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【完結】くじ引きで竜帝国の皇太子妃に選ばれてしまった  作者: 夕凪 瓊紗.com
閑話集 その3

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猫仙人

誤字修正しましたにゃん<(_ _)>


「・・・私は、ねこになりたい」

その日、竜帝陛下の晩餐会で、

不意に天下の竜帝がそんなことを言ってきた。


「下ネタですか?」

最近は遠慮しなくなったユリアナがひと言。


「・・・何故?」

竜帝はきょとんとしていた。


下僕いぬって知ってます?」


「何それ」


「・・・いや、まぁ、いいです。とにかく・・・

アーシャはねこ決定ですね」


「本当か」

竜帝は目を輝かせる。


「ということだぁっ!ほら、ねこは飲めっ!」

と、突然ユリッぺが降臨し、竜帝の盃にどぼどぼと芋焼酎をついでいく。


「うむ・・・そうだな。私は・・・ねこになる!」

ごくごくっ


「猫耳しっぽ萌えなめんなよ?コラァ」

いつの間にか、ソシにゃんまで降臨していた。


「これぇ~、メイリィちゃんがぁ、この前くれたの~♡♡♡♡♡♡

あのね、実家からもらって、余ってるからってぇ!

めちゃくちゃおいしぃ~のよぉ~?」


「ん・・・おいしい・・・。これは、初めて飲む味だ」


竜酒ロンジゥとは一味違うけどぉ~、これもイケるにゃんっ!!」

と、ソシにゃんがおかわりをついでいく。


「あぁ・・・私にも頼む」


「オイ、コラァ・・・ねこになるんだろ?なら、語尾に“にゃん”つけろぉっ!にゃんっ♡」


「わかった・・・にゃん」


「にゃ~ん、じゃ、ついだろ~」


「にゃん」


「ねぇねぇ、銀龍、それなぁに~?」

と、すっかりできあがったユリッぺとソシにゃん、

そして、ほんのり顔が赤い竜帝・・・こと銀龍の元に、

いつの間にか神龍と、そのペットが紛れ込んでいた。


「・・・焼酎だ・・・にゃん」


『しょーちゅー?』


「飲むか・・・にゃん」


『うんっ!!』

竜帝は、盃を用意し、それに焼酎をついで、

ふたりにふるまう。


「おら~、あーしゃんっ!トラウマにもつげっ!な!」


「あぁ、ユリアナ・・・にゃん」


「ちげぇっ!ユリッぺじゃぁっ!」


「ユリッぺ・・・にゃん」

こうして、竜帝はユリッぺとソシにゃんにもついでいく。


―――30分後


「んん~・・・私は・・・ねこになれた・・・にゃん?」


「まぁ、しょうがねっかぁ~、このソシにゃんがぁ、

ねこにしてやってもいいぞ~!こう見えて~、

ソシにゃん猫仙人なんだぞ~!」


「ほんとうか・・・ねこせんにん・・・にゃん」

竜帝は、甘い声でソシにゃんを見上げ、

ソシにゃんの太ももにそのままつっこみ、

すーすーと寝息を立てていた。


「ユリッぺ~、次、こっちの焼酎あけよぉ~♡」


「賛成~♡」

妃たちはお構いなく次を開け、

それを神龍たちももらう。


「・・・ぼく、お神酒、こっちがいい!」

と、キーシャが言えば・・・


「ねぇ、あーしゃん。だってよ」

とユリッぺ。


「んん、じゃぁ・・・そうする・・・にゃん」


『やったぁ~、約束だよっ!銀龍!』


「ん~~~竜帝命令だ~~~にゃん」

竜帝は、焦点が定まらない目で、ふたごを見やり、

またすやすやと寝息をたて始めた。


そして、念のためだと、様子を見にきたディルは、

しれっと混じっている双子を回収しつつ・・・


「あの・・・ソシエ。父上は、大丈夫だろうか」

今のところ、吐いてはおらず、

ソシエの膝の上ですやすやと寝息をたてている。


「にゃぁ~んだっ!この猫仙人ソシにゃんにまかしとき!」


「そうだそうだぁ~、メイリィちゃんにもやってもらえ~」

とユリッぺ。


「んな・・・っ、それは、どう言う・・・」


『至極の寝心地に決まってんだろうガァっ!!!』

その、ふたりの覇気に、ディルは隣の晩餐会会場に戻り、

早速、実践を試みたのだが・・・


「お行儀が悪いですよ、ディランさま」

と、案の定アナに言われ、しゅーんとするのだった。


「そう言うのは、あとでお部屋で・・・」

と、メイリィがいうと・・・


「本当か。では、約束だ」


「え・・・?あぁ・・・はい。そんなことでよければ」

メイリィとの約束を難なく取り付けたディルは、

上機嫌で食事を再開したのだった。



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