イザナとモニカ
☆おさらい☆
モニカ:金髪ツインテールのエルフの少女。瞳はライムグリーン。
妃になってもツインテールはやめない。むしろエストランディスの社交界で流行らせた第一人者。
“エルフ族にツインテールを!”がスローガン。
イザナ:深い藍色の髪に、金色の瞳(つり目)。
エルフ族と竜族のMIX。耳は短めでとがっている。得意武器は弓。魔法も得意。
※誤字修正しました<(_ _)>※
「おっ肉~♡おいし~ぃ、おっ肉ぅ~♡」
「モニカ、あまりはしゃがないように」
「だって、帝都だよ?イザナ!」
「確かに、そうだけど・・・」
エルフの王国・エストランディスの若き王・イザナと
その王妃であるモニカは、馬車に揺られながら、
竜帝城を目指していた。
それも、先日の、竜帝による旧カロン王国への侵攻について、
竜帝自ら、その件について、属国に説明が行われるからだ。
今、属国の間では様々な情報や憶測が飛び交っている。
こうやって、他の属国も攻める気だとか、
今まで温厚だった竜帝国が、遂に本性を現したとか、
当代の竜帝はやはり簒奪者だとか・・・
特に、代々竜帝国の竜皇族の証である角を受け継がず、
その皇子すらその角を受け継がず、
それによく似た角を持つ側近を斬り捨てた・・・
いま、帝国属国内には、竜帝に対する疑義の目が向けられている。
いや・・・それはほんの一握りで、
イザナはそんなことは全く思っていなかった。
たまに重要な慶事で帝都に招かれる際の挨拶以外は、
ほぼ接点のない父。
イザナにとって身近な存在は、産みの母と実の弟くらいだった。
しかし、エストランディスに留学がてら籠り始めてから、
一番上の異母兄で皇太子の兄から頻繁に手紙が来るようになった。
そのほとんどが、荒唐無稽な内容で
“兄だけに赦された弟の呼び名を決める”
とか、“なでなでするのは兄上の権利だ”とか、よくわからない。
一度やけになって、めたくそに書いて返信したら、
その後、謝罪の手紙が来た。
その手紙はまともだったが、添削してあった。
せめて書き直してから送れ・・・そう思いつつ。
帝都で顔を合わせるようになると、
何故か頭をぐいっと手で押し付けられたり、
ほっぺを掴まれてぐいっと顔を近づけられたり、
実の弟がスライディング平伏を決めていたり、
随分と見ないうちに、竜帝城と、
兄弟関係が随分とおかしな方向に行っていた。
母の代わりに社交界に出ている第4妃・ソシエさまが、
度々般若の笑顔で兄を見ていたので、
多分、あの方が添削者だと感じた。
正式に大公の座を賜り、宮をもらってからは、
エストランディスを訪れた際も、
兄はいつも自身に与えられた大公宮に来た。
何だか気に入られたようだと思いつつも、
兄が過ごしやすいように、変に兄にすり寄る者は追い出したし、
宮の侍従や専属騎士への教育にも力を入れた。
その兄が、存在を知らせていたとはいえ、
ちょっと姿を見た程度の、妹のような存在の
従妹・シンシアを婚約者に選んだ時は驚いたが・・・
この間、大公宮にシアと、一緒に他の婚約者も連れてきて、
ルゼも一緒に楽しそうに過ごしているのには驚きつつも、
他の皇子と違うことから、竜皇族と距離を置いていた自分にとって、
あの兄がいなければ、きっとこんな楽しい時間は過ごせなかっただろう・・・
そう、イザナはほっとしたような思いで、窓の外を眺める。
「帝都のおいしいお肉屋さんとか行きたいなぁ~」
「モニカ。今回は遊びに来たわけじゃないし・・・
竜帝国内は戦争に勝って、祝賀モードだけど、
属国にとっては、そうじゃないから」
「ほえぇ?でも、ツェイロン王国は祝賀モードだって、
メイリィたんが言ってたぞ☆」
「め・・・メイリィ・・・たん?」
随分と仲がいいのは知っていたが・・・
モニカがまた独自の呼び方を考案していたことに、
イザナは失笑する。
そう言えば、兄も末弟に独自すぎる、独創的すぎる呼び名を
つけていたと・・・ふと思い出す。
「ウチも祝賀モードでやっちゃお~よっ!
だって、レオくんが公国の王になったんだよ~!」
「確かに・・・そうだな。レオのことは祝ってやりたいけど・・・
宰相の義父上や、古参の部下たちは、そうは言っていられないらしい。
何かあったら、俺が父上の子で、皇太子の兄上と親しいんだから何とかしてくれ・・・
・・・と泣きつかれた。
こういう時だからさ・・・お肉はおあずけかもな」
「・・・っ!?そんなぁ・・・あ・・・っ!」
一瞬しゅ~んとなったモニカは、すぐに態勢を持ち直した。
「メイリィたんに作ってもらえばいいんだぁ~♡」
「いや・・・そう言う問題では・・・
夕食は兄上たちととる予定ではあるけどね」
「お肉多めにしてもらおっ!」
「一応、伝えてはみるよ」
どこまでも明るく元気なモニカに、
イザナはほっとしたように微笑んだ。
モニカ「モニカだよっ!今日はモニカの必殺奥義をご覧に入れよう!
必殺・・・もにぃ~もにぃ~メイリィたんの谷間にだ~いぶっ☆」
イザナ「はい、お肉~」
モニカ「はむ~~~~っ♡」
>モニカはお肉に夢中で、必殺奥義を打てなかった。




