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【完結】くじ引きで竜帝国の皇太子妃に選ばれてしまった  作者: 夕凪 瓊紗.com
第9章 婚姻式編

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婚礼衣装

メイリィ「明後日はまさかの婚約式です(笑)」


さて、昨晩さらっと、婚約式が決まったとの衝撃的知らせを受けて、翌日。


本日は、こういったイベントの際に大体催されるであろう・・・

婚礼衣装の最終チェックですよ!!

・・・いや、普通最終チェックの前に仮合わせイベなどがありそうなものですが。


ここは後宮です。

後宮の一郭に、竜皇家御用達のお針子さんたち、

デザイナーさんや、竜族の侍女たち、

そして妃のユリアナさまとソシエさま。

ミフェイ姉さん、シア、アナ、キャロルと、女子メンツが勢ぞろいしております。

因みに、私について来たがったディルは、

弟のカイくんに、“お仕事ちゃんとしないと、

メイリィ姉上に嫌われるよ?”と、爆弾発言をかまし、

愕然とするディルを引っ張って行ったとです。

何だか、カイくんはイザナさまに似てきたような・・・

いや、むしろあれには・・・

酔って竜帝陛下に絡んで無理強いする・・・ソシにゃんの片鱗が見える!!


そんなわけで、私はまさかの明後日着る婚約式の婚礼衣装とご対面です。


デザインの大元は竜族の伝統衣装と大差ないデザイン。

しかし、祖国ツェイロンや、隣国ランディアの、

あわせのある白無垢と言う着物スタイルのものとも、

同じ属国のソレイシア王国やエストランディス王国で着られていると言う、

真っ白なドレスとも違います。


しかも、下がドレススタイルではなく、ゆったりズボンなのですよね。

まぁ、ぼちぼち寒くなってまいりましたので、あったかいに越したことはないのですが。

そこがまず新鮮でした。


色はアイボリーで、ところどころに金色の装飾がされております。

それにキラキラと輝く婚礼衣装用の

アクセサリーや、宝石を身に着けるのが伝統スタイルだそうです。

色については、竜皇家に嫁ぐ際は、金色を中心として揃えます。


こういった宝石類は、大体母親の婚礼衣装から継承するそうですが、

当然のことながら、白無垢を身に着けるため、装飾品は身につけません。

そこで、いつの間にか竜帝国スタイルの宝飾品の中で、

金色のネックレスを母さまから取り寄せ、

キラキラと飾り立てられる宝飾品の中核として使用しております。


その他、義母上となるユリアナさまとソシエさまからも、

おふたりからおさがりのアクセサリーを貸していただきました。


と、早速侍女たちに飾り付けられた私。

サイズは問題なくぴったりでしたとも。

・・・何だか恐い・・・いえ、優秀なお針子さんたちで何よりです。


そして、宝飾品を実際に身に着けて

金色の糸で編まれた豪勢なレースのベールをかぶらされたのですが・・・


「あの・・・多すぎません?」


「いや、貴族ならこんなもんね。

竜皇家に嫁ぐのだから、かなりゴージャスにはしているけど」

・・・と、竜族のアナ。

同じく竜族のキャロル、侍女さんたちも「うん、うん」と頷いておられます。


「ご・・・ごーじゃす・・・すぎるんじゃぁ・・・?」

ないでしょうかね・・・?これ・・・。


「メイリィは、長い竜皇家の歴史の中でも、

史上初の人族の正妃なのだから、しっかり飾り立てないと、嘗められるわ!」


『そうそう!』

と、アナに引き続いて、ミフェイ姉さんとシアまで頷いております。

うぅ・・・何だか気が重いのですが・・・

みんな揃って、“正妃はメイリィ!”と、

ディルの後ろでバックコーラスを決められて、

もう2日後に婚姻式となれば最早、引くに引けません。


でも・・・母さまからいただいた・・・

この金色の見事なバラ細工が盛り込まれた宝飾品を

身につけられるのは、ちょっと嬉しいですね。


それに、こちらを中心に、他の宝飾品も揃えていただいて、

ソシエさまとユリアナさまからも貸していただいたのです。


