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【完結】くじ引きで竜帝国の皇太子妃に選ばれてしまった  作者: 夕凪 瓊紗.com
第5章 ディル補正計画強化週間編
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ディル補正計画(ミフェイ編)


さて、最後はミフェイさまとのお茶会チェック。

ミフェイさまとは、晩餐会でお顔を合わせるものの、

あまり話したことはないのですよね・・・

おひとりで黙々と食べていらっしゃって・・・

その割には、小食のようですけど・・・


ミフェイさまは、私の祖国であるツェイロンの隣国、

獣人族の王国であるランディアのご出身です。

国名、初出ですよ!初のお披露目っ!!

因みに、私の姉王女である、

ユーリィ姉さまの夫である、アレン義兄にいさまが

王太子を務める国でもあります。


ミフェイさまのお立場は、事情があって

そこでは微妙なものだそうで・・・

私もアレン義兄にいさまから、

ミフェイさまのことは聞いたことがありませんでした・・・


ミフェイさまは、ダークグレーのロングヘア―をハーフアップに結い、

上品な着物・・・と呼ばれるランディアの伝統装束を着ていらっしゃいます。

因みに、ツェイロンも着物に似たデザインの伝統装束があるのですが、

色の重ねを重視するランディアとは違い、

袷や袂などの刺繍、装飾とのバランスを重視するのがツェイロンです。

ちょっと違いますが、隣国ともあって、

我々の国の伝統装束はちょっぴり似ています。

まぁ、パーディーの時などは、ドレスを着ますがね。

たまに伝統装束をドレスにアレンジしたりして着ることもあります。


ミフェイさまは、獣人族の国出身とあり、

狐耳しっぽの獣人族です。

狐耳しっぽ・・・と言う特徴は、

アレン義兄にいさまと一緒ですね。


さて、そんなおふたりの会話は・・・いかに?

私たち監視隊ももちろん待機。

因みに本日のお菓子は、もうすぐ秋・・・と言うことで、

おはぎを作ってみたとです。

祖国ツェイロンでは割とメジャーです。

獣人族の国・ランディアでもメジャーだそうですが、

あちらでは“ぼた餅”というらしいですよ。

昔は、季節によって言い換えていたのに、

いつの間にか二つの国で

それぞれの呼称が定着してしまったのだそうです。


おはぎは私は食べ慣れているのですが、

監視隊の他の3人、アナ、シア、ルゼくんは驚愕していました。

あれ・・・あんこは初めてですか?

水羊羹をみんなではむはむしたはずなのですが・・・


しかし、一度口にしてみると、

どうやらお口に合ったようです。

ミフェイさまは大丈夫だと思うのですが・・・


「・・・」

会話は・・・


「・・・」

あれ・・・ミフェイさまもディルもずっと黙っていますね?

そしてミフェイさまはおはぎをぱくり、ぱくり。

その様子を見て、ディルは恐る恐るおはぎにフォークを入れます。

一応、手でも食べられるのですが、

お上品に・・・と言うことで、フォークを添えてみました。


ミフェイさまは小食とお聞きしたのですが、

割と早く食べてしまわれて・・・


緑茶をすすられていますね・・・

そして・・・ディルは緑茶を初めて見たのでしょうか・・・?

あれ・・・そんなにマイナーでしたかね?

祖国ツェイロンとランディアでは割と飲まれるのですが・・・

ミフェイさまがちょびちょび飲んでいるので、

マネして飲んでいらっしゃいますが・・・

会話はありません。


そこでキャロルにおはぎのおかわりを提案してもらったところ、

ミフェイさまは合計5つも完食されていたのですが・・・

お好き・・・だったのですかね・・・?

気に入っていただいて、何よりです。


でも・・・今日の件は、後日反省会ですよ・・・?ディル。

そんな念を送ると、かすかにディルの肩が震えたのは・・・気のせいでしょうか?


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