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誘拐犯・・・①

複数話投稿しました。1話から見て感想を教えて頂きたいです。

「リーダー、あと何人ガキを攫いやしょうか?」

構成員の一人が金髪のリーダーに問いかけた。

「もう十分だろう。しばらくここで過ごしてほとばりが覚めたら、ガキどもを輸出する」

金髪のリーダーは、とある組織に所属する外国人で、組織で使用する被検体を確保するため警戒が薄い日本の田舎の子供達をターゲットにした。

「へへへ、リーダー、ガキ共がまたうるさくなったら少し遊んでやってもいいですよね?」

別の構成員が不気味な笑みを浮かべリーダーに喋りかける。構成員が行った遊ぶとは当然子供達が楽しめるような遊びではない。

「ダメだ。貴重な被検体だ。それに死体の処理が面倒くさい事になる」

「チェ、分かりました」

金髪のリーダーは、部下に命令し心の中で思った。

『クズ共が』


その時、廃工場の扉が”キー”と不快な音を響かせながら開いた。

空いた扉から漏れた陽の光と人の影が廃工場に現れる。


「「「「「    !?    」」」」」」

「何者だ!!」

ドアが開かれが事により構成員は警戒態勢になり。リーダーは、人影に正体を尋ねた。


「何者かだって?決まってるだろただのガキだよ」

その質問に少年は笑みを浮かべて答えた。


「なんだ、ただのガキじゃないですか。びっくりして損しましたよ」

「へへへ、そうだな。リーダー被検隊が十分ならこいつとは遊んでもいいですよねー?」

ドアから現れたのが幼い子供だったため構成員は子供の方へ笑みを受けべて無警戒で近づいていく。


構成員達が無警戒で近づいていく中リーダーは、経験から違和感を感じていた。

ここは山奥。近くに人は住んでいない。子供が一人で来るにはおかしすぎる。

それにあの子供の気配と笑みと口調。まるで歴戦の猛者のような気配に子供とは思えない笑みと大人びた口調。

数秒の思考の内リーダーは、迅速に構成員に言葉を発する。


「待て、お前達!何かおか・・・」

「ぎゃっ」「うぼっ」「ゲホッ」「ゴホッ」「ガハッ」


それでも遅かった。

間に合わず3人が殴打による、頭部の窪み、首の頸椎の粉砕骨折、肋骨の骨が折れ肺に刺さり、即死。

残り一人はみぞおちの強打による呼吸困難。わずか数十秒の間に4人の戦力が減った。

彼らは、決して弱いわけではない。正規の軍人程度ならば手加減をしても勝てるほどの実力者達。


体は小学1年生の体で、それらをわずか数十秒で倒せた訳には、ある理由があった。

それは、女神から貰った最後の特典。その名は「神が授けた肉体」

能力は、あらゆる状況における身体の適応。今回の場合、複数の実力者達に適応するために筋力が強化され、

常人を逸脱したかのような移動速度と人間の体を即座に破壊できるほどの力を持つ肉体を手に入れた。


『流石に相手が油断してなかったらここまでうまくいかなかっただろう』

敵を倒し返り血を浴びた自分の姿を見ながら呑気に考えているとアルファが俺に危険を知らせた。

「マスター前です!!」

「!!」

俺の失態は、初めての殺しで興奮して今った事とその興奮を抑えるために目の前の敵から意識を退けてしまったこと。    

         ”スパッ”と何かが切れる音がした

気配を殺して近づいてきた誘拐犯のリーダー格がナイフを持って俺の首の頸動脈を切ったのだ。

切られた所から血液がドクドクと際限なく流れる。


「あのクズ共を殺した動きと力は認めよう。だが敵を前に油断しすぎだ」

俺は敵の言葉を最後まで聞き、すぐに体の力が抜け、血が溜まった床に膝から崩れ落ちた。


「チッ、面倒な事になった。すぐに立ち去らなければ。だがまぁ、あのクズ共がいなくなって少しせいせいした」

そう言って誘拐犯のリーダーは、この場を立ち去ろうとする。


「ちょ待てよ」

「!!」

金髪の誘拐犯は、3度目の衝撃を受けた。1度目は、この場所に現れたこと。2度目は、部下達を戦闘不能にした事。そして、3度目が頸動脈を切り、常人ならば確実に死んでいるはずの重症で自身の血を体で染め、邪悪な笑みを浮かべて立っている事に。


「どうして立っていられる!!」

「あぁ、オレ不死身系男子なのよ」

そう言って俺は、まるで友人と冗談を話すかのようにケタケタと軽く話す。


俺がこの状態で立っていられる理由、それは、3つ目の特典「善行の守護」によるもの。効果は、存在が善である限り死ぬことがない。俺は、悪行を行っていないし、今絶賛子供達を助けるために動いている。当然、存在は善だ。


「何だと!?、ハハハ!やった!やったぞ!これでやっとお前を救えるよ!イアンナ!。ありがとう。お前を組織に

連れていき解剖する。そしたらきっと娘も元気になってくれる!!」

誘拐犯のリーダーは、俺が常人ではない回復能力を持っている事に気づくと急に笑い出し身の上話を始めた。その目は、先ほどまでも冷静さはなく、正しく誘拐犯と呼べる相貌だった。


