ジュリアナ東京改
六
東京の夜空。
摩天楼の頂を掠めるように、苑奈アゲハは夜の蒼穹を飛翔していく。背に展開するのは、白銀に輝く巨大な翼。それは鳥類の模倣などという無粋なものではなく、彼女自身の異能、物質をナノテクノロジーに変換する能力によって構築された、極めて高度な科学と異能の結晶。体内のポケット・レセプターからナノテクを放出させ、強靭かつ軽量なナノマシンの集合体へと変質させたその翼は、月光を反射して鋭い輝きを放ちながら、主を夜の帳の中へと導いていく。
眼下に広がるのは、七色の光海と化した不夜城の帝都。そして周囲を見渡せば、夜空を満たすのは彼女一人ではない。
流線型のフォルムを持った無数のエアカーが、不可視の空道路を秩序正しく行き交う。それらに混じり、多種多様な飛行系異能を行使する市民たちが、己の軌跡を夜空に刻み込んでいる。足裏から噴出する灼熱の炎を推進力とする者、目に見えない風の精霊を従え滑空する者、反重力の球体を纏い浮遊する者。全人類が何らかの超常たる異能を宿す、異能普遍社会。この絢爛たる空中遊泳の光景は、もはや日常の一コマに過ぎない。
苑奈自身は純粋な飛行系能力者ではない。しかし、天才たる彼女の頭脳とナノテクの汎用性は、既存の飛行能力を凌駕するほどの圧倒的な機動力を生み出している。夜の冷たい風を頬に受けながら、彼女は視線を前方の一点へと固定した。
向かう先は、巨大娯楽施設、ジュリアナ東京改。
本来ならば、高名な天才科学者たる彼女が足を運ぶような場所ではない。正確に言えば、青春コンプレックスが爆発する予感がするから足を運べたものではない。享楽と喧騒が渦巻くディスコなど、彼女の洗練された生活様式とは対極に位置する。それでもなお、自ら赴く理由があった。
以前、薄暗い森公園で遭遇した、規格外の異能オーラを纏う謎めいた女、亜鳴蛇煮麼筮。
手渡された一枚の名刺。そこに記されていたのが、件のディスコに併設されたバーテンダーという身分。あの常軌を逸した途方もない異能出力を、平然と隠蔽してのける底知れぬ女。万が一の事態に備え、苑奈の服の懐には、対象の異能波長を強制的に乱す防衛機構、ジャミング・ストロボが忍ばせてある。
(何事もなければ良いのだが)
僅かな一抹の不安を脳裏に過らせつつも、苑奈はナノテク翼の出力を上げ、夜空を一直線に駆け抜けた。
◆❖◇◇❖◆
煌びやかなネオンサインが網膜を焼くように輝く、ジュリアナ東京改の巨大なエントランス。苑奈は静かに地上へと舞い降りると、背に展開していたナノテクの翼を流体のごとく液状化させ、自身の体内へと瞬時に格納していく。一切の痕跡を残さず、ただの麗しき女性科学者の出で立ちへと戻る。
深呼吸を一つ。微かな躊躇いを振り払うように、豪奢な装飾が施された重厚な扉を押し開けた。
瞬間、視覚と聴覚を暴力的なまでに蹂躙する、狂騒の坩堝。
施設内部は、苑奈の想定を遥かに超える阿鼻叫喚の享楽空間と化していた。天井の中央に鎮座する巨大なミラーボールが、高彩度のレーザー光線を四方八方へと乱反射させ、視界を極彩色に染め上げる。鼓膜を震わせる重低音、旧時代から語り継がれる懐かしきユーロビートのメロディが、空間全体を物理的に揺さぶっている。
宙を漂うのは、高度な仮想霊子技術によって生み出された多種多様なホログラムのエフェクト。極彩色の蝶が群れを成して飛び交い、炎の軌跡が空中に幾何学模様を描き出す。そして何より、その光と音の奔流の中心で、数多の男女が汗を散らし、己の欲望と情熱のままに踊り狂っている。
手には極彩色の扇子を持ち、お立ち台と呼ばれる高台で腰をくねらせる者。異能の光を微かに纏わせ、ダンスのステップに合わせて小さな火花や氷の結晶を散らす者たち。誰もが底抜けに明るく、生命力に満ち溢れ、キラキラと輝かしい青春のオーラを放散している。
(こ、これはまずい。死ぬ)
苑奈の顔から、急速に血の気が引いていく。
予想通りの、圧倒的な陽の気配。
楽しそうに踊り明かす大人たちの眩しすぎる姿を直視した瞬間、彼女の精神の奥底に封印されていた強烈な青春コンプレックスが、パンドラの箱をこじ開けられたかのように暴れ出した。
私は天才科学者だ。人類の叡智を牽引する孤高の存在だ。あのような低俗な群れに混ざる必要などない。青春などという不確かな概念は、非論理的な愚者の幻想に過ぎない。
