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今日からまた三日おきの投稿に戻ります。よろしくお願いします。
「どうしてここにリリアンがいるんですか。」
ガツガツと怒っているとわかる足音を立てながら声の主が近づいてきた。
そばで支えてくれていた騎士様がそっと体を起こすのを手伝ってくれて、背中にふかふかクッションを差し入れてくれた。ありがとう、と、お礼を言いたかったが、何となく声が出しづらい雰囲気だったのでにこっと友好的に笑いかけました。
・・・あら? 騎士様の顔が少し引きつりましたわね。そんなに怖い顔でしたかしら?
「説明してください宰相様。どうしてリリアンがここにいるんですか。」
「え? う~ん、あははは・・・。」
「・・・何ごまかそうとしてるんですか。さっさと説明してください。」
「ええ~。だって言ったらジークリオン君怒るでしょ? 」
「怒るようなことしでかしたんですか? 」
獅子様は宰相様でしたか!どうりで威厳があると思いました。でもなぜ『俺のものになれ』なんでしょう。
「とにかく、リリアンから離れろ。」
ジーク様が怒鳴りました。びくっとして直ぐに離れていく騎士様。なんですか、そんなに怒らなくても・・・。
あ、そうか。わかりました。宰相様にご迷惑をおかけした私に対して怒っているんですね。
「なんでリリアンはベットに寝てるんだ。何かあったのか? 」
前半部分は騎士様に、後半部分は私に向かって言いました。
ここはうまく言わないと余計に宰相様と騎士様にご迷惑をかけてしまいますね。頑張って言い訳をします。
「あの、これは大したことないのです。勝手に倒れた私をわざわざ介抱していただいただけなのです。」
私のその言葉にうんうんとうなずいている獅子様こと宰相様。よし。うまくいったようです。
ちょっとだけ私の方をにらみつけているジーク様を、ほ~らな~~みたいに軽く宰相様が後ろから肩をポンポンとたたきました。
「わしは何もしとらんぞ。ただちょっと困っている可愛い娘を助けただけじゃ。」
「っ! やっぱりなにかあったんですか!!」
「いやいや、なにもないぞ。具合が悪そうだったから休ませただけじゃ。」
ものすごい勢いで振り向きましたよ、ジーク様。腰と首は大丈夫ですかね?
「リリアン! 具合悪いのか?!」
「い、いえ、もう大丈夫です。」
あまりにびっくりしてどもってしまいましたが、もうめまいもしない様ですし、このままおいとまいたします。
ベットから降りようともぞもぞともがいていると、気の利く騎士様が私のほうに近づいてきました。だってこのベット、ふかふかすぎて立てないんですの。
騎士様が手を私のほうへ出そうとした時、ジーク様が低い声で言いました。
「リリアンは私が連れて帰る。ここからは一切の手助けは不要だ。」
「ああ、わかった。それではわしらはこれで失礼するよ。リリアン嬢、また会おうぞ。」
「はい。宰相様、またお会いできる日まで。このような体制で失礼いたします。今日はありがとうございました。」
「なあに、きっとすぐに対面することになるであろうよ。では、またな。」
「はい。」
騎士様に扉を開けてもらいにこやかに出て行った宰相様。お二人が出ていかれると気まずい沈黙が流れます。忘れたかったのですが、存在感がものすごすぎて忘れさせてくれません。
黙っていても仕方ありませんのでベットに座ったままジーク様のほうを見ると、意外なことに怒ってはいませんでした。そのかわりに心配しているような目で優しくベットに腰かけました。
「リリアン、体調のほうは心配ないのか? 」
「はい、貧血を起こしてしまったようです。ちょうど通りかかった宰相様と騎士様に助けていただきました。」
「そうだったのか。」
ふう、と、一つ溜息を吐かれたジーク様は続けておっしゃいました。
「急にいなくなったりしたらびっくりするじゃないか。カレンから宰相に連れていかれたって報告を受けたとき、どれだけ焦ったか。」
「ご、ごめんなさい。」
「いや、謝らなくてもいい。相手が悪すぎる。」
「ハーミット様にもご迷惑をかけたようですね。申し訳ありませんでし・・・。」
「もういいよ。謝らなくても。」
そういうとジーク様は私を引き寄せました。




