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#18 何をする気だ

後書き、

書き方を、変えてみますね。

部屋へ戻る。


アゼムは、

ベッドへ飛び込んだ。


ドサッ!


「ああ…お腹いっぱいで寝ちゃいそうですぅ」


エメトセルクは、苦笑を浮かべる。


「やれやれ…酒を飲まなくて正解だったな」


彼は、

入り口付近のオーケストリオンへ歩み寄る。


選曲する。


カタカタ


楽譜が、

読み込まれる音が響く。


「何してるんですか?」


オーケストリオンから、

空間に、

溶け込む、

懐かしい旋律が流れ出した。


アゼムは

目を閉じ、うっとり。

小さく呟く。


「とても…心地いい曲ですね…」


「ほう、お前が音楽を嗜むとは……」


振り返ると、

アゼムは、

すでに静かに寝息を立てていた。


エメトセルクは、鼻でふっと笑う。


そっとベッドに近づき、

うつ伏せで丸まって眠るアゼムに毛布を掛けた。


髪を撫で、微笑む。


――やれやれ…相変わらず無防備だな。


そのまま椅子に腰掛け、少し体を休める。


外では、

ゆっくりと、

日が傾き始めた。



---



『ワハハハ…』


突然、

通路から笑い声が響く。


エメトセルクは、軽く跳ね上がる。


――厭だ厭だ…寝てしまうところだった。


軽くため息をつく。


アゼムの、

寝顔を、

チラリと見る。


熟睡する姿に、

微笑みながら、

紙に短いメッセージを書き添えた。


静かに、

音を立てずに部屋を後にする。



---



エメトセルクは、

冒険者ギルドから、

エーテライトへ移動した。


手をかざし、

呪術士ギルド前へ転移。


そのまま足を進め、

アルダネス聖櫃堂へ立ち寄ろうとした。


――その時。

背後から声がした。


「まぁ、何とも久しい人!エメトセルク……いや――アイデネウス」


振り返ったが、

誰もいない。


思わず息を呑む。


「何者だ!姿を現せ!」


「フフフッ、驚きましたよ……まさか、オリジナルが“転生”してなるなんて」


声は、

聞こえるが、

姿は見えない。


エメトセルクは、

眉間に皺を寄せる。

内心で “厭だ厭だ…厄介事はごめんだ” と思いながら、再び歩き出す。



アルダネス聖櫃堂の扉に手をかけた瞬間

――刃物が飛んできた。


「なにっ!」


驚きのあまり、息が一瞬止まる。


「まぁ、悲しい…何も覚えていないのですか?」


エメトセルクは、

険しい表情に変わる。


念のため杖を構えた。


――厭だ厭だ…街中での騒動はごめんだ。


額に汗がにじむ。


自然と、

握る杖に力が入る。


謎の人物は、

挑発するように言った。


「私の攻撃に耐えられるかしら」


光の魔法が、

彼に向かって飛び出す。


エメトセルクは瞬時にバリアを張る。


そこへ、

噂を聞きつけた、

双蛇党の隊員が駆けつける。


隊員Aは、

息を切らしながら駆け寄る。


「そこの冒険者、怪我はないか!?」


隊員Bは、

周囲を見渡し、

謎の人物を探す。


「くせ者が暴れていると聞いたが…どこにいる!」


謎の人物が、耳元で囁く。


「フフッ、油断しすぎですよ」


エメトセルクは、目を見開く。


逃がすまいと、

瞬時に、

手を伸ばすが、手応えはない。


『アハハハ…』


笑い声が、

空間を震わせる。


隊員Bが、

武器を構え、気配を探る。


「何者だ!どこに隠れている!」


「邪魔だ!消し飛べ!」


視えない波動が隊員Bに直撃。


壁際へ、

吹き飛ばされる。


ドンッ!


衝撃が響き、隊員Bは呻いた。


「ぐはっ…!」


隊員Aは、

防御態勢をとり、叫ぶ。


「救援を要請、アルダネス聖櫃堂前だ!急げ!」


エメトセルクは、戦闘態勢に入る。


意識を集中し、

謎の人物の位置を探る。


――見つけた…。


視線に捉え、問いかける。


「やれやれ…貴様、私に用があるのだろう?」


「やっと、私を見てくれた…」


エメトセルクは、

慎重に距離を詰める。


「貴様…いつまで身を隠しているつもりだ?」


あと一歩で、

手が届きそう。


次の瞬間、

――謎の人物は激怒した。


「私に触れていいのはアゼム様だけ!!」


その言葉と同時に、

猛烈な突風が吹き荒れ、砂塵が渦を巻く。


エメトセルクと隊員Aは、

階段下へ吹き飛ばされ、体が強く打ちつけられた。


エメトセルクは、

痛みに耐えながら、必死に立ち上がった。


「……っ」


横で倒れている、

隊員Aは、

まだ気を失っている。


「私はメリアス…お見知り置きを」


謎の人物は、

最後まで姿を現さなかった。


「くそっ!」


エメトセルクは、

傷の痛みに顔を歪める。

崩れ落ちそうな膝を叱咤した。


エーテライトへと足を運ぶ。



光に包まれ、

冒険者ギルド前に転移する。


息も、

絶え絶えに、

宿屋へ駆け出した。


部屋の、

扉を押し開けると、

アゼムはトイボックスに夢中で遊んでいた。


「お…おかえりなさい…」


ちらりと、

エメトセルクを見つめた。


驚きの表情に変わる。


勢いよく、

椅子を倒した。


ガタン!


トットット


足音を、

響かせ駆け寄ってくる。


「どうしたんですか!?その傷!」


エメトセルクは、

深いため息とともに、

安堵の気持ちを漏らす。


「……ソロル、無事か?」


アゼムは

戸惑いの声を漏らしつつも、強く抱きしめた。


「……なにか、あったんですか?」


「その汚い手で…アゼム様に触れるな!」


扉の前に、

紫色のローブを纏った女性。


――メリアスが立っていた。


エメトセルクは、

アゼムを背に隠す。


険しい表情で、

彼女を睨みつける。


「やはり来たか!いったい、何をする気だ!」


――ここで争うわけにはいかない。


アゼムは、

背中越しに身を乗り出す。


見覚えのある人物に、目を細めた。


部屋全体に、緊張が走る。

Next time

――血の味。

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