危険地帯Ⅲ
「ヴェルス、まだ探知できないか?」
「だめです、どうしても柱から先の魔素の行方が分かりません。」
ウイリアムさん達が退去してから10分ぐらい経つが、敵の位置がまだ分からない。
俺の魔力はかなり少なくなってきており、ミュウの動きも少し鈍ってきている。
どこかの部屋にでも隠れているのか?・・・・部屋?
そういえばヴィンスさんが「小部屋が多いから気をつけてね。」って言ってたけど、小部屋なんてあったか?
コネクトのスキルでスキャンしたときは1~10階層まで小部屋なんてなかったぞ!
でも、あるとしたら・・・。
「ヴェルス、奴らを操っている魔素は太い柱で途絶えてるんだよね?」
「はい、そうです。」
そうか、そういうことか!太い柱ならいっぱいあったぞ!
「ヴェルス、その太い柱の中に集中してスキャンして、きっと奴らはその中だ!」
「えっ!柱?」
「そう、柱だ!直ぐにやってみて!」
「あ、は、はい!」
ヴェルスが集中してスキャンを始めた。
「柱の中に部屋があってその中に一人います!」
「そうか、やったぞ!」
「直ぐに敵を確保に行きます!」
「頼んだぞ!」
ヴェルスはムーブを使い転移していった。
くそ、盲点だったな、柱の中が部屋になっているなんて、しかもスキャンを妨害するような構造になっているみたいだ。
(ゼントさん、フリーズフレームで敵を確保しました。)
ヴェルスが念話で連絡してきた。
(そうか!)
「よし、ミュウ、ブルー、遠慮は要らなくなった。思い切りぶちかますぞ!」
その時の俺は相当悪そうな顔をしていたと思う。
「光の刃、連弾!」
俺は光の刃を高速で連射し、奴の関節に向けて放った!
カッカッカッカッカッカッカッカッカッカッ!
よし、全弾命中!少しだが奴に傷がつけられたがまだまだだ。
「おわっ!」
傷をつけられて怒ったのか奴はまた毒針を大量に撃ってきた!
「多重シールド!」
カツーン!
奴の毒針が2重の絶対シールド青貫通して俺の脇腹に突き刺さった。
奴は数本の毒針を一列に並べて撃ってきたのだ。
「くそっ俺の真似をしたのか。」
とても痛い、組織再生スキルが直してくれるとはいえ痛みを泊めてくれるわけではない。思いっきり痛がっていたその時・・・コネクトの声に俺は痛みを忘れて凍り付いた。
(告:ヴェルスノトノリンクガ途絶エマシタ。)