「あの、おふたりの婚姻式の際も、こちらをお召しになったのですか?」

と、ソシエさまとユリアナさまにお聞きしてみます。


「私たちは・・・」


「そうねぇ」

何やら、お互いにお顔を見合わせております。


「側妃だったし、当時のアーシャが

そう言うのをやる気なかったから、やってないのよ」

と、ソシエさま。

因みに、“アーシャ”と言うのはディアーシャ竜帝陛下の愛称です。


「え・・・っ、それは・・・その・・・」

嫌なことを聞いてしまったでしょうか・・・


「あぁ、いいの、いいの。気にしないで。

あの頃、下手にそう言う婚姻式何かをやったら、

いつ暗殺されてもおかしくなかったし・・・

それに、嫌がらせなんて日常茶飯事。

できるだけ、部屋にこもっていたかったしね」

と、ユリアナさま。


「え・・・暗殺・・・?嫌がらせ・・・?」

そりゃぁ・・・女の嫉妬問題など、いろいろあったのでしょうが・・・


「今はそんなことないから、安心して。

後宮ここも随分と暮らしやすくなったわよね」


「そうそう。だから、メイリィちゃんたちが気にすることないのよ」

と、ソシエさまもユリアナさまも微笑んでいらっしゃいますが・・・


私の叔母さまも、この後宮で亡くなられたのも事実なのです。

従弟のキーシャくんだって、一度は暗殺で命を落としております。

※その後魔物の神龍として復活して、

今では、たまと一緒に、私たちのかわいい神弟アイドルなのです。


「悲しい顔しないで。あの頃とは違って、正妃も側妃も、

変わらず祝福してもらえる婚姻式なんだから。

私たちができなかったことを、あなたたちがかなえてくれるのは嬉しいわ。

みんな、私たちの大切な義理の娘になるんですから」

と、ユリアナさまが微笑まれます。


何だかそう言われると・・・嬉しいですね。

私たち婚約者パーティーずは、互いに顔を見合わせながら、微笑み合いました。


「それはそうと・・・その宝飾品なんだけどねぇ・・・」

ソシエさまが不意にそう呟かれます。

な・・・何か、とんでもない真実が隠されているのでしょうか・・・?

み・・・身に着ける身としても、緊張が走ります。


「婚姻式も碌にやる気がなかったのに・・・」

「一応嫁いできたからって、

アーシャが1点だけ宝飾品を渡してきたのよねぇ。あと、ドレスも」

と言って、ソシエさまとユリアナさまが苦笑されます。


「当時は貧相だって、陰で笑われたけど」

「だからこそ冷遇されてるってことで、

まぁ、身を守るひとつの盾にはなったわね。

でも、竜帝から宝飾品を下賜される以上は、

一応、側妃としては扱われてるって、証拠にもなったし・・・」

と、ソシエさまとユリアナさまが語られます。

ですが、貧相と言うわけでもないのです。

この細かな意匠や、金細工・・・

お値段などつけられないほどの豪華な、

価値のあるものでしょうに・・・


ひょっとして竜帝陛下は・・・

おふたりの身の安全のためにそうなされたのでしょうか・・・?


「この間の人生相談の謝礼として、用意させたのよ」

「そうそう、やり直しを要求して♡」

何だか、そう語るお2人の陰に、

ソシにゃんとユリッぺを感じるのは、気のせいでしょうか。

その人生相談って・・・こないだの泣き上戸竜帝陛下を降臨させた、

あれじゃないですよね・・・?

何だかそんな気が、物凄くするのですが・・・

これも夫婦円満の証・・・だと思っておいた方がいいのでしょうか・・・?



ディル「ようやく、メイリィが俺の正式なつがいとなるのだな」(しみじみ)

アナ「失敗は許されないわよ?

万が一、問題を起こして、いきなりシャクヤ陛下が、

メイリィを国へ連れ戻しに・・・なんてことになれば・・・」(ゴゴゴ・・・ッ)

シア「よくある恋愛小説みたいに、

式当日にメイリィが他の殿方に連れ去られたりしたら・・・どうしよう・・・」(おろおろ)

ミフェイ「婚約式当日に、“やっぱ無理”とか言われる可能性もあるわね」(くわっ)

ディル「な・・・っ、そんな・・・っ!?」(ガーンッッ)

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