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【完結】くじ引きで竜帝国の皇太子妃に選ばれてしまった  作者: 夕凪 瓊紗.com
閑話集 その3

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イザナとモニカと晩餐会

☆おさらい☆

第1皇子:ディル→象牙色の角(たまに金色)

エストランディス王:イザナ→(角はない。怒ると角の幻影が現われる)

第2皇子:ルゼ→(銀色の角)

第3皇子/ル・ガリア公国王:レオ→(グレーの角)

第4皇子:カイ(ルゥ)→(黒い角)

ふたご萌え:キーシャ&たま→(金色の角)

※本話に角の色は特に関係ありません


「わ~ぉっ!マイ・エンジェル・シア~♡」

竜帝城につき、皇太子宮に案内され、

完全におおやけの場の王妃の仮面を脱ぎ捨てたモニカは、

早速シアに抱き着く。


「も・・・モニカさまったら♡」


「お次はメイリィた~んっ!おっぱいもませて~!」


「えええぇぇっっ!!?だ、だめですよぉっ!」


「そうだ!メイリィのおっぱいは俺のものだ!」

メイリィの前に、すかさずディルが飛び出し、そう告げる。


「ま・・・マジで・・・既に・・・既にメイリィたんのおっぱいは・・・

メイリィたんは結婚前だから、イケると思ったのに・・・っ!」

モニカは悔し気に拳を壁に打ち付ける。


「結婚前でも、結婚後でも、メイリィのおっぱいはずっと俺の・・・」


「ディランさま・・・こちらへ」

その時、アナスタシアこと、アナがディルの腕を掴み、

どこかへ連行してってしまう。


その後帰ってきて大人しくなった兄を見て、イザナは一瞬で

今後の夫婦の力関係を悟ったという。


「因みにぃ~、アナっちの微乳は?」


「・・・自分の揉んでくださいませ」


「げほぁっ」

その一言に、モニカが致命傷を受けて倒れ込んだ。

※ふたりの仲はふつうにいいのでご安心ください。


そして、モニカは見覚えのない女性を見つめる。


「ケモ耳しっぽ萌え・・・だと!?」


「あ、モニカさまは初めてでしたね。

ディルの婚約者隊のひとり、ミフェイ姉さんです」

メイリィがミフェイを紹介する。


「初めまして、エストランディス王妃殿下。どうぞミフェイとお呼びください」

ミフェイが上品に挨拶をする。


「初めまして。ミフェイさま。どうぞモニカとお呼びください」

それに、モニカも返す。


『誰っ!!?』

その場のイザナ以外が、一同に声をそろえた。


そして・・・


「イザナ、新しい弟だ」

ディルが、イザナの末の弟よりも少し年下の、

ふたごの竜族の少年を紹介してきた。


「きーしゃだよっ!」

「たまだよっ!」


「・・・兄上・・・何が、どうなって・・・?」

イザナが目を丸くする。


「それに・・・キーシャ・・・?」

イザナはもちろんその名前を知っていた。

自分が幼い頃に亡くなった、もうひとりの異母兄の名だったから。

会ったこともないけれど・・・その存在は知っていた。


「あぁ、俺たちの新しい弟だぞ!」


「そうです、弟です」

と、ルゼも目をキラキラさせて言う。


『ふたご萌えだよ~っ♡』


「きゃぅっ!かっわい~ぃ!」

モニカはすぐに飛びついた。


「あ、ちょっと・・・モニカ!?」


「事情は後程説明するから・・・今は」


「兄上・・・」

何だか真面目な雰囲気になっているのだが・・・


『お兄ちゃんっ♡』

ふたごが目をキラキラさせながら見上げてくる。


『お兄ちゃん?』

首を傾げながら目をキラキラさせながら見上げてくる。


なでなでなで。

イザナはふたごの頭を撫でた。

すると・・・


はにゃりっ♡


その天使の笑顔に、モニカがキュンキュンしながらまた飛びついた。


―――


ひととおり、兄から事情を聞いたイザナは、

それを聞いて、絶句した。

だが、兄は、あくまでも“弟”として扱うようにと

厳命を受けた。

今更、ちびっ子を兄として扱うのも無理なのだが。

モニカはすっかり義弟扱いなので、見ていて和むが。


その後は、夕食を兄たちととった。

今は実弟のレオは公国にいるから不在だが、

兄とその婚約者たち、ルゼや末の弟・カイ、先ほどのふたごも加わっていた。


自分の知らないうちに、随分と賑やかになったと思う。

婚約者がいても、以前の兄なら、

自分を優先して、イザナが竜帝城を訪れたのなら、

イザナとルゼ、3人で晩餐をとっていたから。


そこにカイまで加わるとは・・・少し見ないうちに様変わりした

晩餐会を見て、イザナはそっと頬をほころばせる。


「イザナ・・・竜帝国でもいろいろあったが・・・

父上のことをいろいろと気に病んでいることだと思う」

と、ディルが口を開く。


「・・・いえ・・・」

イザナは困ったように苦笑する。

実際、気がかりではあるが。


「覗きに行ってみる?」

と、キーシャ。


「こら、キーシャ。父上も妃たちと晩餐をとっているのだから」

と、ディル。


「ウチの父さまと母さまも来ていて、今日は一緒にって言ってましたよ」

とメイリィ。

実際、属国各国から国賓たちが竜帝城を訪れている。

さすがに、現在急ピッチで体制を整えている、

ル・ガリア公国は除くが・・・。


その国賓たちの中でも、特に竜帝陛下と仲の良い、

メイリィの父母が、共に席を囲んでいた。


「なぁんだ~、じゃぁ、酒乱やってないの?」

キーシャが残念そうに言う。


「こら、キーシャ、それはイザナにはナイショに・・・な?」

と、ディル。


「え~っ!じゃぁ、モニカに教えて―――っ!!!」

と、モニカ。


「いえ、どうせなら知っておいていただいた方がよろしいのではなくて?」

と、アナ。


「緊張もほぐれるんじゃないですか?」

と、メイリィ。


そこで、例の酒乱についてディルがひと通り説明すると、

イザナががっくりと肘をついて俯いたのは・・・言うまでもない。


本当に、竜帝城は変わった・・・そう、実感するのであった。


「わぁ~いっ♡鶏からまいぅ~っ!肉シュウマイも・・・おいっひぃ~~~っ♡」


「エルフ族の方だから、苦手かとも思ったのですが・・・」

と、ミフェイ。


「ね?だから、お肉料理たくさん用意してもらって、良かったでしょ?」

と、シア。


あぁ・・・なるほど。

モニカのお肉リクエストについて、

少し話してはいたものの、モニカと仲良しのシアが、

あらかじめその予定で頼んでいたのか。


そんな息のあってきた兄と婚約者たちを見ながら・・・

モニカに強奪された鶏からを、イザナはさっと奪い返し、口に放り込んだ。


「あ~~~っ!!!それ、おっきかったのにぃ~っ!!!」

モニカの、絶叫が轟いた。




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