユリアナさま!


「あのね・・・頭から離れなくて・・・

“あーしゃん”って、何だと思う・・・?」

それは私たちもわかりませんよぉ――――っ!!!


しかし、それを聞いた父さまが、吹き出したのは何故でしょう?

何故か聞いても、父さまはナイショだと言って、

教えてくださいませんでしたが。


体調が安定した竜帝陛下は、

キーシャくんとたまにお会いになりました。


父さまのお話と、監視の目があったからか、

特に問題も起こらずに面通しがかないました。


これは言わずもがななのですが、

キーシャくんは“神龍”として竜帝国で保護することは

認めてくださいましたが、皇族としての戸籍や、

皇位継承権など、生前与えられたものの復権はないそうです。

そして、キーシャくんの素性についても、

むやみにおおやけにはしないことになりました。

尤も、キーシャくんも生前に与えられたものについては、

特に執着もないようでした。

ただ、今は、ディルやルゼくんたちと一緒にいられるだけで

満足なのだそうです。


たまについても、神龍が生まれ変らせて魔物として、

神龍のペット兼弟として扱われることになります。

その素性については同様に明かさず。

私にとってはかわいい弟で、

父さま、母さまにとってもかわいい甥っ子ですが、

当然ながら、ツェイロンの王族籍はもちません。


こうして、私たちは元通り、

皇太子宮で過ごすこととなりました。


余談ですが、ユリアナさまとソシエさまが、

竜帝陛下と話されるときに、

父さまが呼んでいらした竜帝陛下のお名前によく似た愛称で

竜帝陛下をお呼びしており、

何だかとても仲睦まじいな、と感じました。


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