誘拐犯・・・③
一気に投稿したので、感想お願いしたいです。
「ゴホッ、ゴホッ、、ウぁぁぁ!」
◾️◾️は、異形の怪物を倒した後、地べたに宣いながら苦痛を噛み締め苦しんでいた。修羅道による無茶の反動である。
「大丈夫ですか!マスター・・」
その姿を見て、心配をする球体の姿をした「善行の機械 アルファ」が近づいてくる。
「だ、大丈夫だ・・。スキルでだいぶ楽になった。・・うっ」
『善行の守護のおかげで損傷が回復されるけど、少し、時間がかかるな・・・』
自身の体から訴える痛みを感じながら自身の状態を把握し、倒れそうながらも立つ。
そして、この事件で最も気になった、いや、聞かなければならない質問を◾️◾️は、アルファにする。
「アルファ、ここは、、、いや!この世界は、・・・一体なんだ!?」
女神は、前の世界と同じ世界に転生されると言った。けど、この世界は、おそらく違う。
あんな物を開発できるほと発展していなかったし、何よりそんな実験が許されるほど戦争が激化しているわけじゃ無かった。
「・・・・・・・」
アルファは、主からの質問を聞き、間を開け◾️◾️から見れば表情などがない機械だが熟考しているように見えた。
そして、その返答は主人である◾️◾️からすれば仰天ものだった。
「申し訳ありません。マスターの仰っている意味が私にはわかりません」
「はっ?」
◾️◾️のこの世界に来て2度目の衝撃だった。
「俺の思考が読めるのなら、・・前いた俺の世界の事も知っているだろう!なのに、何で!あの薬の事を知っておい
て、俺に何も言わなかったのかの理由を聞いているんだ!」
その質問にアルファは簡潔に淡々と説明した。
「申し訳ありませんがマスター。マスターは、勘違いされています。」
「何を言って・・・」
俺の思考は、先ほどのように思考の渦に流される。
「まず、初めに私はマスターの思考を感じ取ることは出来ても、記憶を垣間見ることは出来ません。私の役目は。あくまで行動のサポート、精神や個人の問題へのサポートは範囲外のため、それらに該当する記憶の閲覧などの権限は
今の私には、ありません。」
アルファは主から流れてくる動揺を感じながらもゆっくりと簡潔に話していく。
「な、・・・」
驚きながらも、我に帰って思えばその通りだった。仮想世界にいた時、俺の記憶の事をアルファが話していた事は覚えている限り一度も無い。それに、俺は目覚めてすぐに仮想世界に入ったからこの世界の事について触れてすらいないし触れようとすらしなかった。仮想世界でも、俺が望んだ情報しか閲覧ができない。だから俺が、この世界の事を何も知らないのならその情報に触れることすら無い。
「マスター?、、、!!??、、、、これは?・・」
アルファは、主を見守りながら心配をしていると急にマスターから驚き、不安、恐怖の感情が流れてきた。その後、記憶の段末のような映像が流れてきた。その映像は、この世界とは違う。戦争が減り、経済成長をしていった平和の世界だった。
『ふぅー、まぁ、分かった。何か手違いがあったかもしれない』
「なぁ、アルファ・・・、どうした?、何か分かったのか?」
ある程度落ち着き、アルファに質問しようとすると、アルファが何か考え込んでいるように見え、アルファに聞く。
「いえ、今、この世界とは、違う、恐らくマスターの記憶の断片のような映像が流れてきまして・・・」
「えっ?、今!?、まぁ、俺と繋がってるんだからそんな事もあるだろ。んで、アルファ質問なんだが・・」
「はい、何でしょう?」
「この世界について教えてくれ」
ある程度、整理がついたら俺は、仮想世界でアルファと過ごしていた時のように質問をした。
こうして、誘拐事件に自分から巻き込まれに行った結果、俺は初めてこの世界の事について知る事となった。
「っと、その前に攫われた子供達の確認、確認。子供達は大丈夫なのか?」
「はい、眠っているだけですので、問題はありません」
「じゃあ、改めて説明よろしく!」
「かしこまりました」
そうして、アルファの話を聞いて分かった事がいくつかあった。
一つ目に、この世界には、ジョブという概念があり、スキルや魔法が使えるという事。
2つ目に、ダンジョンとゲートと呼ばれる異界へと繋がる場所がある事
3つ目に、それらと共に発展した為に俺の時には、無かった。国家と敵対する組織が複数存在している事。
4つ目に、覚醒した者は、能力者としてハンターに登録される。
5つ目に、7人のバカ強い魔女と呼ばれる存在がいる事。だが、魔女は基本的に関わらないスタンスのため
自分から会いに行こうとしない限りは問題ないという事。
「という訳です。」
「なるほど・・・大体わかった。何が違うかっていうと俺がいた世界とは、全然違うって事だな」
「本当に分かってます?マスター・・」
一通り、アルファから話を聞くと後ろから、芯があり、音として高くないのにも関わらず、空間全体に声が響いた。
「へぇ・・・ぜひ、私にも2人が話していた違う世界について聞かせて欲しいな。」
「!?」
「!?」
俺とアルファは、その声を聞いて、その声の主から離れる。その男は、一言で言えば、騎士だった。
金髪の髪に黄金の鎧と白いマント、腰に携える白銀の剣。そして何より、本能が告げている。こいつは、格が違う!
