コネクト&シェア
俺達はザラス邸を出た後、オナシティの東門から草原に出ていた。既に10時は過ぎている。
「はぁーっ、本当に大変だったな。」
「あの後皆さんを説得して帰らせてもらうのが本当に大変でしたね。」
「いやぁ本当に、大分遅くなったので、急いでネリの森に行こう。」
「よし、我は走っていくぞ!」
「ああ、俺もそうする。」
「私はムーブで先に行っています。」
「キャウ!」
これからオナシティの南東にあるネリの森で試したいスキルがあるのだ。俺もムーブで行けばいいのだが、先日のSSランクになったミュウとの戦闘で体力を付ける必要があると感じたので、自力で走ることにしたのだ。
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「はあ、はあ・・・・。やっぱりミュウにはついていけない。」
「我に勝とうなんて1000年早いよ!」
「キャウ―!」
「ブルーは飛べるからいいなあ・・・ぜえぜえ。」
「ところでゼント、スキルの確認って何をやるんだ?」
「ああ、コネクトスキルを皆で共有しようと思うんだ。コネクトスキルの助言があれば皆も便利だろう。」
「確かにそうですけど、可能なのでしょうか?」
「おそらく問題なく出来ると思う。」
「時々俺達は念話で会話をするだろう。その時は空間の魔素を利用して通話の為の通路(回線)を作っているんだ。」
「あ、そうですか分かりました、その通路を利用しようというのですか!」
「その通り、念話の通路を使ってコネクトスキルの情報を伝達するんだ。もちろん、その反対も出来るのでヴェルスやミュウが見たものや感じたものを伝えることも出来るはずだ。」
「それ、面白そうだな!」
「ええ、そうすればもっとゼントさんもっとと一体になれるということですね♡」
いや、ヴェルス何言ってるの?
「それじゃあ魔力が通し易い様に手を繋ごう。」
ミュウが俺の右手、ヴェルスが左手を繋ぎヴェルスとミュウが残りの手を繋いで輪になった。
「それじゃあ、始めるよ。コネクト頼む!」
(了解!)
俺は接続をコネクトに任せて、まずは二人に魔力を流し始めた。
「あ、あああ、リセスさんが言っていたのはこの事だったんですね!」
「ほ、本当だ、気持ちいい!発情しそうだぞ!!」
「ミュウ、何言ってる・・・。」
なんか二人の目つきがヤバそう・・・。
(コレカラ回線ヲ繋ゲマス。)
お、何だこの感覚は。
あ、俺が見える・・・隣にヴェルス・・・そうかこれはミュウの視覚か。
ヤバい、なんか、興奮してるし・・・。
また、視覚が・・・今度はヴェルスだ。
え? こんなに気持ちいのか俺の魔力・・・いや、多分他人に気持ちが良いのだろう、そうでなかったら、俺は魔力使うたびに悶えているな・・・。
お、視界が元に戻った。
ん?何か微妙に違うような・・・これはブルーの視覚だ!
そういえば肩にとまったままだったな・・・ブルー念話出来るの?
キャウー!
そ、そうか良かったお前も繋がったんだな。
よし、今度こそ俺の視覚だ。
「終わったかな。」
『ハイ、コネクトスキルの共有ガ完了シマシタ。』
「お、コネクトの声が内側から聞こえるぞ。」
「本当ですね。これからよろしくお願いします。」
「キャウ、キャウ。」
『コチラコソ、ヨロシクオ願イシマス』
「しかし、ブルーが念話出来るとは思わなかったな。」
「そうだ、ブルーの視界になった時はびっくりしたぞ!」
「でも面白かったですよ。」
「これからはコネクトがサーチや情報収集をサポートするけど、視界等の共有は緊急時等に限定するからね。」
「え?それじゃあゼントさんとの一体感がないじゃあないですか!!せっかく一つになれると思ったのに。」
「そうだ、面白くないじゃないか!!!」
「いや、お互いにプライベートはあるでしょう。」
「プライベートってあれか、女の子の本をベッドの下に隠していた奴か? お母さんに見つかった時に似たようなことを言ってたな。そう言えばあの本に載ってた女の子が着ていた下着はカルラさんが勧めてくれたのにそっくりだったぞ。」
「いや、それは、その・・・・。」
「ゼントさん!!!」
「は、はい――!」
「やっぱりあの下着好きだったんじゃあないですか――。」
「うん、否定はしません。」
もうヤケクソ・・・。
「それじゃあ、今夜も一緒に寝ましょうね♡」




