表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
94/96

94 そこにある溢れる力を使って

 追い詰められた魔族は状況を打開するための方法を求めていく。

 その為に、より強い力を求めた。

 魔界が破壊されてるのは、それが出来るだけの何者かによる攻撃。

 こう考えた魔族は、対抗できるだけの力が必要だと考えていった。



 そもそも捜索や探知すら遮られてるのだ。

 ならば、遮る何かを突破するだけのレベルが必要と考えていった。



 だが、どうやって?

 そんな便利な方法があるのかどうか。

 もしあるとすれば、怪物や魔族を倒して礼消え結晶を得ること。

 これを使ってレベルを上げる。

 こうすれば能力を増強する事は出来る。



 魔族はこれを実行していった。

 他の手はないのだから。



 ためらう事もなかった。

 自分が良ければそれでいい、他人は踏みにじるものと考えるのが魔族だ。

 同族である魔族が相手でもかわらない。

 統合された魔界の中で、あるいは近隣の魔界同士が争いあって。

 生き残った魔族が霊気結晶を手にしてより巨大な力を手に入れていった。



 しかし、この方法もやがては行き詰まる。

 魔族も怪物も数が限られている。

 これらから奪う霊気結晶もだ。

 生き残ってる魔族や怪物を根絶やしにしたら、もうそれで終わってしまう。



 魔界や迷宮が残っていれば、新たな魔族や怪物も発生する。

 しかし、それを待たずに主である魔族や怪物を殺してしまう者もいる。

 この先よりも、まずは今この瞬間のレベルを確保するために。

 こうして魔族は自分たちの手で数を減らしていく。



 さすがにこれでは効率が悪いと考える者もいる。

 それらは代わりになる手段はないかと探っていく。

 霊気をより多く手にいれ、己のレベル上げをする方法はないかと。



 そんな都合のよい話など、あるわけがない。

 大半の魔族はそう考えた。

 だから魔族同士での殺し合いにいそしんでいったのだ。



 だが、ある魔族が気づいた。

 霊気が無尽蔵に発生する場所があると。

 そこから霊気を取り入れればいいと。



 霊気が噴出する場所。

 霊気溜まり。



 魔界や迷宮が発生する地点。

 ここから霊気を引き出し、力を上げていく。

 普段は魔界や迷宮の維持に用いられてるが、使い方に制限があるわけではない。

 単純に、今まで他の使い方を思いつかなかっただけだ。

 思い込みのせいである、これは魔界や迷宮を保つものだという。



 これがソウマ達の攻撃によって消えた。

 追い詰められた者達は箍が外れる。

 これにより常識が消えて、無意識に除外していた考えに至る事が出来る。

 危険に生まれて初めて接した魔族は、ここに来てようやく霊気溜まりの使い方を考え始めた。



 行動は早い。

 思い立ったが吉日とばかりに動いていく。

 なにせ誰もが追い詰められている。

 次は自分たちが消されるかもしれないと恐れている。

 対抗する手段があるなら、ためらわずに手を出していく。



 最寄りの霊気溜まりに集まった魔族は、そこから霊気を吸い上げていく。

 魔界や迷宮を産み出す程の膨大な量だ。

 取りこんだ魔族は急激にレベルを上げていく。

「これなら……」

 襲ってくる危機に対抗できる。

 誰もがそう考えていった。



 それをソウマは離れたところで監視していた。

 魔力が地球から霊気を吸い上げていくところを。

 急激に魔族のレベルが上がっていくのを。

 それを見てソウマは笑顔を浮かべた。

「ようやくか」

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。


_____________________

 ファンティアへのリンクはこちら↓


【よぎそーとのネグラ 】
https://fantia.jp/posts/2691457


 支えてくれると、俺が書くのをを本業に出来るんだよ。

_____________________



+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