「まぁまぁ、御託はいいからさっさと終わらせよう、、、ぜぇ!」

しかし、俺にとってそんな事はどうでもいい。俺は、体を血に染めた状態で、脱力の状態から一気に加速し誘拐犯のリーダーに接近し攻撃する。


「どうした?さっきよりスピードが落ちているぞ」


誘拐犯のリーダーは、先程の興奮していたとは思えないほど冷静なり、そう言って俺の攻撃を軽くかわす。

躱された理由は、誘拐犯のリーダーが言った通り俺のスピードが構成員を殺した時より格段に落ちているからだ。

俺の特典「神が授けた肉体」の効果はあらゆる状況への適応。前は、5人の実力者がいる状態に適応していたが

今はこのリーダー格のみ、その適応は、相手と同等の身体能力とまでとなっている。


「そちらが攻撃したのなら今度はこちらの番だ」

誘拐犯のリーダーが持っていたナイフを使って俺に斬りかかってきた。それは、まさしく洗練された動きと軌道をしており相当の腕だと見てわかる。


「どうぞ、どうぞ、そっちの攻撃はもう当たんないから」

その言葉の通り敵の攻撃は俺に掠りもしない。俺はアルファに騙され仮想世界に約10年いた。その時に当然武道の

練習もした。そのため、相手が相当の熟練者であろうと同じ身体能力ならば交わすのは容易い。


敵が俺の腕、頭、首、脇の下など上半身を狙ってくる。今の俺の身長は、130センチ程度。下半身を狙うのは難しいからだろう。だが、敵の攻撃は一切当たらない。敵はそれを目の当たりにして眉すら動かさず冷静に対処した。

選択した行動は、ナイフの投擲による隙を作ること。


相手の思惑通り俺はその対処のために、身を捻り相手に隙を晒してしまう。

そんな隙を見逃すはずもなく相手は所持していた別のナイフを取り出し、俺の首目掛けて刺そうとする。

その時、俺が取った行動は空中へと飛んで回避すること。


「!!」

相手はその行動に驚くも1秒も満たさずに冷静を取り戻し俺に攻撃してくる。

しかし、いざ行動を起こそうとした瞬間に腹にものすごい衝撃を受ける。

その結果、後方へと体が飛び、廃工場のガラクタに”ガシャーン”と落下する。


「ゴホッ、な、何が起こった?」

誘拐犯のリーダーは一体何が起こったのか理解できなかった。飛んで回避した化け物の隙を見逃さず致命打を与えて拘束しようと考えていた。しかし急な腹への衝撃を受けここまで飛び逆にこちらが致命傷となり、もはや動ける状態ではなくなっている。


「ふー、危ない、危ない。実戦は初めてだから少し焦った」

俺がなぜ、動けない空中から逃れることができたのか?それは、ある武術の技によるものだ。

その武術とは、韓国発祥の国技であり、俊足の攻撃を可能とし華麗で多彩な足技を最大の武器とする現代格闘技

”テコンドー”である。そして、俺が空中で取った行動とは、テコンドーの華型、後ろ回し蹴り。その威力は、成人が行えば”人間の体重とスピードが一点に集中し、相手の肋骨骨折など深刻なダメージを与えられる”。


子供の姿と言えど、身体能力は常人より強い相手と同等。しかし、俺の場合、体が軽く質量があまり乗らない。

だが、その程度の問題ならば、体が軽くなったこと可能となった回転数を上げることで本来ならば不可能である

1060度の回転の威力を掛け合わせ、それに仮想世界で得た技量を持って威力を十分に伝え、その蹴りの威力は、”2トントラックが衝突した”のと同等の衝撃を生み出した。


確かな手応えを感じ俺は、目的である子供たちの保護を行おうとする。


「まぁ、これで相手はもう動けない。さっさと終わらせて子供達を解放しようか・・・」

子供達が監禁されていそうな所を探そうと移動しよとする時、後ろから声が聞こえてきた。

「マスター」

「ん?どうしたアルファ?今までダンマリだったのに急に喋り出して」

急に話し出したアルファは、音量を大きくして俺に危険を知らせてくる。

「今すぐ先ほど吹き飛ばした敵を始末することを提言します」


「何を言ってるんだ?相手はアレを受けたんだぞもう立っている事も不可能なはずだ」


俺はアルファが言っている事が理解できなかった。アレほどの一撃をくらわせたのなら少なくとも行動に支障が出る

。防具なども付けていなかった。もし、銃器などの火器を用意していたとしても「神が授けた肉体」により逆に俺が強化され有利になるだけだ。


「今、止めを刺さない場合、敗北の可能性が55%あります。なぜなら・・」

俺の言葉と意思を読み取った上でアルファは主人に提言をした。その理由を言おうとした時、壁方向へと飛ばされ重症となって動けない敵の声が聞こえてきた。


「イアンナ、大丈夫。必ずお前を助けてあげるから」

そう言って、誘拐犯のリーダーは、ドス黒い液体が入った注射器を銀色の小箱から取り出し自らに投与した。


「ゔぅ、グァぁぁぁ、い、イアンナナナナナナナ、が、必ずお前をた、助けるぅぅぅぅ」

投与した直後、身体に異変が起こる。全身に力が漲り、全能感を満たす。しかし、それは一瞬だった。その後、全身の筋肉が隆起し激痛が走る。体のサイズが数倍になり身長が2メートルをはるかに超えるサイズになりそれに伴い体重も増加し地面が窪んでしまっている。


「な、何が起こってるんだ!アルファ・・・」

「あれは、試作型体細胞増殖強化薬 β1です」


会い対する敵はもはや人ではない。超強化された肉体は、銃器すら聞かず倒すならばミサイル攻撃が必要となる相手。

◾️◾️◾️◾️は、どう対処するのか。

誘拐犯VS◾️◾️◾️◾️の第二ラウンドが始まる。



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