神龍のほのぼのとした日常
「ポチ、おいで~、ポチ~、
あ、ポチったら、もふもふっ♡
ほら、ポチもおいでっ!」
「・・・あの、キーシャさま」
こっそり宴会に忍び込み、竜酒を飲んで、
上機嫌でもっふぃたちと戯れていると、
不意に、ディルお兄ちゃんの側近がやってくる。
この場所には、この側近だけは通しており、
キーシャたちの事情を知っている。
「なぁに?」
「その・・・どのこが、ポチなのですか?」
「えっと、このこと、このこ・・・このこも、あのこも・・・」
「・・・あの、全匹、ポチだったりしませんよね」
「そうだよ!!」
あっけらかんと答えるキーシャに、
やっぱり兄弟だな・・・と嘆息しつつ、アルダが口を開く。
「全匹ポチだと、呼び分けるのに困りますよ」
「そうなの?」
「ポチ、とひとたび呼べば、もっふぃたち大集合です」
「んもぉっふぃいいいぃぃぃっっ!!」
ひと際大きなもっふぃが答える。
「じゃぁ、君がポチ代表!」
「んもぉっふぃいいいぃぃぃっっ!!」
こうして、おっきなもっふぃがポチの座をもぎ取った。
「じゃぁ、他のポチはどうしたらいい?」
「毛並みの色で名付けるのが、割とオーソドックスでは?」
「んっと、じゃぁ・・・何?」
「黒い毛並みの子なら、“クロ”、グレーの子は、“グレイ”とか」
「それ、いいかも!わかりやすい!」
『もっふぃ♡♡♡♡♡♡』
もっふぃたちにも大好評である。
「赤毛の子はどうしよう?」
「ん~~~、赤毛・・・ですか。紅色の“べに”とかどうです?」
「いいかも!」
こうして、ポチ代表のおっきなもっふぃを除いて、
キーシャは色の名前でもっふぃたちを呼び分けるようになった。
暫くして・・・
新たにぽふっと誕生した、
シュガーブラウンのもっふぃが“もふちゃん”
銀色のもっふぃが“ふぃーくん”と名付けられた。
ディルお兄ちゃんに頼まれて、
ディルお兄ちゃんの番のお姉ちゃんに預けた子だ。
早速名前をもらえたらしい。
あと、迷子になった銀色のもっふぃも名前をもらって、
かわいらしくもふぃもふぃしている。
「お名前もらえてよかったね♡」
『もっふぃ♡♡♡♡♡♡』
こうして、今日もキーシャはもふぃもふぃしながら過ごし・・・
そう言えば・・・
クロは3匹、グレイは2匹、クリームは1匹だけど・・・
べには2匹・・・ディルお兄ちゃんの側近・アルダに、
呼び分けてみては?と、言われていたことを思い出す。
「・・・じゃぁ・・・クロ、クロもふと、クロふぃ」
『もっふぃ!』
キーシャは、お姉ちゃんたちがつけた名前を参考に、
またひとつ、呼び分けることを思いついたのであった。