必死に己に言い聞かせ、精神の均衡を保とうと試みるが、本当は自分も彼らのように周りを気にせず踊り明かしたいという切実な心が存在すのもまた事実。とはいえ、基本研究所に籠りきりの苑奈にそれが出来るのか? 否。出来ない。なので、こうして自己弁護をするしかないのだ。
眩暈に似た立ち眩みが脳を揺さぶる。愛らしい助手の星ヶ咲針我であれば、この光景に目を輝かせ、無邪気に歓声を上げてフロアへ飛び出していったに違いない。しかし、苑奈にとっては猛毒にも等しい環境。
どんよりとした暗雲を背負ったような陰鬱な表情を浮かべ、苑奈は壁沿いを這うようにして、とぼとぼと歩みを進める。眩いダンスホールに背を向け、広大な施設の片隅、目的のバーカウンターを探し求めた。
狂騒の中心から少し離れ、喧騒も微かに和らぐ一角。紫色のネオンが妖しく光るその場所に、探し求めたバーはひっそりと佇んでいた。
そして、カウンターの奥に立つ一人の女。
百九十八センチという、女性としては規格外の長身。漆黒の衣装に身を包み、神が自らの傑作として彫刻したかのような、完璧にして圧倒的な美貌。薄暗い照明の下でも、その存在感は周囲の空気を歪ませるほどの異彩を放っている。既にカウンターには何人かの客が座り、彼女と談笑しているのが見える。
苑奈はよろよろとおぼつかない足取りで近づき、空いているスツールへと腰を下ろした。
「あっ! 苑奈さん、来てくれたんですねっ」
苑奈の姿を認めるなり、女は花が綻ぶような、底抜けに明るい笑みを向けてきた。その無邪気な声色は、森公園で初めて話した時に感じたあの底知れぬ威圧感とはまるで結びつかない。
「あ、あぁ。少しばかり、時間が取れたんでな」
再び若者特有の眩しいオーラに当てられそうになる精神を必死に奮い立たせ、苑奈は表情筋を引き締め、キリッとした知的な博士の顔を取り繕う。
「ええと、亜鳴蛇……と呼べばいいのか」
「いえ、煮麼筮でいいですよ。苗字だと貴方って呼ばれるみたいでなんだか違和感あるので。あ、<にまぜん>って呼んでくれても──」
「分かった。では、煮麼筮と呼ばせてもらおう」
気さくに返す彼女の態度に毒気を抜かれつつも、苑奈は警戒を怠らず、冷静な観察眼でバーのカウンター内、そして煮麼筮の周囲を視線で探る。
その時、棚に整然と並べられた色とりどりの酒瓶の中に、明らかに異質な存在を放つ物体が鎮座しているのを見逃さなかった。
透明な特注のルースケースに厳重に収められた、数センチほどの黒々とした石塊。表面には、まるで稲妻が走ったかのような独特の幾何学的な紋様が刻まれており、周囲の空間そのものを歪ませるかのような、微弱だが確かな未知のエネルギー波長を放散している。
それは、苑奈が己の生涯を懸けて研究対象とし、親の顔よりも見たと言っても過言ではない、人類史の特異点。全人類の遺伝子を書き換え、異能という神のギフトを与えた宇宙からの飛来物。
──天墜御神石。通称デウス・エクスマキナ・ライト。
「に、煮麼筮。ほ、本物か……? これは」
苑奈の声が、思わず微かに震える。
「あ、本物ですよ。さすがドクター・苑奈アゲハ、慧眼ですね。と言っても、このディスコの創業主のものですけどねぇ」
事もなげに笑いながら、グラスを磨く煮麼筮。
苑奈の目は、ケースの中の石塊に釘付けになる。たった数センチの欠片。しかし、その内包する歴史的、学術的価値は計り知れない。旧時代、地球の大気圏を掠めた謎の巨大隕石の破片。大半は宇宙空間へと去ったが、極一部が地上へと降り注いだ。現在、その価値は天文学的な数字に跳ね上がり、莫大な資産と権力を有する苑奈アゲハでさえ、厳重なラボの奥底に数キロ程度を保有するのが限界。ちなみに、地上に落下した最大級、二メートルを超える大質量の天墜御神石は、現在アメリカ合衆国の最深部にて、世界最高レベルのセキュリティと共に宇宙遺産として永久保管されている。
また、星の導き教団という新興宗教団体がこの隕石を神体として崇め、熱心に拝んでもいる。しかし、かつて苑奈が学術調査で彼らの施設に関わった際、末端の信者たちが涙を流して祈りを捧げていたのは、精巧に作られたただのレプリカ素材。それを公の場で指摘するほど苑奈も野暮な真似はしなかったが、教団の最奥、ごく一部の高位聖職者だけが立ち入りを許される聖域に祀られていたものだけは、確かに本物であった記憶がある。
