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双子萌え


『ふったご萌え~、ふったご萌え~♡』

そう、かわいらしくスキップしながら、

何故かルゼくんの周りを、

両手をつないで輪っかを作って

くるくる回っているキーシャくんとたま。


あれは恒例行事のようです。

ルゼくんが双子萌えに赤面したところで、

ようやく紹介です。


ふたりと顔を会わせた父さまと母さまは、

瞳の色は違えど、

本当にメイファ叔母さまの生き写しのようだと、

とても喜んでくださいました。


そして、本題はここからなのです。


「実は・・・ディルのご兄弟は全員知っているのですが、

当の竜帝陛下にだけは、まだ紹介していないのです」


『え・・・っ!?』

父さまも母さまもとても驚いているようでした。


「その・・・不安でして・・・」


「・・・その、父は、メイファ妃の死の真相は、

もちろん知っています。私が話しましたから。

首謀者の男の処刑も、父が担当しました。

しかし・・・その、だからこそ、私は、

キーシャとたまを紹介すべきかどうか、迷っております」


キーシャくんは、一度は殺されて、

魔物の神龍としてよみがえった存在。


たまは、メイファ妃が無理矢理乱暴されて産まされた子。

その後メイファ妃はその父親である首謀者に殺され、

そして洗脳されて育ち、キーシャくんによって、

魔物化されたことで一命をとりとめた子・・・


竜帝陛下は、このふたりを、どう扱うのか・・・


私たちにとってはそれが不安なのです。


「・・・私から、話をする」

と、父さま。


「よろしいのですか?

もし、父さまにとって、不都合なことがあれば・・・」

祖国ツェイロンに何かあれば・・・私は・・・


「そんなことはない。起こさせない。父を信じてくれるか、メイリィ」


「は・・・はい、父さま」

こんな時に、嫌に安心させる、力強く告げる父さまは、ずるいです。


「私も同席しましょうか」

と、ディル。


「・・・いや、大丈夫だ」

そう、父さまが微笑むと、父さまはディルに案内だけ頼み、

竜帝陛下への謁見へと向かいました。


「まぁ、大丈夫よ。シャクヤなら。

あのおふたりはね・・・何と言うか、お互い半身のようなものだから」

と、母さま。


「ここにいるみんなの、秘密よ?」

そう、母さまは微笑まれました。


「・・・双子萌え~」

「ルゼお兄ちゃん双子萌え~」

と、甘えだすキーシャくんとたまに、

ルゼくんは再び付き合ってじゃれております。


「かわいいわね、あのふたり」


「はい、すっかりみんなのアイドルですよ。

竜帝陛下も、気に入ってくださるといいのですが」


「ふふ、そうね・・・」

母さまは優しく微笑みながらも、

どこか悲し気に、見守っておりました。


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