セグンド
【あらすじ】
天貝雄哉は、未来から狙われている。
暗殺者4人が送り込まれてきた。
その未来は、雄哉を殺すという決定を下した後に、
それを撤回したが、送り込まれた暗殺者への撤回命令が
間に合わず、現在の世界での捜索活動が始まり、
1人が池袋で見つかったというのだ。
【登場人物】
・鉄道研究部
天貝雄哉 本編の主人公、未来の暗殺者に狙われているが自覚なし
刈谷朱音 鉄道研究部部長、3年
奥府正也 鉄道研究部副部長、3年、撮り鉄
黒崎真二 鉄道研究部2年、野球部と兼務
布良肇 鉄道研究部2年、乗り鉄
恩田健太郎 鉄道研究部1年、雄哉の誘いで鉄道研究部へ入部
浜河百合子 鉄道研究部1年、雄哉に一目惚れし入部
佐々木 鉄道研究部1年
・未来人
ウリエル 未来の暗殺者 四天王の一人
現在は、雄哉を守る立場として居候中
ミカエル 未来の暗殺者 四天王の一人
現在の世界に滞在、捜索中
ガブリエル 未来の暗殺者 四天王の一人
現在の世界に滞在、捜索中
ラファエル 未来の暗殺者 四天王の一人
現在の世界に滞在、捜索中
天田由紀子 未来から来た謎の女性、臨時教員、鉄道研究部顧問
ミカエルの居場所が分かったというメールを確認したのは、3時間目の休み時間だった。
「ミカエル発見 今日は無理 敵意なし 明日約束」
「2人目が見つかったってでいいんだよね」
雄哉はガッツポーズをした。
ウリエルは池袋駅にきてた。
東武鉄道と西武鉄道が乗り入れる、巨大ターミナルだ。
東に西武、西東武という某家電量販店の歌にもあるように、
東西が逆転した駅でも有名だ。
JR東日本の乗降客数も、新宿駅に継いで、第2位だ。
「なぜ、東京に」
彼女は、埼玉に転送されたはずのミカエルがどうして東京に
移動しているのか理解できなかった。
彼女は池袋駅を降りた。
「どこ?」
彼女は反応の強いほうに向かう。
「東口」
池袋駅は東口のほうが開けている。
「こんな繁華街にミカエルがいるなんて。
あの子も雄哉を探しているのかしら」
反応を見ながら歩く。
雑居ビルの前で反応が強くなる。
明らかに、人が集まるような場所ではない。
「ここっ?」
雑居ビルには、複数の店が入っていた。
どれも、昼に営業するような店ではなく、子供のウリエルが来るような
場所ではなかった。
どんどん反応は強くなる。
「飲食店?」
間違いなく、反応はこの店からだった。
思い切ってウリエルはこの店に入ってみた。
「いらっしゃいませ」
ウリエルは驚いてしまった。
「あっー、ウリエル?
どうしたちゃ。
とりあえず、座るちゃ」
「座ってなんかいられないわよ。
それよりどうしてあなたここに。
それにその格好!」
「うーん、今、仕事中だっちゃ。
明日、バイトないから、13時に駅でどうじゃ?」
「いいわよ。
池袋駅13時ね」
「ミカエル、話してくれる?」
ウリエルは切り出した。
「横森に行って、情報の更新を後進したのよ。
そうしたら、暗殺指令が取り消され、逆に護衛指令がでているじゃない。
「私は、やる気を失ったわ。
帰る気も失せたわ。
まぁ、6ヶ月もあるから、それまで、この世界を勉強しようと思ったの」
「勉強?遊びの間違いじゃないの?」
「そんなことないっちゃ。
勉強しようと思っていた時、この店で働かないかと誘われたんちゃ。
コスプレにも興味があったから、この店にきめたんちゃ」
「ふーん、じゃあ、もう暗殺家業は中断しているということね」
「半年間、この世界を勉強してから帰るんちゃ」
ミカエルはそう言うと、コーヒーを口にする。
苦かったようで、むせている。
「事情は分かったよ。それより何で、、、」
「何、雄哉、何か文句あるの?」
「なんで、僕のうちにそのミカエルがいるんだよ?」
「しょうがないじゃない、こんな話、外ではできないわ」
「ミカエルが、まだ僕を殺そうとしていたらどうするんだよ」
「大丈夫よ、その点は確認しておいたから」
「分かったよ。じゃ、駅まで送るよ」
「えっ、今日から、ミカエルもここを拠点に動くわ」
「何っ、ここの主人は僕だよ。僕は許さないよ」
「何、雄哉、こんな少女を追い出すの」
2人から視線に雄哉は耐え切れなかった。
「そ、それは、、、分かったよ。
その代わり、他の2人を探すこと」




