猫仙人
誤字修正しましたにゃん<(_ _)>
「・・・私は、ねこになりたい」
その日、竜帝陛下の晩餐会で、
不意に天下の竜帝がそんなことを言ってきた。
「下ネタですか?」
最近は遠慮しなくなったユリアナがひと言。
「・・・何故?」
竜帝はきょとんとしていた。
「下僕って知ってます?」
「何それ」
「・・・いや、まぁ、いいです。とにかく・・・
アーシャはねこ決定ですね」
「本当か」
竜帝は目を輝かせる。
「ということだぁっ!ほら、ねこは飲めっ!」
と、突然ユリッぺが降臨し、竜帝の盃にどぼどぼと芋焼酎をついでいく。
「うむ・・・そうだな。私は・・・ねこになる!」
ごくごくっ
「猫耳しっぽ萌えなめんなよ?コラァ」
いつの間にか、ソシにゃんまで降臨していた。
「これぇ~、メイリィちゃんがぁ、この前くれたの~♡♡♡♡♡♡
あのね、実家からもらって、余ってるからってぇ!
めちゃくちゃおいしぃ~のよぉ~?」
「ん・・・おいしい・・・。これは、初めて飲む味だ」
「竜酒とは一味違うけどぉ~、これもイケるにゃんっ!!」
と、ソシにゃんがおかわりをついでいく。
「あぁ・・・私にも頼む」
「オイ、コラァ・・・ねこになるんだろ?なら、語尾に“にゃん”つけろぉっ!にゃんっ♡」
「わかった・・・にゃん」
「にゃ~ん、じゃ、ついだろ~」
「にゃん」
「ねぇねぇ、銀龍、それなぁに~?」
と、すっかりできあがったユリッぺとソシにゃん、
そして、ほんのり顔が赤い竜帝・・・こと銀龍の元に、
いつの間にか神龍と、そのペットが紛れ込んでいた。
「・・・焼酎だ・・・にゃん」
『しょーちゅー?』
「飲むか・・・にゃん」
『うんっ!!』
竜帝は、盃を用意し、それに焼酎をついで、
ふたりにふるまう。
「おら~、あーしゃんっ!トラウマにもつげっ!な!」
「あぁ、ユリアナ・・・にゃん」
「ちげぇっ!ユリッぺじゃぁっ!」
「ユリッぺ・・・にゃん」
こうして、竜帝はユリッぺとソシにゃんにもついでいく。
―――30分後
「んん~・・・私は・・・ねこになれた・・・にゃん?」
「まぁ、しょうがねっかぁ~、このソシにゃんがぁ、
ねこにしてやってもいいぞ~!こう見えて~、
ソシにゃん猫仙人なんだぞ~!」
「ほんとうか・・・ねこせんにん・・・にゃん」
竜帝は、甘い声でソシにゃんを見上げ、
ソシにゃんの太ももにそのままつっこみ、
すーすーと寝息を立てていた。
「ユリッぺ~、次、こっちの焼酎あけよぉ~♡」
「賛成~♡」
妃たちはお構いなく次を開け、
それを神龍たちももらう。
「・・・ぼく、お神酒、こっちがいい!」
と、キーシャが言えば・・・
「ねぇ、あーしゃん。だってよ」
とユリッぺ。
「んん、じゃぁ・・・そうする・・・にゃん」
『やったぁ~、約束だよっ!銀龍!』
「ん~~~竜帝命令だ~~~にゃん」
竜帝は、焦点が定まらない目で、ふたごを見やり、
またすやすやと寝息をたて始めた。
そして、念のためだと、様子を見にきたディルは、
しれっと混じっている双子を回収しつつ・・・
「あの・・・ソシエ。父上は、大丈夫だろうか」
今のところ、吐いてはおらず、
ソシエの膝の上ですやすやと寝息をたてている。
「にゃぁ~んだっ!この猫仙人ソシにゃんにまかしとき!」
「そうだそうだぁ~、メイリィちゃんにもやってもらえ~」
とユリッぺ。
「んな・・・っ、それは、どう言う・・・」
『至極の寝心地に決まってんだろうガァっ!!!』
その、ふたりの覇気に、ディルは隣の晩餐会会場に戻り、
早速、実践を試みたのだが・・・
「お行儀が悪いですよ、ディランさま」
と、案の定アナに言われ、しゅーんとするのだった。
「そう言うのは、あとでお部屋で・・・」
と、メイリィがいうと・・・
「本当か。では、約束だ」
「え・・・?あぁ・・・はい。そんなことでよければ」
メイリィとの約束を難なく取り付けたディルは、
上機嫌で食事を再開したのだった。




