反応に困るやつね。
昼休み。
生徒会長のSは、教室でおにぎりを食べていた。
S「今日は唐揚げか。」
静かに昼食を楽しんでいると、教室のドアが勢いよく開いた。
後輩「S先輩!」
女子の後輩が数人、ニヤニヤしながらSの机を囲む。
S「……なんだ、その顔。」
後輩「先輩、お昼一人なんですか?」
S「そうだけど?」
後輩「えー!生徒会長なのにぼっち飯ですか?」
S「好きで一人で食べてるだけ。」
後輩「ふーん。」
後輩たちは顔を見合わせる。
そして、一人の後輩が口元を押さえながら言った。
後輩「じゃあ、一つ聞いていいですか?」
S「嫌な予感しかしない。」
後輩「S先輩って……」
少し間を置いて、笑いをこらえながら続ける。
後輩「なんで彼女いないんですか?(笑)」
S「……は?」
周りの後輩たちが一斉に吹き出した。
後輩「いや、本当に不思議なんですよ!」
後輩「生徒会長で、みんなから頼られて。」
後輩「しかも普通に優しいじゃないですか。」
後輩「なのに彼女ゼロって意味分かんないです(笑)」
S「俺が一番知りたい。」
後輩「えっ、理由分かってないんですか!?」
S「分かってたら苦労しない。」
後輩「もしかして告白全部断ってるとか?」
S「そんな経験ない。」
後輩「え!?」
後輩「告白されたことないんですか!?」
S「ない。」
後輩たちは目を丸くした。
後輩「意外すぎる……。」
後輩「絶対モテるタイプだと思ってました。」
S「期待しすぎ。」
後輩「じゃあ好きな人は?」
S「ノーコメント。」
後輩「怪しい!」
後輩「これは絶対いますよ!」
S「だからノーコメント。」
後輩「S先輩、恋愛になると急に弱いですね(笑)」
S「放っといてくれ。」
後輩「先輩。」
S「ん?」
後輩「来年のお昼には、隣に彼女が座ってるといいですね。」
S「……そんな未来が来たらいいなあ。」
後輩らは自分の教室に帰って行った。
静かになった教室。
少し悲しくなったSなのであった。
80パーセント実話です。




