神を超えるために
最後の敵は、この世界そのものを喰らう存在。
普通の魔法も神の力も効かない。
世界中の英雄が敗北。
勇者アレンも、
「……すまない。ここから先は頼む」
と剣を託す。
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敵が笑う。
「神崎零」
「お前は弱くなった」
「家族など持ったからだ」
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零は静かに答える。
「そうだ」
「昔の俺なら」
「一人で戦っていただろう」
「でも」
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後ろから声。
「お父様」
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レイアが歩いてくる。
少し成長した姿。
神の翼を広げる。
「今回は」
「一緒に戦います」
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零は首を振る。
「危険だ」
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レイア。
笑う。
「誰の娘だと思ってるんですか?」
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リリア。
「二人とも」
「絶対に帰ってきてください」
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零。
少し笑う。
「ああ」
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ここで初めて。
零が家族の前で本気を出す。
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世界が白く染まる。
神域。
今まで何度も「少しだけ本気」と言ってきた。
でも今回は違う。
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零。
「神域・完全解放」
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その瞬間。
時間。
空間。
重力。
運命。
因果。
生命。
死。
世界の法則そのものが零の周囲で書き換わる。
世界中の人が膝をつく。
「これが……」
「本当の神……」
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レイアも神域を展開。
でも少し小さい。
父には届かない。
それでも十分世界最強クラス。
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零。
「来い」
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父娘で並ぶ。
敵。
「親子で私に勝てると?」
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零。
「違う」
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「家族だから勝てる」
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そこから二人で連携。
レイアが補助。
零が決める。
最後の一撃は。
二人で放つ。
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敵撃破。
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戦いが終わる。
レイア。
座り込む。
「疲れました……」
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零も座る。
世界中が固まる。
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「神が」
「座った……?」
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零。
笑う。
「俺も疲れるらしい」
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レイア。
「お父様でも?」
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「本気だからな」
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リリアが二人に駆け寄る。
「おかえりなさい」
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零とレイア。
同時に。
「ただいま」




