↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
【完結】くじ引きで竜帝国の皇太子妃に選ばれてしまった  作者: 夕凪 瓊紗.com
第9章 婚姻式編

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

125/188

突然の知らせ



「メイリィ」

今日も私は、夜になるなりディルにむぎゅっと抱き着かれ、

そのままベッドに連行されたわけですが・・・


「はい、ディル」

先日はお休み前のちゅーをねだられました。

それは婚前前のおイタにあたるのでは?と、

ディルに進言したところ、愕然としておりました。


ではこの私抱き枕状態はどうなのか・・・と言う

疑問も生まれたのですが・・・

何だか、ディルの体温は温かく感じるのに、

周囲一帯が冷気を放ちながら急激に冷え込んだので、

そのことについては進言をパスし、

結婚するまでのお楽しみだと、

告げると、とっても嬉しそうに微笑み、

部屋の冷気もおさまったので何よりでした。


その3日後の夜が今日です。


「婚姻の日取りが決まったぞ」


「え・・・」

私、全く聞いていないのですが。

そりゃぁ、最近、いつ婚姻を結ぼうか、

正妃にするから、などと度々お話されておりましたが・・・


「いつ、ですか?」


「3日後」


・・・早すぎませんか?それ。


「あの、ドレスも何もありませんが」

まさか私服でとかいいませんよね?


「竜族の、それも皇族の婚姻式は、あらかじめ型が決まっている。

メイリィを竜帝城に迎えたその日から、準備は完了していた」

その前に、体型がかわったらどうすんですか。

用意すんの早すぎません?

まぁ、体型の維持には務めておりますが。


「ちょうど3日後、公務が落ち着くから、その日に婚姻式をしよう」


「あの、招待客はどうするのですか?」

少なくとも、故国ツェイロンでは、

神殿で婚姻の契りを交わしたら、その後は披露宴です。


「婚姻式に出席するのは、新郎新婦、そして取り仕切る神官がいればいい」

そうなのですか?


「その後、竜帝・・・父上に報告し、そして神龍に婚姻の報告をするんだ」

随分と、あっさりしておりますね。


「披露宴などはされるのですか?」


「あぁ。年始の神龍祭で、大々的にメイリィとの婚姻を祝うこととなった」


「え・・・それはさすがに」

それ、神龍をたてまつる帝国最大の祭典ですが。


「キーシャとたまが、どうしてもと言ってきかなくてな。

俺もそれはいい案だと思った」


んな・・・っ!!キーシャくんとたまが!?

そ・・・それは断りにくいですね・・・


「あの・・・実家ツェイロンはどうすれば・・・?」


「神龍祭には、例年通りツェイロン国王夫妻が出席されるし、

神龍祭後に、ツェイロンを訪国しようか」

あぁ・・・里帰り。

婚姻したらさせていただけるんでしたね。


「その際に、ツェイロンでも祝宴を催すとリィリエ義母上に確認をとったぞ」

もう既に、母さまを“母”と呼んでおります。


「あの、何故母さまに?」


「リィリエ義母上から是非、その話は自分にとな!」

・・・あぁ・・・父さまが知ったら絶対ごねるからでしょうか。

そして、婚姻式当日に、“あ、そう言えば・・・”と、

ケロッと告げて父さまが再起不能になりそうですね。

母さまのことです。3日後の父さま大打撃に向けて、

宰相である伯父さまと、しっかり準備をしてくださっているはずですから・・・

一応安心・・・しておきましょう。

・・・うん。


「3日後が楽しみだな」


「あの、他のみんなの婚姻式は?」


「その1週間後にやろうと、みなで話したぞ」

いつの間にそんな話、したんですか。


「神龍祭の時に、みんなの披露宴もするのですか?」


「いや、シアは自国では親類や友人たちと

ささやかなパーティーをすることが慣例でな。

さすがに王族となれば国を挙げての大々的なパーティーになる」


「では・・・」


「だが、シアは庶民の間で主に催される、

親類や友人たちとのささやかなパーティーに憧れているらしくてな」


「はぁ・・・」


「だから、父上、ソシエ妃、ユリアナ妃、そして兄弟たちを招いて、

ささやかな晩餐会を催すことにした。

アナとミフェイも、それなら専属の侍女や執事、弟も一緒に参加できるからと、

了承していた」

あぁ・・・確かに、そうですね。

竜帝陛下夫妻はご一緒ですが、

本格的な社交パーティーではないので、

アナの侍女・キャロルや、執事のエクレール、

ミフェイ姉さんの弟で、従者のルディくんも一緒にお祝いできそうです。


「アルダさんも、一緒に参加できますね」

アルダさんは、ディルの側近です。


「あぁ、そうだな」


「でも・・・私だけ神龍祭で・・・と言うのは」

何だか、気が惹けます。


「なに、メイリィも一緒に祝うから」

私だけ、2回もやるのですか?


「それにこれは、ユリアナ妃のためでもある」


「ユリアナさま・・・」


「ユリアナ妃は、知り合いや家族の俺たちとなら、楽しめるが・・・

神龍祭のような大々的な祭典・・・他人が大勢集まるところには、

出られないからな・・・」

そう言えば・・・ユリアナさまはひとの多い場所は苦手なのでしたね。


「だから、ユリアナ妃も交えて、祝いたい」


「そ・・・そう言う、ことでしたら」


「本当は、レオやイザナも招きたかったのだが・・・

一国の王をそう何度も呼び寄せるわけにはいかないし、

ただでさえ、初の年末年始に向けて、

準備を急ピッチで進めるレオを、頻繁に招くわけにはいくまい。

神龍祭では、必ず竜帝に挨拶に来ねばならないから、

その準備に向けての準備にいそしんでもらっている」

それは・・・確かにそうです。

レオくんがル・ガリア公王に即位して、まだそんなにっていません。


「イザナも、すっかりエストランディス王の肩書が染みついたが、

それでも、まだ即位1年目だ。頻繁に呼び寄せれば、

落ち着いてきたエストランディス王国内の年末への準備がそれだけ遅れる」

エルフ族は、森が雪に包まれる前の、冬の保存食の準備で

今の時期が一番忙しいそうです。

最近はお肉も食べるようになったそうですが、

それでも、木の実や野菜を、冬に向けて保存する作業でひっきりなしです。

むしろ、頻繁に呼び寄せれば、ディルがイザナさまに叱られそうですね・・・

何気にイザナさま、ディルよりも最恐ですから。


「3日後が、楽しみだな」

そう言って、ディルが私の首筋に顔をうずめてきます。

うぅ・・・その・・・何かすっごく恥ずかしいです。

体が熱くなって・・・


しかも・・・まさかの婚姻式が3日後。

まさかの3日前に、知らされたとです。


私は楽しみと言うより、不安しかないのですが・・・

3日後、どうなってしまうのでしょうか。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。