93 魔族、あわてて行動するも
各地の魔族は恐慌状態に陥っていく。
あちこちにある魔界が突然消滅していくのだ。
しかも、何が起こったのかもわからない。
消えていった魔界や迷宮の生き残りがいなからだ。
おかげで何があったのかわからない。
過去を見る能力を持つ者が探ろうとするが、これも失敗する。
なぜかわからないが、見ようとすると誰かからの妨害が入るのだ。
遠視なども同じだ。
今起きてる事を知ろうにも、これも邪魔される。
誰が行ってるものなのか分からない。
だが、必ず誰かによって妨げられる。
「何が起こってる」
多くの魔族が同じ疑問を抱く。
誰が魔界や迷宮を破壊してるのか。
これだけが分からない。
ただ、確実に自分たちに滅びが近付いてる。
それを生き残ってる魔族は感じていた。
「嘘だ」
信じがたい事だった。
人を凌駕する能力を持つ魔族が消えていく。
それも、魔族の住処である魔界ごと。
迷宮ならばレベルを上げた人間が破壊する事もある。
だが、魔界の破壊など今まで起こった事がない。
「いや、日本で消えたといってたか」
そんな話を耳にしたものもいた。
しかし、誰も信じていなかった。
誰かが作ったデタラメだろうと。
それだけ魔族と人間との間には大きな差があった。
それなのにだ。
大陸における魔界が消えていく。
今まであった場所から無くなっている。
これを確かめた魔族は噂が事実かもしれないと思うようになっていった。
さすがに対策を考えるようになった。
何が起こってるのか分からないが、何か起こってるのだから。
その為に調査が始まる。
誰がどこで何をしてるのかを知るために。
近隣の魔界との接触も始まった。
何らかの協力体制を作ろうと。
ただ、これは失敗していく。
我が強いのが魔族だ。
自分が一番でなければ気が済まない。
誰もが猿山のボスなのが魔族だ。
そんなボス猿が接触すれば、騒動にしかならない。
協力体制どころか、反目して終わる。
それでもどうにか強力するとしたら、相手を屈服させて従わせるしかない。
このため、魔族同士での騒動や衝突すら発せ視する。
仮にこれでどちらかが勝者になったとしてもだ。
敗北した魔族が素直に従うわけでもない。
隙あらばと下克上を狙うようになる。
それでもいくつかの魔界は、一人のボスが統治するようになり。
勢力を拡大するようになる。
やってくるかもしれない驚異に対抗するために。
だが、そんな争いがつけいる隙をつくるもの。
騒動が起こってるところには、ソウマが即座に突撃していった。
ソウマの能力ならば、今現在起こってる出来事を把握するのは簡単こと。
この格好の機会を機会を逃すわけがない。
かくしていくつかの魔界が更に多く消え去っていく。
統合されていく魔界がある傍らで。
残った魔界は、見えない驚異に対抗するために戦える体制を作り出そうとする。
しかし、それも無駄に終わっていく。
戦力がどれほど大きくなっても、ソウマ達の力はそれを上回る。
レベルも更に跳ね上がり、統合された魔族でも歯が立たなくなってる。
そのレベルは3000になろうとしてる。
これにかなう魔族などいるわけがなかった。




