#27 夢の痛み
本来なら、
ストーリー分岐するんですよね…。
タイトル
――双魂譚っていうんですよ。
オルフェンは、肩をすくめる。
呆れたように笑う。
「まぁーた、はじまったな」
カリオンは、軽く頭を振った。
申し訳なさそうに、手を上げる。
「取り込み中、悪いが…」
三人の視線が、カリオンに揃う。
エメトセルクは、
ゆっくり肩を落とし、
目を細めて呆れたように言った。
「…やれやれ、なんだ」
カリオンは、
深くため息をつき、肩を落とす。
「…ぁ…」
リリンは、
胸の中で、
静かに、みんなの気持ちを感じ取る。
「本題に戻ろうって!」
カリオンは、
小さく息を吐き、肩の力を抜く。
「リリン、ありがとう…」
リリンは、
誇らしげに頷き、
小さな笑みを浮かべた。
「えへへ…」
オルフェンは、
首をかしげ、視線を巡らせる。
「さっき言ってた、暁の血盟ってなに?」
カリオンも、
眉をひそめ、困惑を隠せない。
「そうだな…」
リリンを、
そっと降ろす。
エメトセルクは、重く息をつく。
夢の中の出来事を、
一つずつ語り始めた。
声は、
まだ震え、
視線は床や周囲を泳ぐ。
オルフェンは
納得したように頷き、
少し呆れた口調で言った。
「だから、回復術のとき、暴れたのか!」
アゼムは、
肩を落とし、声を低くして答える。
「私が呪いに……」
誰も、
すぐには、
信じきれない。
言葉の重みと
現実と夢の境界の曖昧さが、
みなに、信じがたい思いを抱かせる。
リリンは、
小さな手を胸に当て、落ち着いた声で言った。
「アイデネウス、大丈夫。みんな信じてる…」
その言葉に、
少しずつ緊張がほどける。
胸の奥で温かさが広がった。
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エメトセルクは
眉をひそめた。
腕を組んで質問する。
「…やれやれ。私はなぜ瀕死だったのか聞かせてもらおうか」
カリオンは、
肩を落とし、溜息混じりに答える。
「ああ…依頼対象と遭遇して戦闘になった」
オルフェンは、
頭をかきながら、少し呆れた口調で言う。
「アイデネウスが、あそこまでやられる程、強かったんだもんな…もう、見てられんわ」
リリンは、
小さく体を揺らし、
胸の前で両手を握る。
「ママ、泣かないで」
アゼムは、
俯く。
声を、
震わせて呟く。
「だって…怖かったんだもん」
カリオンが、補足する。
「エメトセルクが死ぬんじゃないかって、大泣きしちゃって」
オルフェンは、
両手を大きく広げ、
誇張気味に肩を揺らす。
「敵に八つ裂きにされて吹っ飛ばされたんだからな!そりゃ泣くわ!」
エメトセルクは、目を見開いた。
困惑した表情で、腕を組む。
「すまん…全く覚えていない…」
そう言い、
そっと、
アゼムを抱き寄せた。
リリンは、
二人を見上げ、
小さな声で促す。
「ごめんねって…」
アゼムは、
嗚咽を混じらせながら、
しがみつくように頷いた。
「……うん…」
しばしの沈黙。
カリオンが、深く息をつく。
穏やかに言った。
「依頼は終わったし、報告も兼ねて帰ろう」
オルフェンは、
椅子の背に体を預け、
気の抜けた声でつぶやく。
「はぁ〜、ようやく戻れるわ。俺、腹減った」
アゼムは、
まだ涙の痕を残しつつ、
エメトセルクの隣に寄り添う。
その手を、
ぎゅっと握る。
安心を、
確かめるように。
小さく息をついた。
エメトセルクは、
仲間たちを見渡した。
次の行動を促す。
「…やれやれ。では、アーモロートに帰るとしよう」
その言葉に、
室内の空気が少し和らぎ、
彼らは帰還の支度を整え始めた。
アーモロートの空に、夕陽が落ちる。
街の影が、
長く伸び、
重い空気が少しずつ和らぐ。
仲間たちは、
静かに、
帰還の道を歩いていた。
エメトセルクは、
足取りこそ安定しているが、
まだ、夢の痛みと混乱の余韻が体に残る。
隣で、
穏やかな表情を、
浮かべるアゼム。
リリンの、
他愛もない会話と共に、彼は小さく肩を落とす。
周囲には、
仲間たちの穏やかな笑い声。
街のざわめきが混ざる。
現実の安心感が、じわりと広がる。
――やれやれ、これが現実だ。と…そう信じたいものだ。
静かに、
街の灯が灯り始める。
仲間たちは、
歩みを止めない。
夢の残像が、
完全に消える前に、
現実の温かさが、
確かに、心に刻まれていた。
リリンは、
時折、裾を引っ張る。
その度に、
小さな笑みを浮かる。
「アイデネウス、まだ考えてる?リリンが居るから安心して」
リリンの
言葉が胸に染み渡る。
エメトセルクは、
静かに息を吐いた。
「いや、別に…ただ、まだすべてが整理しきれないだけだ」
アゼムは、横を歩く。
――夢の中でのこと…忘れるべきではないかもしれない。
その言葉は、
現実での安堵を壊すわけではなく、
むしろこれから何かが起こることを、静かに示していた。
オルフェンとカリオンは足を止めた。
路地の灯に、
映る影を見つめる。
「まあ…夢ってのは、終わらないもんだな」
オルフェンが、
軽く呟き、肩をすくめる。
「そうだな…でも、話して整理できるのは悪くない」
カリオンは、
エメトセルクに振り向いた。
エメトセルクは、
遠くへ伸びる街の影を見つめた。
静かに、
息を吐いく。
――やれやれ。夢の続きを知る勇気は、私にあるのだろうか。
夕陽の光が、
街の石畳を赤く染める。
仲間たちの、
足音と会話が静かに響く。
胸に微かに残る夢の余韻は、
まだ彼を現実から引き離していた。
それは確かに、
次の一歩を促すものでもあった。
最後まで、読んで頂き、ありがとうございます。
双魂譚は、
様子見させてください。




