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アミスタード アスール  作者: おがわかなた
第1章 アブリル
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ビーダ コミュナlル

顧問の問題も解決し、鉄道研究部は終わった。


雄哉は家に向かっていたが、昨日の雄哉を助けた女性で、

鉄道研究部顧問になった天田がついてきた。


「昨日、ありがとうございました」


「どういたしまして」


「まさか、こんな形で再開するとは思っていなかったですよ」


「私もよ。

 これで、雄哉、君、に近づく口実ができたわよ」


「僕にですか?」


「そうよ。

 雄哉君を殺そうという人たちから守るという使命を私は持っているのよ」


「えっ。

 今時、そんな、日本は平和な国ですよ」


「そうと言い切れるの?

 知らない所で、暗殺者は活躍しているものよ。

 この時代だって、世界中のいたるところで、暗殺者が活躍しているわ」


「この時代?」


「私とあの子は、みらいから来たの」


「えっ、ここからですか?」


雄哉は、舌を出し、指さす。


「、、、分かりにくいわよ。確かに、味蕾は舌にあるけど、発音が違うわよ」


「じゃ、これですか?」


雄哉はポケットから、オレンジ色の丸い物を出してきた。


「雄哉君、何で、この時期にそんな物を制服に入れているの、みかん」


「違うんですか」


「みかん星人とでもいいたの?」


「えっ、じゃあ、これですか?」


雄哉が取り出したのは、筆箱だった。


「分からないわ、何?」


「これは、ミーのです」


「、、、」


「そんなに引かないくださいよ。

 ちょっと驚いてしまって舞い上がってしまいましたよ。

 なぜ、未来の方々が僕を殺そうとしているんですか?」


「未来で、あなたを殺すという決定がなされた。

 そして、あの子は暗殺者としてこの世界に送り込まれたの。

 だけれども、すぐにその決定が過ちだということになったんだけど、

 既に暗殺者は送りこまれてしまった。

 そこで、私が止めることとなって、この世界に来たのよ」


「大変なんですね、未来も」


「あの子は、未来に戻したわよ」


「それはよかったです。

 それでは、また明日」


「ちょ、ちょっと待って。

 まだ、信じていないのね」


「そんな未来から来たとか、暗殺者が狙っているなんて信じられますかって」


「じゃあ、あの少女のことはどう説明するの?」


「、、、分かりましたよ。

 信用するとして、天田先生はどのようにして守ってくれるんですか?」


「私は、雄哉君を影から見守るわ」


「影から?

 ちゃんと使命を全うしてくださいよ」


「大丈夫よ。

 護衛はちゃんと未来からやってくるから」


「それなら安心だぁ」


雄哉は棒読みで感情を示さずに叫んだ。


「まぁ、信用できないのは分かるわ。

 まだ、あなたを殺そうとしている暗殺者は3名いるのよ」


「連絡とって止めさせてくださいよ」


「この世界でお互いに連絡する手段は直接会うしかないの」


「未来だったら、携帯電話とかあるんじゃないですか?」


「携帯電話は第20世代よ。この世界でつかえるはずないわ」


「その暗殺者たちを未来へ戻すのが私、いや、私たちの使命よ。

 今日から護衛が付くはずだからよろしくね」


雄哉は天田と別れて、1人になった。


未来から来たといわれても、雄哉には想像できなかった。





雄哉は一人暮らしをしている。


実家から1時間半程度の通学時間なのだが、親の意向でもあった。


雄哉は今日も夕日を見ながら、今日1日のことを振り返っていた。


未来からきた暗殺者と謎の女性。


「僕の周りで何がおこっているのだろうか」


殺されそうになること自体が珍しいのに、それに未来という話がでてきてしまい、

気持ちの整理ができないでいた。


「考えていてもしょうがない」


立ち上がり、夕食の準備をする。


冷蔵庫を開けると、食材ばかりだった。


「今日は疲れたし、お弁当にしようかな」


外出の準備をしていた時、インターフォンがなった。


「誰だろう?

 こんな時間帯に」


ドアの覗き穴から外を見ると、彼は驚愕した。


そこにいたのは、あの黒髪の美少女だった。


「暗殺者、いや護衛?」


事前には聞いていたが、体が動かない。


一度、自分を殺そうとした人間を家に入れる度胸は雄哉にはなかった。


「ごめん。僕にはその勇気はない」


雄哉は、弁当を諦め、出前を頼むことにした。





夕食が終わったり、食器を外に置くために、扉を開けた。


一応、襲われないように、少しずつ様子を見ながらではあった。


そこには、まだ、あの少女がいた。


目が合い、雄哉はとっさに扉を閉めてしまった。


まだ、脳の片隅には襲われた時の情景がのこっていた。


再度、扉を開けてみる。


まだ、扉の方を見続けていた。


雄哉は手招きを処女を手招きした。


「入れよ」


襲ってくる気配もないし、殺気もない為、雄哉は招き入れることにした。


居間のテーブルに座らせ、飲み物をだす。


「ジュース類はないんだ、コーヒーかお茶飲める?」


「お嬢ちゃん、お名前は?」


「ウリエルよ、コードネームだけど」


それは、ユダヤ教の天使の名前と同じだった。


「私、あなたを殺すために未来から来たの」


「それで」


「あら、あまり驚かないのね」


「あなたを殺すように命令されて来て見たら、強制転送され、

 戻ったら、こんどはあなたを守りなさいっていわれたの。

 それで戻ってきたのよ」


「明日からよろしく」


しばらく沈黙が走る。


雄哉は、いつも通り、冷蔵庫の掃除を始める。


「ところで、ウリエルはどこに帰るの」


「未来には帰らないわよ」


「いや、この世界で活動するんでしょ。

 どこに住むの」


「住む場所ならあるわよ」


「どこ」


「ここ」


「ここは僕の城。

 誰も住まわせないよ」


「あらっ、あっちにも部屋があるじゃないの」


「あっちの部屋は、、、」


ウリエルはその部屋を空けたが、すぐに閉めた。


「まぁ、趣味だからしょうがないわよね。

 あの辺りで寝るから。

 絶対に覗かないでよ」


ウリエルはそう言って奥の部屋を占拠してしまった。


「ちょっと待ってよ。

 僕のコレクション壊さないでよ」


雄哉とため息をついた。


少女とはいえ、女の人と同居するのは初めてである。


今後のことを考えて、彼は頭が痛くなってきた。


「疲れたし、今日はもう休もう」


少し早かったが、彼は床につくのだった。

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