最強との会合
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前のエピソードのタイトルを最強との会合から思わぬ来客に変更しました。
「さて、少し話が逸れたが本題といこう。君の正体について教えて貰えるかな?私たちハンターですら見つけられなかった誘拐現場に趣き、その上で誘拐犯の一味まで打倒できた君の正体を・・」
アーサー・ペンドラゴンの眼光は、先ほどの親しみやすい印象から一変して俺を見定めるものだった。
『話の展開が急だな・・どうする?相手は、俺とアルファの会話を読み取れる。迂闊に話すことも危険だ・・・』
「ああ、娘を助けてくれた恩人の思考を読んだのは、失礼だったね。すまなかった。今は、してないから安心してくれ」
目の前の男は、また親しみみやすい雰囲気に戻り、その雰囲気からは話し合いがしたいように思える。
『アルファ、どうするべきだと思う?』
不確定要素が多い現状で自身で考えつつも相棒であるアルファに相談する。
『目の前の男に嘘をつくのは、お勧めできません。真実を話すか沈黙かのどちらかと。仮に完全な沈黙をした場合、
捕まる、確保される確率が90%、殺される確率が10%となります』
『・・・沈黙ダメじゃねぇか』
アルファの回答は、想像以上に物騒でツッコミを入れてしまう。
『アルファの言う通りなら素直に話すしかないだろうが、全てを話す訳にはいかない。ーここは、今話せる真実だけを言うしかない』
そう心の中で思い、俺は緊張しながらも嘘偽りなく話した。
「正直に言おう、俺の全部の事情を話すことはできない。けど、この誘拐現場に来て、子供達を助けたのは、俺のためだ。・・・それは、誰かを傷つけるような目的でも、悪意じゃなかった」
男はしばらく俺の事を見つめている。
その”しばらく”で俺は冷や汗をかき、本能が死地に立っていると警告してくる。
「ふむ・・嘘はついていないようだね」
そう言うと目の前の騎士は、最後の質問をする。
「じゃあ、最後にもう一つだけ質問させてもらう。君の目的はなんだい?」
「俺の目的?」
予想外の質問に俺は視線を地面に移して考える。
それを聞いた時、男が俺の正体を調べるための質問だと思った。
けれど、その考えは男の顔を見て一瞬で無くなる。
なぜなら目の前の男は、まさしく騎士だったのだから。
優しく、誰かのために戦え、誇りを胸に戦う。
まごう事なく騎士の相貌。
まるでお時話の中から現れたと感じるほどカッコ良かった。
その騎士は、俺を正体不明の子供ではなく、一人の人間として聞いたのだ。
それは、◾️◾️◾️◾️としては、とてつもなく嬉しい事だったから。
正直、転生した理由も過去も何も話したくなかった。
何も実現できなかった人間が語る理想ほど、恥ずかしく愚かな物はないから。
けれど、その意思に反して言わなくてはならないと心が叫んでいる。
かつての理想そのものと言える人物に言わなくてはならないと、、、。
どれだけ捻くれようと、折れ曲がろうと、、、
”理想に、苦しくても溺れ続けたいと願い、変われなかったのが自分なのだから”
『それなら、言わなくちゃならないだろう!・・この世界に来た理由を!』
目の前の子供は、異質だった。
見た目の姿から感じる気は齢にそぐわず。
詳細不明の力を使って無能力者といえど、実践で鍛えられた一級の兵士と互角に戦い。
その上で強化されたドーピング状態をも倒した。
その力は、魔女に似た異能かもしれない。
だからこそ最後の問いとして聞いた。
『君の目的は、何なのか?』と、、。
目の前の子供は、一瞬、恐怖に見舞われながらも私の目を見て断言した。
「それは!俺の結末を決めるために!俺は俺自身のために戦う!誰かのためじゃない、悪意でも善意でもなく、俺が信じる道を進み続ける!それが!!俺の目的だ!」
少しの”◾️◾️”と”憤り”を心に宿しながら、少年は自らの結末を定める。
アーサー・ペンドラゴンは、驚いていた。
人の感情とは様々で、、
ーその中でも悪意というものは、己が思っていなくても出てきてしまうもの。
しかし、目の前の少年にはそれが無くただ眩いほどの汚れなく純粋な意思だけだったから。
「分かった。・・・君を悪意を持つ敵じゃないと判断をしよう」
「ありがとうございます」
少年は、騎士の思いやりに感謝した。
「だが、君を放置する訳にはいかない。何かしらの措置はさせてもらう。それでもいいかな?」
「それって、拒否する選択肢あります?」
「無いね!」
そう言って、騎士は、笑顔で断言する。
「ですよねーハハハ」
俺は苦笑いをするしか無かった。
「あの〜、その措置の仕方については、俺がある程度決めてもいいんですか?」
アルファによればジョブという能力に覚醒したものは、一定の強さと年齢になるとハンターとして登録されてゲートやダンジョンで戦う。能力に覚醒しない者は、一般人として普通の生活を送る事になる。
なら、転生してスキルを貰ったからと言って現状に甘んじる訳にはいかない・・・。
「まぁ、こちらができる範囲でならね・・・」
「なら、俺を日本でも有名なハンターが属する家に養子に出来るようにしてください」
その要望は、アーサーにとって予想外の答えだった。
「なぜだい?君にも今の家族があるだろう。君のランドセルから感じる気は、まさしく親愛だ。いい家族に恵まれているじゃないか?」
アーサーは、道中見かけた少年のランドセルから感じる気を見てそう◾️◾️に言う。
「・・・・・・」
「すまない、君にも事情があるのだろう。だが、今この場で返事をする事は出来ない。一度家に帰って再度連絡をこちらからすると言うのはどうかな?」
「いえ、・・あの家には、帰りたくないんです。無理ならこの騒動に巻き込まれて病院で隔離されているとでも言って病院にでも入れてください。貴方ならそれくらい出来るでしょう」
年齢以上に大人びていた少年は、顔が苦渋に染り、次第に口調が速くなる。
「どうして、そこまで・・・・」
「マスター・・・」
アーサーは、何故そこまで頑なに家に帰ろうとしないのか分からなかった。
だが、アルファだけは知ることができた。
主である◾️◾️から感じる家族への後悔や申し訳なさ。
会いたいが会いたくない。
それこそ、この世界に来て仮想世界へ入って行った理由もそうだった。
家族となぜか執拗に関わろうとしない。
精神は大人ながらも、その一点だけは、大人になった子供だった。
「分かった。だけど、今の状況や君の現状から病院に連れていく事はできない」
世界最強であるアーサー・ペンドラゴンの娘を攫った敵の組織の一員を倒した子供。
その子供を組織から守るならば、どんな難攻不落な場所でも安全とは言えない。
ならば最早、安全と言える場所は、世界に4つしかない。
「なら、私の家に泊まるといい!」
最強の枠組みに入る者のそばにいること。
後書きです。読者に読んでもらうという観点からすると一番ダメなエピソードかもしれない。主人公の性格とか考えは行動によって示したいと考えているから言葉で説明するってなると出せる情報があまりにも少ない。展開としても無茶振り感があるけれど、主人公がアーサーに堂々と立ち向かったってのとか色々と展開の要因はある気ではある。
それと◾️の文字とかは、重要な伏線のもあるけど、展開的に出したくない情報もあったりするから全部がストーリーの根幹になったりする物ではない。気になった方は、ぜひ考えてみてください。
以上 正体不明でした。




