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最強との会合・・・①

「さて、少し話が逸れたが本題といこう。君の正体について教えて貰えるかな?私たちハンターですら見つけられなかった誘拐現場に趣き、その上、誘拐犯の一味まで打倒できた君の正体を」


アーサー・ペンドラゴンの眼光は、先ほどの親しみやすい印象から一変して、俺を見定めるものだった。


『話の展開が急だな・・どうする?相手は、俺とアルファの会話を読み取れる。迂闊に話すことも危険だ・・・』


「ああ、娘を助けてくれた恩人の思考を読んだのは、失礼だったね。すまなかった。今は、してないから安心してくれ」

目の前の男は、また親しみみやすい雰囲気に戻り、こちらからは話し合いがしたいように思えた。


『アルファ、どうするべきだと思う?』

『目の前の男に嘘をつくのは、お勧めできません。真実を話すか沈黙かのどちらかと。仮に完全な沈黙をした場合、

捕まる、確保される確率が90%、殺される確率が10%となります』

『・・・沈黙ダメじゃねぇか!』

『アルファの言う通りなら、素直に話すしかないだろうが。全てを話す訳にはいかない。ここは、今話せる真実だけを言うしかない』


そう心の中で思い、俺は目の前の男に緊張しながらも勇気を持って、喋りかけた。


「正直に言おう、俺の全部の事情を話すことはできない。けど、この誘拐現場に来て、子供達を助けたのは、俺のためだ。・・・それは、誰かを傷つけるような目的でも、悪意じゃなかった」


「ふむ・・嘘はついていないようだね」

そう言うと、目の前の騎士は、しばらくの間俺の事を見つめていた。その間、まるで俺は、死地にいるようだった。目の前には、断崖絶壁があり、一歩でも動けばそのまま奈落へと落ちてしまう。そんな感覚だった。


「じゃあ、最後にもう一つだけ質問させてもらう。君の目的は、なんだい?」

「俺の目的?」

その質問を聞いて俺は、俺の目的が誰かを傷つける事なのか知ろうとしているのだと思った。けど、目の前の人の顔を見て一瞬でその考えは、無くなった。なぜなら目の前の男の顔は、まさしく騎士だったのだから。優しく、誰かのために戦え、誇りを胸に戦う。まごう事なく騎士の相貌。あるでお時話の中から現れた人のようだった。その騎士は

俺を正体不明の子供ではなく、一人の人間として聞いたのだ。


それなら、言うしかないだろう。俺の目的を・・この世界に来た・・その理由を。


目の前の子供は、異質だった。見た目の姿から感じる気は、齢にそぐわず、、

詳細不明の力を使って無能力者といえど、相手は実践で鍛えられた一級の兵士、その上でドーピング状態を倒した。その力は、魔女に似た異能かもしれない。だからこそ、最後の問として聞いた。『君の目的は、何なのか?』と、目の前の子供は、一瞬、恐怖に見舞われながらも、私の顔を見て、断固たる強靭な意志を持ってこう言った。


「それは!俺の結末を決めるために!俺は俺自身のために戦う!誰かのためじゃない、悪意でも善意でもなく、俺が信じる道を進み続ける!それが!!俺の目的だ!」


アーサーは驚いた。人の感情とは様々だ。その中でも悪意というものは、己が思っていなくても出てきてしまうもの。しかし、目の前の少年には、それが無かった。ただ眩いほどの強烈な意志のみだった。


「分かった。君を悪意を持つ敵じゃないと判断をしよう。だが、君を放置する訳にはいかない。何かしらの措置はさせてもらう。それでもいいかな?」

「それって、拒否する選択肢あります?」

「無いね!」

そう言って、騎士は、笑顔で断言した。

「ですよねーハハハ」

俺は苦笑いをするしか無かった。



「あの、その措置の仕方については、俺がある程度決めてもいいんですか?」

アルファによれば、ジョブという能力に覚醒したものは、一定の強さとなるとハンターとして登録され、ゲートやダンジョンで戦う。

能力に覚醒しない者は、一般人として普通の生活を送る事になる。なら、今の環境じゃダメだ。もっと、色んなことを知れる環境でなければ・・・・。


「まぁ、こちらができる範囲でならね・・・」


「なら、俺を日本でも有名なハンターが属する家に養子に出来るようにしてください」


「なぜだい?君にも今の家族があるだろう。君のランドセルから感じる気は、まさしく親愛だ。いい家族に恵まれているじゃないか?」

アーサーは、道中見かけた少年のランドセルから感じる気を見てそう少年に言った。

「・・・・・・」

目の前の少年は、沈黙を選んだ。


「すまない、君にも事情があるのだろう。だが、今この場で返事をする事は出来ない。一度家に帰って再度連絡をこちらからすると言うのはどうかな?」


「いえ、あの家には、帰りたくありません。無理ならこの騒動に巻き込まれて病院で隔離されているとでも言って病院にでも入れてください。貴方ならそれくらい出来るでしょう」


「どうして、そこまで・・・・」

「マスター・・・」

アーサーは、謎そこまで頑なに家に帰ろうとしないのか分からなかった。だが、アルファだけは、知ることができた。主である◾️◾️から感じる。家族への後悔。申し訳なさ。会いたいが会いたくない。それこそ、この世界に来て

仮想世界へ入って行った理由もそうだった。家族となぜか執拗に関わろうとしない。精神は、成熟しながらも、その一点だけは幼子そのものだった。


「分かった。だけど、今の状況や君の現状から病院に連れていく事はできない」

世界最強であるアーサー・ペンドラゴンの娘を攫った敵の組織の一員を倒した子供、それは、どんな難攻不落な場所でも安全とは言えない。ならば、最早、安全と言える場所は、世界に4つしかない。


「なら、私の家に泊まるといい!」

最強の枠組みに入る者のそばにいること。


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