#34 実験
部屋の前に来てドアをノック・・・するタイミングでドアがちょうどよく開く。そして花をドアで強打。この世界に来てから妙に不幸な気がするが今は気にしない。
「お、ヒサメ何やってんだ、こんなとこで」
「目的地のドアが急に開いたらこうなるんだぜ・・・」
「おうそうか、で、なんだそれ」
「おっ、これこれ。こいつの威力偵察してみようぜ」
「・・・で、何で俺は立たされているんだ」
「基本的にはただに火の玉だから。それ以外を改良した物だし」
ギルドの外にある空きスペースに取り合えず移動。建物に被害が出そうになったらルイラが空間穴で抑え込みできる。
「ただの火の玉なら威力偵察の必要あるのか・・・?」
「まあ見とけって。ッせいっ!」
三本繋がった筒のストッパーを外し、押し込み式のトリガー軸をプッシュ。
内部のビー玉のような魔力弾は圧力で弾け、魔力を周囲に撒き散らしながら筒の中で爆発。
爆発の衝撃で中に入れていた写真は飛び出し、爆風に乗っていた魔力で実体化―。
「よっしゃ!ゴー!」
勢いよく射出されて現れた火の玉がヒサメの指先の動きに合わせてミズキに突撃。
「うおおおおおおおおおおおおおおおおおおい!?!?!?」
リアクションをしながらも向かってくる火の玉を全弾叩き斬る腕はさすが。
「お見事だな。合計十八発、全部防がれちゃったか」
「何てことしやがるテメェ!?急に凄まじい反射神経使うことになったぞ!?」
「まあお前だったら防げるかなと思って」
ミズキが様々な内容で反論をする中、ミズキは撃ち終った筒を眺めていた。
(プラスチックの破損は無し・・・ただ、いつかは壊れそうだな。壊れたら鉄パイプで作った方が良いかもな)
とりあえず実験は成功。部屋に戻って写真と魔力弾を装填。
(随分ローコストなのが良い点かな・・・消耗品はどっちも魔力だし)
「ヒサメ君ッ!!!!!!!!!!」
勢い良くとかそういう次元じゃない程に力強く開いた自室のドア。
入ってきたのはルリア。ドアの音と呼ばれた声で鼓膜が張り裂けそうだった。
なるほど、確かにこれはドアが壊れる。ジルオさんが何回も修理するのも無理はない。
「・・・え、えと・・・なんすか・・・」
「空中庭園への生き方決まったよ!国が飛空艇出してくれるってさ!」
・・・飛空艇?あの、つまり、飛行船のような物?
「・・・この国そんなのあったんですか!?!?!?」
一拍遅れてリアクションしてしまった。天文学すら発展していない世界なのになんで飛空艇なんてものが。
「で、実はそこで問題が起こって・・・」
「このギルド問題だらけですけどね。で、何ですか」
「飛空艇は国が出してくれるの。でも、調べた感じだと国は他のギルドにも依頼を出してるらしくて・・・相乗りになっちゃうかなって」
「いや、それのどこが悪いんですか。別に・・・・・・・・・」
なぜルリアが困惑しているのか分からないまま頭に手を当てる。
そして頭に生えている自らの角を触って思い出した。
「・・・あれ?亜人ってバレたらダメなんじゃ・・・」
そう、今更な事に気が付いてしまった。この国は亜人種について反共存思考だ!
「一つのギルドにつき三人まで乗れるらしいの。私の他に二人乗れるんだけど・・・ヒサメ君やっぱり行く?」
「行けたら行きたいんですけど・・・やっぱ角生えてたら駄目ですかね?」
今のところは角以外に亜人らしい要素は無い。ただその一つが大問題。
「フードで隠しておけば大丈夫だと思うよ。この国アクセサリについては寛容だし」
「じゃああと一人・・・・・・俺はこのギルドまだ詳しくないのでルリアさんが選べばいいと思いますよ」
「えっ、でも私が選んだら『絶対行かなきゃいけない』みたいな雰囲気出ちゃうし・・・」
「一応そういうのって考えるんですね・・・まあ大丈夫ですよ、団長が行けって言ってる時点で行かなきゃ組織的には失敗してるわけだし何も問題ないですって」
「君、年齢の割に結構暗いこと言うよね・・・前の国で何かあったの?」
「いやいや、半強制的組織行動の環境に生まれてからずっと放り込まれていただけですよ」
今回、目標にしている2000字すら足りてないんですけどどうしたんですかコレ(自問自答)
ここ数日は姉が問題を起こしたせいでパソコンが壊れるという大惨事に逢いまして。
パソコンが新しくなった代わりに三日ほど書けなくて大急ぎで書いた結果がこれです。
高校生はそろそろマラソン大会なるものが開催されるのではないでしょうか。
社会人の方もそろそろ年度末の決算が近づいてきます。二月と三月は年内までと書かれた時間制限が存在する仕事の積み残しを消化することになったりもします。回ってくる仕事の量が急に軽くなったらその後には何かがあると身構えておいた方が良いかもしれませんね。




