レックス・リポート
ギルドに戻った「金の刃」達は素材買取の受付に来ていた。
「討伐依頼の買い取りを頼む。」
レックスが魔石やゴブモンキーの尻尾等の討伐証明と依頼書を受付のリンさんに提出していた。
「はい、買取ですね。依頼書ですが討伐が完了するまで提出していただか無くても大丈夫ですよ。」
「いや、もうこの依頼は終わりにしたい。」
「たった一日でですか?」
「ああ、あんなAランク魔物がゴロゴロしていては命がいくつあっても足りない。俺とコンパーノは危うく死にかけたんだ。」
「一体どんな魔物がいたんですか?」
「レッド・エル・スネーク2匹、イエロー・エル・スネーク2匹に取り囲まれたんだ。
「え?・・・・良く生きてましたね。」
リンの顔が引きつっていた。
「だから死にかけたって言ったろう!死にかけたところを『白銀の翼』っていうパーティに助けられたんだ。そうだ、他のパーティに助けられたりした場合に報告するルールがあったよね?えっと何て言ったかな、確か救助何とかって・・・。」
「『救助支援申請』ですか?」
「そうそれ、それを報告したいんだけどいいかな?」
「この書類ですが。」
リンが机の中から一枚の書類を出してレックスに渡した。
「やべ、俺字を書くのは苦手なんだわ。レガータ書いてくれる?」
「仕方ないわね、貸して。」
レガータはレックスに代わって書類を書き出した。
「ところで、4匹のエル・スネークはどうなったんですか?」
「それならゼント君ていうのが一瞬で倒しちまったよ。どうやった分からないけど、頭から少し血が出ただけでほとんど無傷でさ、亜空間にしまっていたから今度こちらに持ってくるんじゃないかな。本当に凄い奴だっだ。」
「それに、ヴェルスって娘も凄かったよ。全周に絶対シールドを張りながらハイヒールでコンパーノを治療したんだ。あんな高レベルスキルの二重詠唱初めて見たよ!」
グロリアが興奮気味に話しに加わってきた。
「確かに・・・・あの人たちならやりかねないですね。まあ、あの人たちが近くにいて本当に運が良かったですね。」
「「うん、本当にそう思う・・。」」
二人は助けられた時の事を思い出して言葉に詰まってしまった。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
「はい、これでいいですか?」
レガータがリンに書類を渡した。
リンは一通り書類に目を通すと、
「ミュウさんはいなかったのですか?」
「ええ、ヴェルスさんとゼントさんの二人だけでした。」
「そうですか、書類に問題はありません。この報告をしていただける方は余りいないので、今回の報告ありがとうございます。救助内容に応じてゼントさん達には報奨金が支払われます。」
「そうですか、良かった。」
リンは嬉しそうなレックス達を前に実は全く別の事を考えていた。
(エル・スネーク4匹、しかも美品、早く見てみたい。グヘヘヘ・・・。)




