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石畳の何でも屋ルシャ  作者: まりちゃんとだんな


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第八話 記憶をたどるために

ルシャはハーサの家を後にして店に戻る時、ふと振り返った。


真っ直ぐ続く道のずっと向こうに、青空を背景に石造りの時計塔の姿が見えた。


ルシャはじっと、その時計塔を見つめた。


ルシャ「あの上からお父さんは…」


ルシャは意を決して店へと走った。


店に着くと、入り口の横に立て掛けておいた自転車を手前に引き出し、それに跨った。


そして思い切りペダルを漕ぎ出して走って行った。


そして着いた先は、街の中心にある時計塔の直ぐ傍だった。


自転車に乗ったまま、時計塔の入り口の傍に回る。


ルシャは自転車から降りて、時計塔の壁に自転車を立て掛ける。


そして入り口のドアをノックする。


しかし誰も出てこないので、そのドアを開けてみる。


時計塔の中は薄暗かった。


殆ど真っ暗と言ってもよかった。


そして時計塔の中の空気は冷えていた。


ルシャは真っ暗な時計塔の中を見渡したが、暗くて人の居る様な感じでは無かった。


しかし、それだけでは諦めなかった。


ルシャは目の前の暗闇に向かって大きく声を張った。


ルシャ「すみません!ごめんください!」


しかし返事は無い。


だが暫くすると上の方から男性の声が返ってきた。

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