エレクトロシダド
【あらすじ】
天貝雄哉は、未来から狙われている。
暗殺者4人が送り込まれてきた。
その未来は、雄哉を殺すという決定を下した後に、
それを撤回したが、送り込まれた暗殺者への撤回命令が
間に合わず、現在の世界での捜索活動が始まったのだが。
【登場人物】
・鉄道研究部
天貝雄哉 本編の主人公、未来の暗殺者に狙われているが自覚なし
刈谷朱音 鉄道研究部部長、3年
奥府正也 鉄道研究部副部長、3年、撮り鉄
黒崎真二 鉄道研究部2年、野球部と兼務
布良肇 鉄道研究部2年、乗り鉄
恩田健太郎 鉄道研究部1年、雄哉の誘いで鉄道研究部へ入部
浜河百合子 鉄道研究部1年、雄哉に一目惚れし入部
佐々木 鉄道研究部1年
・未来人
ウリエル 未来の暗殺者 四天王の一人
現在は、雄哉を守る立場として居候中
ミカエル 未来の暗殺者 四天王の一人
現在の世界に滞在、捜索中
ガブリエル 未来の暗殺者 四天王の一人
現在の世界に滞在、捜索中
ラファエル 未来の暗殺者 四天王の一人
現在の世界に滞在、捜索中
天田由紀子 未来から来た謎の女性、臨時教員、鉄道研究部顧問
「うーん」
雄哉は自宅でうなっていた。
「鉄道模型、動かしすぎたかな?」
雄哉は唸りながら、自問自答していた。
鉄道模型の消費電力を確かめてみたりする。
しかし、原因
「冷蔵庫、詰め込みすぎたからな。
いやそこまでは増えないはずだ」
この繰り返しだ。
雄哉が疑問に思っていたのは電気料金だ。
今月は1万円を超えていたのだ。
昨夏にエアコンを使いすぎて4000円を超えたが、通常は3000円前後である。
今は、春である。
エアコンも使っていないし、電気料金増加の原因は見あたらない。
雄哉が部屋をウロウロし始める。
それを見たウリエルが、雄哉に話しかける。
「雄哉、どうしたの?」
「今月の電気料金が1万円を超えているんだ」
「いつもはいくらくらいなの?」
「3000円くらい。でも今月は13000円くらいなんだ」
「4倍くらいね」
「新しい機械を入れたわけでもないのに」
「なによ、それなら簡単よ」
「分かるの?」
「私が転送装置の充電をしているからよ」
「何だ、そんなことか、解決して、、、えっ」
「転送装置の充電効率は、現在の電気だと30%~40%よ。
つまり、フル充電すると、今までの3倍くらいになってしまうわ」
「確かに、電気料金は3倍程度になっている。
納得したよ、、、って納得できるか。
そもそも毎日フル充電している計算になるじゃないか」
「そうよ。
転送装置には、ホログラムがついていてそれによって私たちの
姿を擬似的に大人に見せてくれるのよ。
そのホログラムが電気を大量に消費するの」
「それにしても4倍近いんだけど」
「バッテリパックにも充電しているから。
こちらは毎日充電しているわけじゃないから」
「どうするんだよ。
こんなに電気料金増えたら、お金が底をついちゃうよ」
「大丈夫よ。増えた分は、私が食材を購入して還元しているはずよ」
雄哉は家計簿を確認する。
「本当だ、今月の食費は1万円以上削減できている」
「だから、私が食材を買ってきているのよ」
「それは分かったよ。分かったけどさ」
「何か問題でもある?」
「何で、トマトばかり買って来るんだ」
冷蔵庫には、トマトとその他の少量の野菜で埋め尽くされていた。
「私が好きだからよ」
「だからといって偏りすぎです。
お陰で、トマト料理のレパートリー増えました。
昨日はトマトサラダ、おとといは冷やしトマト、
たまには、トマト以外のものが食べたいです」
雄哉の悲痛な叫びは今日もこだまする




