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転生してみると・・・②

一気に複数話、投稿したので1話から流し見してださい。内容が分かりやすいと思います。

結果から言えば、アルファの中の仮想世界は想像以上だった。善行の機械 アルファの能力は善行によるサポート。

そのサポートの本質は、『万能』

この世界に存在するあらゆる知識、技術を把握しその情報を使ってサポートをする。

本体が球体の機械のため、直接何かができるわけではないが俺の体を一時的に操作したり、助言などによるサポートも可能。その中でも仮想世界へ意識体を飛ばすのは、流石と言えた。歴史、武術、童話、娯楽など、あらゆる知識を

本として閲覧でき、それを体験する事も可能だった。スキルは使えないが意識体の年齢は操作出来たため、武術などの体を使った体験ができたのは良かったと言える。


「・・・お前、本当なんで何も言わなかったんだアルファ」

「マスターもしつこいですね。何度も言っているじゃありませんか。私は指示された通りにしか行動をしていません」

◾️◾️とアルファは、口喧嘩をしていた。理由は、今目の前の光景によるものだった。


仮想世界は、通常の空間とは色々と異なりメリットもあるがその分、デメリットと呼べるものもあった。そのデメリットと言えるのが時間軸がズレている事だろう。しかも、それだけではなく時間感覚までもずらされる。時間感覚のズレに関しては、使用者が持つ時間感覚によって変わってくるらしい。

俺の場合、1日、24時間での時間感覚は少しズレた程度だったが日にちの時間感覚が完璧にズレてしまい、何日か過ごしたかは理解しているが、それがどれくらいの期間なのかを理解することが、そもそも考える事自体無くなってしまっていた。そんなある日アルファからそろそろ現実世界に出てきた方が良いと言われ出てみるとそこは、小学校の入学式の真っ只中だった。


「お前がその返答をしているから何度も言ってるんだ。なんで仮想世界の時間感覚がズレていることを言わなかった?お前ならそれくらいの意図くらい読み取れるだろう」

「・・・私は、そんな命令をマスターから受け取っていません・・・」

「テメェ!、てか仮想世界の中じゃ気づかなかったけど、現実で1年って言ってたけどけどもっと居たよな?

仮想世界で一体どれ位いたんだ?」

「マスターは、私がお呼びするまで現実世界に換算して約10年間仮想世界にいらっしゃいました」

「・・・馬鹿馬鹿しくても反応するのも疲れるわ」


もう数十分も会話して問答が億劫になり、アルファとの会話をストップする。

ちなみに今、入学式なのにも関わらずアルファと会話ができているのは、念話でやり取りしているためだ。


アルファと言い争いやら何やらをして、そうこうしていると入学式も終わり自分達のクラスの教室へ向かう事となった。


「はい、1年生になった皆んながこの学校の生徒になった事を先生はとても嬉しく思います。

今日の予定は、ここまでなのでこの帰りの会が終われば帰っても大丈夫。最近、この学校ではないけど、少し離れた他校の生徒が複数行方不明になったとあったから、皆んな寄り道をせずすぐに帰るように!」

「「「はーーーーーい!!!!」」」


この教室の1年生たちが返事をして帰りの会が終わり帰宅の流れとなった。


帰宅路

「なぁ、アルファ」

俺は、教室が教師が言っていたことを思い出しながらアルファに質問をした。

「なんでしょうマスター?」

「行方不明になっている子達の事、探せるか?」

それは、行方不明になった子供達の創作だった。見た目からは、分からないが教室を出た時から気になっていたのだろうとアルファは思った。

「ご命令とあらば・・・」

「時間はどれくらいかかる?」

アルファは、それを聞いて肯定し、その答えからどれくらいかかるのかと俺は時間を聞いた。


帰宅路でいきなり子供たちのことをアルファに聞いた理由は、助けるなどという前の俺の理想のようなものではなく、ポイントのためだ。俺は、善行をすることで善行ポイントを貯められそれによりスキルを作る事ができる。今の俺は、アルファが体の操作権を持っていたため、少しのポイントしか所持をしていない。