「まさかこんな所で、しかも酒場の飾りのようにお目にかかれるとはな。流石の私も驚いたよ」
「なんで、一目見たいって人や、それこそ導き教団の方なんかもたまに飲みに来られるんですよ。でも、苑奈さんは本物を個人所有してご自身で研究されてるらしいじゃないですか。そんなに珍しいものじゃないかと」
「まぁな。……とりあえず、なんでもいいからカクテルを頼む。少し喉が渇いた」
「分かりましたっ。少々お待ちをっ!」
煮麼筮は快活に笑い、カウンターの下からシェイカーを取り出す。その所作は流麗にして無駄がなく、長い指先が銀色の筒を自在に操る様は、まるで熟練の魔術師のよう。苑奈の厳しい目から見ても、そのバーテンダーとしての技術は確かなものを見せる。
シャカシャカというリズミカルな氷の音が心地よく響き渡り、やがて煮麼筮は、繊細なカッティングが施された細長いロンググラスを苑奈の前に恭しく差し出した。
「どうぞ。ワンダー・ロイヤル・ジョーカー・スティディオ・パラダイス・ベイブ六世です」
苑奈の思考が、一瞬完全に停止する。
「な、なんだその名前は……」
あまりにも脈絡のない、そして長大すぎるカクテル名に、流石の天才科学者もツッコミを入れざるを得ない。
「ええとですね。適当なんですよ。その時に頭にフッと思いついた単語を、パパパーッと適当に繋げて付けてるというか」
煮麼筮はにまっと笑う。
「……なるほど。六世ということは、他にもこのワンダー……なんとかにも、一世から五世が存在したりするのか?」
苑奈は、紫色の美しい液体が満たされたグラスを指先で持ち上げ、訝しげに尋ねる。
「いえ、適当なので。いきなり六世ですね。系譜とか一切ないです」
「そ、そうなのか」
「はい。他にも、レッド・ジャスティス・ラブ・ユー・ベイベー卿なんてのもありますよ。赤ワインベースです」
「はぁ……」
そのあまりの適当さに、苑奈が小さく溜め息をついたその時。
「なんだ、君ぃ、ここ初めてな訳? マスターと知り合いっぽかったけどさぁ」
横から、ひどく間延びした声が掛けられた。見れば、隣の席に座る若い女性客。既にアルコールが十分に回っているらしく、頬を朱に染め、トロンとした目で苑奈を覗き込んでいる。
「あぁ。彼女と知り合ったのは外でな。少しばかり機会があったので、寄ってみたんだ」
「なるほどなるほどぉ。まぁ、ディスコバーってこういう適当なノリの所だからさ。あんまり難しいこと、深く考えなくていいよぉ」
「はい、そういう軽いノリだと思ってくれればいいですよ」
女性客の言葉に、煮麼筮も同調して頷く。
若者たちの特有の緩いノリ。普段、厳密な数式と論理的思考の世界に生きる苑奈にとっては未知の領域。だが、郷に入っては郷に従え、こういうものかと割り切ることにし、苑奈はグラスに口をつける。
紫色の液体が舌の上を滑る。
芳醇なグレープの深い甘みと、柑橘系の爽やかな酸味が絶妙なバランスで混ざり合い、鼻腔へと抜けていく。想像を遥かに超える洗練された味わいに、苑奈の目が僅かに見開かれた。
「どうですか?」
カウンター越しに、煮麼筮が期待に満ちた目で覗き込んでくる。
「あぁ、美味いよ。ふざけた名前に反して。中々いい腕をしているな」
「ふふ、お褒めにお預かり光栄です。ふざけた名前は余計ですけど」
煮麼筮が心底嬉しそうに、長い紺桔梗色の髪を揺らして笑う。
「でしょ? 凄い美味しいんだな、マスターのカクテルは。名前は長すぎて一つも覚えられないけどさ!」
すると今度は、女性客のさらに奥に座っていた男性客の一人が、ジョッキを掲げて陽気に声を上げてきた。
「そうそう。腕も最高だし、しかもこんなに超絶美人だしな。この店に来る男の大半は、マスター目当てみたいなもんだぜ」
連れ添いのもう一人の男性客も、ニヤニヤと笑いながら追従する。
「ははは、お世辞でも嬉しいです。もっと褒めていいですよ?」
煮麼筮が冗談めかしてウインクを飛ばす。
「でもぉー。マスターも美人だけどさ、苑奈さん? って言ったっけ。お姉さんも、すっごい美人じゃないですかっ!?」
隣の女性客が、ふらつく身体を苑奈の方へと寄せてきて、顔を近づける。
「おっ、確かに。よく見りゃ、めちゃくちゃ綺麗なお姉さんじゃん。モデルとかやってる人?」
