ブジティボ
【あらすじ】
天貝雄哉は、未来から狙われている。
暗殺者4人が送り込まれてきた。
その未来は、雄哉を殺すという決定を下した後に、
それを撤回したが、送り込まれた暗殺者への撤回命令が
間に合わず、現在の世界での捜索活動が始まった。
ガブリエルとラファエルの2人を探す捜索活動中であった。
【登場人物】
・鉄道研究部
天貝雄哉 本編の主人公、未来の暗殺者に狙われているが自覚なし
刈谷朱音 鉄道研究部部長、3年
奥府正也 鉄道研究部副部長、3年、撮り鉄
黒崎真二 鉄道研究部2年、野球部と兼務
布良肇 鉄道研究部2年、乗り鉄
恩田健太郎 鉄道研究部1年、雄哉の誘いで鉄道研究部へ入部
浜河百合子 鉄道研究部1年、雄哉に一目惚れし入部
佐々木 鉄道研究部1年
・未来人
ウリエル 未来の暗殺者 四天王の一人
現在は、雄哉を守る立場として居候中
ミカエル 未来の暗殺者 四天王の一人
現在の世界に滞在、捜索中
ガブリエル 未来の暗殺者 四天王の一人
現在の世界に滞在、捜索中
ラファエル 未来の暗殺者 四天王の一人
現在の世界に滞在、捜索中
天田由紀子 未来から来た謎の女性、臨時教員、鉄道研究部顧問
「雄哉君」
珍しく天田が鉄道研究部に顔を出していた。
雄哉は、特にそれに触れることもなく、いつも通り過ごしていた。
「何ですか、天田先生?」
「体育祭、楽しかったね」
「えぇ、確かに、今年は赤組の圧倒的勝利でしたね」
体育祭は、赤組の勝利で終わった。
序盤は、拮抗した戦いであったが、中盤以降は赤組が流れをつかみ、
終わってみれば、ダブルスコアに近い形であった。
雄哉は、天田が何を言いたいのか感じていたが、あえて触れないでいた。
「赤組の勝利よね、雄哉君」
「はい、それで間違いはないですよ」
「赤組が勝ったのよ」
「えぇ、おめでとうございます。
よかったですね」
「雄哉君、何か忘れていない?」
「あぁ、そうだ、、、」
「そうよ、、、」
「黒崎、ごめん、昼に借りた金返していなかったな」
「雄哉君」
「先生、苦しいです」
「1日デートの約束は」
「1日デート!?」
部員全員から驚愕の声が上がる。
「おい、ゆう、熟女好きだったけ?」
「天貝先輩、こんな年増の女性より私を選んでほしかったな」
「雄哉先輩、手を出してはいけないものに手をだしてしまいましたね」
「えっ、まだ、僕は1日デートの話は受託していないですよ」
雄哉はのんびりと反応したが、
「おい、おまえら、今、何って言った?」
全員が天田に注目する。
目が据わっていた。
「おい、恩田、あぁん、お前、何て言った?
もう一度言ってみろ」
「えぇっ、ああぁ」
「あん、手を出しちゃいけないものだぁ」
恩田が天田に飛ばされる。
「誰だ、年増なんて言ったのは。
私はまだ、31歳だわぁぁ」
「止めてください、天田先生」
黒崎が止めに入るが、止まらない。
諦めた部員たちは、部室を出る。
雄哉も外にでた。
部室が少し静まる。
「大丈夫ですかね」
「大丈夫そうよ」
ゆっくりと扉を開けると、そこには暴れて疲労困憊した天田と
身動きできずに倒れたままの恩田がいた。
部室はまるで、空き巣に遭った後かのようだった。
もちろん、後に天田に厳重注意が言い渡されたのは言うまでもない。




