兄上対策会議 その4
『なにこのおいしぃ~お菓子~~~っ♡♡♡♡♡♡』
竜帝国の至宝・神龍とそのペット兼双子の弟は、
歓喜の声を上げた。
「え?チョコレートだよ」
と、レオ。
「この間、メイリィ姉上とミフェイ姉上が、
チョコチップクッキー作ってくれたでしょぉ~?」
ルゼが双子を見やる。
そして高級チョコをはむり。
「こっちもおいし~!」
「もちろんお姉ちゃんたちのクッキーもおいしいけど!」
と、キーシャとたま。
「そうなのか?あぁ、そうだ、ふたりともお酒大丈夫だったな」
レオはそう言うと、キーシャとたまに、
一味違うチョコレートを出す。
「これは?」
「ブランデーチョコ。帝都でも有名なやつだな」
「わぁ~おいしそう!」「いただきま~すっ!」
早速口に放り込んだ双子はまたまたキラキラと目を輝かせる。
『なにこれ!!すっごいすっごいおいひぃっ!』
「コーヒー飲む?それともココア?」
レオが聞くと・・・
『ここあ~』
「はいはい」
レオが侍女に頼んで、みんなの飲み物を頼む。
ついでに、レオとルゼがコーヒーで、カイはカフェラテである。
「ねぇ、レオ兄上、俺も食べていい?」
「カイはまだ子どもだろ?」
「むぅ~」
と、頬を膨らませる。
「こっちやるから」
と、レオが生チョコを渡すと、喜んで手に取る。
『カイ~、それなに~?』
「生チョコだよ。これもおいしいよ」
カイから生チョコをもらった双子は、それにも大喜び。
「んもぅ~、ルゼお兄ちゃんったら、だまってこんな楽しい会やってたなんて~」
「もっと早くチョコ食べたかったぁ~」
「いや、いつもチョコなわけでは・・・」
と、レオ。
大体いつも、何かお菓子やつまみを持ち寄ってダベっているだけである。
「ディルお兄ちゃんは来ないの?」
「・・・あぁ・・・兄上は」
レオが固まる。
「・・・そう言えば・・・兄上は来たことないね」
と、カイ。
もちろんイザナが来た時は、イザナも加わるのだが。
「でも、たまに襲撃があるよね。ディル兄上の」
「・・・何か・・・ぶるぶるしてきた・・・あああああ」
「レオどうしたの~?」
「レオ交尾したいの~?」
と、不思議な顔をしてカイに問う双子。
「いや、交尾は違うと思うよ」
何処までも冷静なカイ。
「そう言えば・・・イルゼ、どうしたんだ?しゃべらないな・・・」
と、レオがイルゼを見れば・・・
「うぅ~ひっぐ・・・あにうえぇ・・・
俺ぇ・・・あにうえのことだいすきなのにぃ~・・・
あにうぇがぁ~・・・この前先にひとりでお風呂はいってたろぉ~!!!」
何とも、謎の悩みの告白である。
「まさか・・・ブランデーチョコ・・・食べたのか?」
『さっきあ~んしてあげたよっ♡♡♡♡♡♡』
しれっと答える双子。
「何で―――っっ!!!」
レオがテーブルに額を撃ちつける。
「ふたごー、ブランデーってお酒だから。ルゼ兄上に食べさせたらダメだから」
と、カイ。
『もへ~~~っ!!!』
「これ、どうしようっ!!!」
「まったく、しょうがないなぁ・・・」
カイが立ち上がり、ルゼに近づくと・・・
「ほら、レオ兄上も手伝って。場所移動させよう」
「あぁ、うん」
その後、泣きじゃくるルゼに水を飲ませながら、
チョコパーティーを続ける一同。
「そう言えば・・・今日は吐かないね」
「そんなたいした量じゃないから。
この分じゃぁ・・・今後はアルコール入りチョコは
出さないようにしなきゃな」
と、レオ。
『えぇ~~~っ!もっと食べるぅ~~~っ!!!』
「じゃぁ、もうイルゼに、アルコール入りチョコはあ~んしないこと」
『はぁ~い!』
そして、また新しいリキュールチョコを開けたのだった。




