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6.転生者の宿命と誓い

すみません仕事が忙しく、今回短めです!

重要な回にするつもりだったので読みづらい点あるかもしれません!後日編集します。


宝箱に入っていた防具を装備した俺は、玉座の部屋から更に奥の部屋に進む。その先には、ダンジョン攻略のクリア報酬が置いてある。


「とりあえず数か月は暮らせる金は手に入ったが....どこに戻ればいいんだろうか」


正直ウルドに戻るとすぐに再会を果たしてしまいそうなので、別の街を目指すことにした。色々な魔物のスキルを「捕食」して、相応しい死を与える為に俺は行動を開始することにした。


「....ん?なんだこれ...?」


クリア報酬の箱の奥に、一冊の本が入っていた。

俺は気になって、早速本の中身の見てみることにした。


『この本を読んでいるということは、僕を倒し救ってくれたということだ。まずは強く勇敢な貴方に感謝します。  アルス・テットランド』


「なっ....嘘だろ...!?アルスって....さっきの魔物は元々人間だったのかよ!?」


更に続けてこう書かれている。


『ただきっと魔物となった僕を倒せるほどのスキルを持っているということは、おそらく”転生者”なのかな。僕の本当の名前は桐原 蓮。同じ日本人が見ていることを願っているよ。(笑)』


「....っ!?」


そこに書かれている内容はあまりに驚愕の事実だった。(笑)なんて、この世界の人間が書くはずがない....さっきの魔物は、元人間で元転生者だったんだ!!!

俺は驚愕しながらも、本の続きを読んだ。その中には更に驚きの事実が書き綴られていた。


アルス・テットランド、もとい桐原 蓮は、俺と同じく日本からの転生者だった。15の時に手に入れたスキルは俺と同じく”天害級”である「深層化」とSランクスキルがいくつかだった。あのアルス=ノヴァの最終形態に人間である頃からなれたのか...そりゃ地上じゃ大無双だっただろう。

しかしあのような異形、未確認のスキル、世界にとってあいつは畏怖の対象になっていた。

ある日彼は国王の命令により、未確認の新ダンジョンに単騎で乗り込んだ。本来ならば国の冒険者が数十人規模で初期攻略をするのが常識だった。簡単にいうと罠だった。


『僕は未確認の新ダンジョン、この「深層の大迷宮」に閉じ込められた。僕はスキル「深層化」があったから深層の魔力に耐えられたけど、スキルを解いたらただの人間。MPが底をついてついに動けなくなった。それがおそらく貴方が見た玉座に座る骸骨の正体だ。この部屋にはボスは存在しなかった。ダンジョン名通り、このダンジョンは迷宮のゴールに辿り着くのがクリア条件だった。僕はあと少しのところで息絶えてしまった。ボスを作り出してしまったことも謝罪します。』


こいつは俺と同じく人に騙され、殺されたのだ。転生者というのはこうも無惨な死に方しか選べないのかよ....俺は激しい怒りを覚えた。


『勇敢な貴方が国王アダムス=ユングベリを倒しこの国を変え、世界そのものを救う勇者となることを祈っています。』


「....は!?”アダムス”!?」


おかしい。この本が書かれたのは少なくとも数十年は前になるだろう。ボロボロなのと一緒に入っていた金貨が過去に資料で見た旧式のものだったからだ。


なのに、なぜ?


「なんで国王の名前が今と全く同じなんだ....!?」


転生者の悲惨な扱い、数十年以上国王で居続ける謎多きアダムス=ユングベリ。そして深層という未発見のシステム。そのシステムを罠として利用した国王...?

この世界の闇は考えていた数倍は深いのかもしれない。


「桐原 蓮....いいぜ、お前の無念も晴らしてやるよ。同じ日本人として....この世界に復讐してやるよ....!!!!」


俺は心に決めた。この力で、あいつらに、いや、もうあいつらだけじゃ収まらない。







この訳のわからない腐った世界に復讐を誓った。











その頃。

「国王陛下!ご入来!!」


煌びやかな部屋にランカーズは招待を受けていた。

やがて部屋の真ん中に位置する純金をふんだんに使った豪華すぎる玉座に黒髪に肌に赤い線の入った初老の男が座った。


「よくぞ来たランカーズよ。私がこのガートランド皇国国王、アダムス=ユングベリである。」


「....!はっ!私、ランカーズリーダーのガルガン・ブルダと申します!この度はお招きいただき、大変光栄に思います!」


ガルガンは国王の圧倒的なオーラを見て怯えつつも、しっかりと受け答えをする。


「うむ。して、此度の新ダンジョンについてだが、深層と呼ばれるものは存在していただろうか。」


「はっ、ギルドマスターから聞いていた特徴に一致するような層は存在しておりませんでした!」


その答えに国王アダムスは顎髭をさすりながら片目を閉じた。


「ふむ....たしかに深層の魔力を感じたはずなのだが....私の勘も鈍ったかの?ハッハッハッハッハ!」


不意に爆笑しだす国王アダムス。

ランカーズの面々は呆気にとられながらも、一緒になって笑いだす。


「ハ...ハハハハハハ!」


「貴様ら!!!国王様に向かってその笑いは何だ!!!不敬であるぞ!!!」


「ヒィィィィィィィィィ!ご、ごめんなさい!!!」


槍を向けられたゲステスが土下座をする。


「....まぁまぁ、もうよい、下がってよいぞおぬしら。」


怒りを露わにする兵士達を静止し、ランカーズを部屋から出す。


「ふむ....それにしてもそんな層は無かった、か。私のこの紋様のうずきは何か別のことがこの世界に起きたのかのぅ、愉快だわ、ハッハッハッハッハッハッハ!」


国王は不敵に笑う。



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