100 中心へ、奥地へ、過去へ
地球内部にいる高レベルの存在も、魔族や怪物と性質は変わらない。
人間を見ればすぐに襲いかかってくる。
そんな敵をソウマ達は次々に倒していく。
オトハの音がエネルギーをふるわせて逃げ場のない振動を作る。
サユメの幻影は体を無視して敵の核に直接映し出される。
カナヤは周囲のエネルギーを使って様々な物を作って攻撃していく。
シラベは周囲のエネルギーを変換して敵の毒にしていく。
攻撃は圧倒的で、敵は逃げることも出来ずに倒されていく。
たとえ倒し損ねても、ソウマが即座に処分する。
地球の中にいた存在は、対抗する事も出来ずに倒されていく。
そして倒して解放されたエネルギーをソウマ達は吸収していく。
これらによってソウマの仲間は更にレベルを上げていく。
それでも手間はかかる。
倒しても倒しても敵はやってくる。
脅威となる存在は数多い。
無限とはいわないが、際限なく襲ってくるので面倒になる。
疲労をおぼえないのだけが救いだった。
どれだけ疲れても周りのエネルギーを吸収する事ですぐに回復する。
どれだけ力を使っても消耗する事がない。
毎ターン、HPとMPが回復するようなものだ。
なので超能力を無限につかえる。
それは敵も同じではある。
どれだけ削っても次の瞬間には回復してしまう。
ただ、ソウマがそれを遮っていく。
怪物にエネルギーが流れ込むのを、空間を断絶して遮る。
おかげで怪物は回復が出来ずに、一方的に倒されていく。
エネルギーという海の中を漂いながら、ソウマ達は襲ってくる怪物を次々に倒していった。
レベルも上がり、より強力な敵を倒せるようにもなる。
「行くぞ」
周りに敵がいなくなると中心へと向かう。
「怪物の親玉がいる。
それを倒す」
進めばより強力な敵が出て来る。
それでもソウマはためらわずに進んでいった。
仲間もそれについていく。
(今度はどうなるかな)
地球の中心に向かいながら考える。
何度も繰り返してきたこの戦いがどうなるかを。
(上手く終わらせられればいいけど)
行く先にいる強力な敵。
それを倒すのはたやすい。
だが問題は倒した後だ。
それが上手くいくかどうか。
それだけがソウマの悩みの種だった。
(気にしてもしょうがないけど)
上手くいかないときは何をやっても駄目なもの。
それはこれまで何度も体験してきた。
それでもやはり願ってしまう。
今度は上手くやりたいと。
何度もやり直せる。
だけど、繰り返せばどうしても飽きる、気持ちが倦む。
着実に成功には近付いてるはずだが、試行錯誤の日々はつらいものだ。
それが今度こそ終わってほしいと思いながら、ソウマは最後の敵へと向かっていった。
過去を振り返りながら。