「いや、モデルどころか、その辺の女優よりずっと美人だろ。知的でクールな大人の魅力ってやつ? マスターとはまた違ったベクトルで、ドストライクだわ」
男性客二人も、苑奈の整った顔立ちと、服の下から覗く洗練されたプロポーションに気付き、口々に称賛の声を上げる。
「ふ、ふははははっ! なんだ、君ら、意外と分かってるじゃないか、この苑奈アゲハの圧倒的な美貌と知性がっ」
思わぬ絶賛の嵐。普段、研究室で星ヶ咲にしかドヤ顔を見せる機会のない苑奈の、心の奥底に眠る強烈なナルシズムのスイッチが見事に押された。
先程までの青春コンプレックスによる暗雲はどこへやら。苑奈は背筋をピンと伸ばし、艶やかな薄荷色の髪を優雅にかきあげ、気品と自信に満ち溢れた態度でふんぞり返ってみせる。
「えっ!? あの苑奈アゲハっ!? 能力研究の世界的権威の!? ……通りで、どっかのニュースのインタビューとかで見覚えあると思った……本物かよっ!」
女性客は酔いも冷める勢いで目を見開き、信じられないものを見るように口をパクパクさせている。
「ふふ、苑奈さんも楽しんでくれてなによりです。まぁ、今夜は時間も忘れて、ゆっくりしてってくださいね」
煮麼筮は、常連客たちと天才科学者が打ち解ける様を見て、にまっと人の良さそうな笑みを深めた。
それからの時間は、まさに狂騒の中のささやかな宴。
苑奈は極上のカクテルを傾けながら、ディスコに流れるけたたましい音楽の喧騒に身を委ね、見ず知らずの客らと、そして煮麼筮との談笑を心から楽しんだ。
特に、苑奈が長年の研究や視察で世界中を飛び回り、各国の多種多様な能力者たちを見てきた体験談は、客たちの好奇心を大いに刺激した。腕から無尽蔵にパスタを出すイタリアの能力者の話や、全身が超硬度のダイヤモンドになるものの重すぎて一歩も動けなくなる南アフリカの男の話など、抱腹絶倒のエピソードを披露するたび、カウンターは爆笑の渦に包まれた。
普段、高度な専門用語を交えた対等な会話ができる相手など、優秀な助手である星ヶ咲くらいしかいない苑奈にとって、こうして己の知識と経験を素直に称賛し、聞いてくれる大衆の存在は、ひどく心地の良いもの。
彼女自身、本来の目的──煮麼筮の隠された真の能力──あの森公園での異様なオーラを放った異能出力の正体を聞き出し、万が一の際にはジャミング・ストロボで対象しようという重大な目的など、アルコールの海へとすっかり投げ捨ててしまっていた。
話に花が咲き、カクテルのおかわりを何杯か頼み、すっかり良い気分で酔いが回ってきた頃。
(ん? 何か、一つ重要な事を忘れているような……)
ふと、思考の片隅で警鐘が鳴った気がした。服のポケットに入った硬い機械の感触に触れたような。
しかし。
「どうぞ、苑奈さん。これは私からの奢りです。プロ・セプティコ・ナイチンゲールの沈黙、という特別なカクテルです」
煮麼筮が、スッと美しい所作で新たなグラスを差し出してきた。
中には、エメラルドのように透き通った緑色の液体が満たされ、ミントの爽やかな香りが鼻腔をくすぐる。
「おっと、これはどうも。わざわざすまないな」
苑奈は躊躇うことなくそのグラスを受け取る。思考を掠めた微かな疑問符は、アルコールの心地よい酩酊感と、目の前の美女の笑顔によってあっさりと霧散していく。
とりあえず、今は面倒なことは後回しだ。この楽しいひと時を、純粋に味わおうじゃないか。
「うん、これも中々美味いな。素晴らしい才能だ」
緑色のカクテルを喉に流し込み、至福の吐息を漏らした。
◆❖◇◇❖◆
結局。
彼女が本来の目的を思い出したのは、久しぶりにプライベートで赤の他人と楽しく語り合い、すっかり上機嫌のウキウキ状態で夜空を飛翔し、実質的な自宅でもある研究所のラボへと帰宅し、ベッドに身を投げ出した直後のことであった。
「……しまった。彼女の能力のこと、何一つ訊いてないじゃないか……」
静まり返った部屋の中、天才科学者の間の抜けた独り言が、空しく響き渡る。
こうして、苑奈アゲハの予期せぬディスコデビューの夜は、ただただ美味しい酒を飲み、若者たちと談笑し、己の美貌を絶賛されて悦に浸るという、平和極まりない結末を迎える。
窓の外では、今夜も絶えることなく、異能普遍社会の煌びやかな夜景が静かに瞬き続けている。
心穏やかな、日常の風景として。