「てか?、二人?、、ここには、俺しかいないぜ。イケメンの騎士様?」
「失礼、人では無かったのかな?その喋る丸い球体の事だよ」
その男は、驚愕の事を言った。
『は?、アルファが見えてる?女神から授けられたスキルだぞ。あり得るのか?』
『本来ならば、あり得ません。女神から授けられるスキルは、別次元の力と言える物です。しかし、目の前にいる。この男ならばあり得るでしょう。なぜなら・・』
◾️◾️とアルファは、またもや驚愕する。
「話している所、すまない。自己紹介は、自分でしたいんだが・・」
「!?、あんた、聞こえてんのか?」
今、俺とアルファは、念話で話していた。いくらなんでもあり得なさすぎだろ。
「いや、何を話していたかまでは、分からなかった。気でどんな話をしているか予想しただけだよ。後、普段からそんな人の内緒話を探ってる訳じゃないからね。君たちからある奴らと似た感じがしてね、それで少し探らせてもらった」
「じゃあ、、、自己紹介お願いできますでしょうか?・・・」
「すまないが、その前に子供達の救出を優先させて貰っていいかい?」
「まぁ、大丈夫ですけど・・・」
そう言って結局自己紹介は後回しになり、俺たちは、子供達が閉じ込められていた鋼鉄の部屋へと向かっていく。
「質問してもいいですか?」
「何だい?」
「あんたほどの実力者ならもっと早く見つける事ができたんじゃないのか?」
目の前の男は強い。俺がたとえ数百、数千人いたとして敵う気がしない。その上、アルファが見える。アルファが見つけられて見つけられない道理はないと思うんだが・・・
「マスター訂正を、私だから見つけられたのであって、目の前の男が私と同じ事ができる道理などありません」
アルファは、まるで怒ったかのように饒舌に話し出した。
「ハハ、それが出来たら良かったんだけど、君達の方が少し早かったね。私は、イギリスでハンターをしているんだけど、イギリスで私の娘が誘拐されてから探してたんだ。けど見つからなくてね。1日後に日本の片田舎で誘拐事件が起きていると聞いて、数分前に急遽単独でイギリスから日本に来たんだ。そこから調べてここに来てみると君と誘拐犯が戦っていて様子を見ていたという事だよ」
「?、イギリスから日本?てか、イギリスで誘拐されたのに日本まで探しに来た?てか、数分?日本からイギリスの距離ってどれくらいだっけ?」
「約、14340kmです。少なくとも数分で移動できる距離ではありません」
「何か、もういいです。・・・」
化け物じみた話を聞いて、理解できず質問をするのをやめた。
「ハハハ、引かないでくれよ。君には、本当に感謝しているんだ。誘拐されている娘を救ってくれたんだから」
男は、そう言って笑いながら子供達がいる部屋へと近づいていく。
「それじゃあ、あの子供達の中に?」
「そうだよ。あの金髪の女の子!可愛いだろ!私の娘!」
すると男は、指を刺して金髪の女の子に指を刺す。確かに金色の髪をしていて、幼いながらも相当の美少女だと言える。目をキラキラ輝かせながら自身の子供を褒める姿は最初のイメージとは違って親しみやすい印象だった。
「親バカなんですね」
俺は、微笑みながら男にそう言った。
「もちろん!世界一愛していると言っても過言ではないよ」
そんな雑談をしていると鋼鉄の部屋の中に入り。子供達の側による。
「手伝いましょうか?」
子供達の人数は合計で12人いた。一人で運ぶなら大変だと思い手伝おうかと聞いたが・・
「大丈夫。私一人でも何とかなるから」
騎士の男がそういうと娘を除いて宙を浮く。そして自身の子供は、右で抱きかかえた。
「それと、君はこの部屋から出たら、私の後ろに隠れていてくれ」
その後、子供達と一緒に鋼鉄らしき金属の部屋から出ようとするタイミングで男にそう言われ、部屋から出てすぐ男の後ろに行った。男は部屋の方へ体を向け、目の前の部屋について喋り出した。
「この部屋は、能力者の力を封じる効果が付与されていてね。そのせいで探すのが手間がかかってしまった。まぁ、おおよそ私対策だろう。そして、何らかの要因で子供達が助け出される場合、証拠を残さないために、ある仕掛けが施されているんだ」
背後に立って、話を聞いていると、部屋の中から魔法陣のようなマークが部屋の真ん中に現れていた。
「その仕掛けっていうのが、中々のものでね。子供達が脱走した時に魔法陣からモンスターを召喚するというものなんだ」
男がそう言った途端、魔法陣から何かが溢れ出した。溢れ出したものは鋼鉄の部屋を何なく壊し、奇妙で、とてつもなくでかい生き物に変わっていった。それは、俺が戦った異形の怪物よりも数倍でかく、その上で見ただけで分かった。あの怪物が羽虫と思えるほど、今の俺では決して勝てない怪物だった。
「まぁ、今の君には手が余るだろう。だから、最後の後始末は私がさせて貰おう」
男は、軽口を言うかのような口調で言って。微笑みながら腰の剣を抜き、剣を振るう。
俺は、その剣筋の原理が分からなかった。仮想世界で剣の訓練を行った。だから、ある程度の剣筋なら理解ができる。けど、あれは、爪一つ分も理解出来なかった。結果から言えば、男が剣を抜いて何回か切った。そして、怪物は倒れた。それ自体は、ごく普通の事だ。疑問なのは、あれほどの剣戟なのにも関わらず風圧がなかったこと。その上で、血が飛び散らず、まるで歩いていたら道端に動物の死骸があったかのように、いつの間にか怪物が細切れになっていた。
「改めて、私の・・・いや、俺の名前は、アーサー・ペンドラゴン。イギリス所属のSS級ハンターで、ハンター名は、剣神。肩書は『最強』だ。この度は、ハンターとして、父親として最大の感謝を・・・」
そう言って、男は、いや、アーサー・ペンドラゴンは、右に娘を抱えたまま俺に礼をした。
そう。これが、初めて最強にあった日。そして、まさしく俺の物語が始まった瞬間だった。