ポイントの取得の他にもいくつかのルールが存在する。


①善行を行うとポイントが付与される。ポイントの量は、その行動によって算出される。評価基準は、人を助ける事

 特に人の生死に関するポイントは一際大きいらしい。

②悪行を行うとポイントが減算される。一定以上の悪行はポイント減少の他にもペナルティが発動する。

 ペナルティの決定は、減算ポイントの余りとなる。ポイントの減算は、悪行の半分のポイントとなる。

③善行の契約による行動は、善行判断とみなされない。

④存在が悪と定義されると女神から下賜された全てのスキルが使用不可能となる


「子供達の情報に関しては、もうすでに把握しています」

「お前、早すぎだろ流石に・・・」

あまりに早すぎる情報収集の結果を聞いて、俺は苦笑いになる。

「私とマスターは、繋がっているので子供達の話を聞いた時からすでに調査を始めていました」

俺とアルファはスキルとして繋がっているそれ故に俺の考えていることがある程度把握できるのだろう。

「てか、それならやっぱ、仮想世界に関してはわざとだろ」

「・・・はて、なんのことでしょう?」

そう言って、アルファは何を言っているのか理解できないかのようにすっぽけた。


「まぁ、そんな事はどうでもいい。それと、これからは俺の指示なしで勝手な行動をするな。お前は、俺のサポートだろ。善行なんて俺はしっちゃこっちゃあない。俺は自身の欲望のために動く。ある程度の行動は見逃すが、あまり独断で勝手に動くな」

「・・・申し訳ありませんでした」

アルファは、謝罪をしながら主の顔を見ていた。その表情は、どこか違う所を見ているようで自分の考えすら分かっていない子供のように思えた」


「では、子供達の場所へご案内します。よろしいでしょうか」

「ああ、分かった」

そして、俺とアルファは通学路から離れた路を進み始めた。初めての寄り道は、さらわれた子供の誘拐場所だった。


俺がアルファに案内された場所はもうすでに使われていない山奥の廃工場だった。周りは草が生い茂っており

誰かがここに訪れることもないだろう。隠れ家としては十分だ。

「ここに子供達がいるのか?」

「正しくは、子供達の他にも複数の誘拐犯がいます」

俺は、アルファに確認し状況の確認をしていく。無鉄砲に突撃するわけにも行かないため、突撃に際してある程度の作戦を考えるためだ。


「子供達の人数と誘拐犯の構成は?」

「子供達は12人、誘拐犯は5人のようです」

「誘拐犯はそれで全部か?」

「はい、偶々全員揃っています」

アルファは、淡々と俺の質問に答えていく。さすがは女神から貰ったスキルだ。少し性能を確かめてみるか。

そう心の中で考えアルファに質問をする。


「お前はどうするべきだと思うアルファ?」

「・・・私ならば正体がバレる可能性も考え奇襲を行い制圧するのが最善かと思います」

アルファは少し間を開け最善の方法を提示した。

「お前は、優しいな。出来るのなら前の世界にお前がいてほしかったよ」

「・・・マスター・・・」

俺は、アルファでさえ聞き取るのが難しいくらいの声量で呟き、アルファはそれを聞き逃さず反応をする。

アルファは自分が何をすべきなのか分からなかった。最善の道を提示する事ができてもそれが正解とは限らないのだから。そして、それを理解するためにあえて仮想世界での長い期間を用意した。それでも、まだマスターである

◾️◾️◾️◾️のパーソナルを把握できてはいなかった。


「制圧はしない。全員殺す」

ただ淡々と冷たい言葉で作戦を決定する。

「マスター、現実世界で貴方はまだ殺しをした事がありません。殺しは、精神的リスクが高いと判断します」

しかし、アルファは、主人であるマスターの安全を第一とする指針を変えず提言をする。

「仮想世界で殺した事がある。それに制圧した所で誘拐犯を放置することは出来ない。痕跡を相手に気づかせないようにするのは難しい。それなら痕跡を死体ごと抹消する方が簡単だ」

「・・・分かりました」

しかし、◾️◾️の考えは、変わらず。それを聞いたアルファは、ただ了解した。


そう言って、俺たちは廃工場の中へ入って行った。



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