バイト
【あらすじ】
天貝雄哉は、未来から狙われている。
暗殺者4人が送り込まれてきた。
その未来は、雄哉を殺すという決定を下した後に、
それを撤回したが、送り込まれた暗殺者への撤回命令が
間に合わず、現在の世界での捜索活動が始まった。
残るは1人、ラファエル残すのみとなった。
【登場人物】
・鉄道研究部
天貝雄哉 本編の主人公、未来の暗殺者に狙われているが自覚なし
刈谷朱音 鉄道研究部部長、3年
奥府正也 鉄道研究部副部長、3年、撮り鉄
黒崎真二 鉄道研究部2年、野球部と兼務
布良肇 鉄道研究部2年、乗り鉄
恩田健太郎 鉄道研究部1年、雄哉の誘いで鉄道研究部へ入部
浜河百合子 鉄道研究部1年、雄哉に一目惚れし入部
佐々木 鉄道研究部1年
・未来人
ウリエル 未来の暗殺者 四天王の一人
現在は、雄哉を守る立場として居候中
ミカエル 未来の暗殺者 四天王の一人
現在の世界に滞在、捜索中
ガブリエル 未来の暗殺者 四天王の一人
現在の世界に滞在、捜索中
ラファエル 未来の暗殺者 四天王の一人
現在の世界に滞在、捜索中
天田由紀子 未来から来た謎の女性、臨時教員、鉄道研究部顧問
雄哉は、夏休みの宿題をしていた。
毎日やらなければいけない日記のようなものを除き、
全てを終わらせてしまう予定であった。
「ふぅー、もう少し」
今日も、ウリエルたちは捜索に出かけていた。
雄哉が休みを薦めても、彼女たちは捜索活動を毎日続けていた。
「ちょっと休憩するか」
冷蔵庫から、水を取り出し飲む。
その時、携帯電話が鳴った。
バイト先からだった。
「ごめんなさい、夕方からお願いできないかしら」
「これからですか」
「思ったよりも忙しくて。
特別手当だすから」
「どんなものですか?」
「飲食代無料」
「そうですか、他をあたって下さい」
「分かったわよ、飲食代タダと時給+50円」
「分かりました。
中と外どちらですか?」
厨房とホールを、このバイト先では中、外という表現を使っていた。
雄哉がどちらかを確認したのは、シャワーを浴びてから行くかどうかだ。
厨房だけの場合はシャワーを浴びていかない。
また、服装も厨房とホールでは違っているので、確認する必要があったからだ。
「両方でお願いしていいかしら」
「両方ですか~
意外と大変なんですよね」
「もう意地悪。時給+70円でどう?」
「何時から入ればいいですか?」
「17時から来れる?」
「大丈夫ですよ。
何時までですか」
「最後まででいい?」
「そんな人が足りないんですか?」
「まだ、午前中の仕事も終わっていないの。
もしかしたら、事務処理を手伝ってもらうかもしれないから。
それじゃ、よろしくね」
雄哉は携帯電話を切った。
「1時間くらい宿題ができそうだ。
本当は今日終わらせられたらよかったんだけどね」
時間まで雄哉は宿題を続けた。
雄哉は、仕事を終え、バイト仲間と遅い夕食を食べていた。
今日は、日中は、団体客が入り忙しく、夜は花火大会で忙しかった。
あらかじめ1名人数を増やしておいたのだが、それでも処理しきれなかった。
「天貝がいて助かったよ」
厨房の担当と夕ご飯を食べていた。
「途中、レンジがフル稼働でしたね」
「そうだよ。前の余熱であたたまりすぎたのもあったよな」
「レンジが爆発するかと思いましたよ」
「そういえば、天貝、皿間違えていたよな」
「バレていましたか。
まぁ、問題ないんでそのままだしちゃいましたけど」
「お前、店長にバレたら、大変だぞ」
「証拠はないですよ」
「あら、そうなの、雄哉君」
「はい、証拠は、、、ないです。
すみません」
「まぁ、いいわ。
今日は急に手伝ってもらったし。
天貝君、明日ってシフト入っていたっけ」
「いえ、明日も休みです」
「何で?」
「何でって、店長が組んだシフトじゃないですか」
「そう、そうよね。
明日もお願いするかもしれないわ」
「明日も自宅にいるので連絡もらえれば来ますよ」
「どこかに行かないの?」
「夏休み後半に、部活の合宿と個人旅行がありますよ。
それまでに宿題を終わらせないと」
「頑張ってね」
「ご飯も食べ終わったので帰ります。
お疲れ様でした」
雄哉はバイト先を後にした。




