↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

PR
20/24

第20話 巨大ドラゴンの襲来なのか?

 『マスター、おはようございます、いつまで糞の中で寝ているんですか?』


 もはや汚水槽とかした聖域の中で、壁にめり込みながら目を覚ました。

 記憶が曖昧だ…。

 いったい、どうしてこうなった?


 俺は、1階に移動し、獣舎の水場で体の汚れを落としてルパルパから新しいブリーフを受け取る。

 そして素早く装着した。


 ルパルパは、俺の脱いだブリーフを綺麗に手洗いをしている。

 その後、塩を振って丁重に折りたたんでタッパーにしまっていた。


 狂ってやがる…。

 漬物でも作るつもりか…まあ、どうでもいいけど、俺は食べないからな。


 そして、昨日の宴会の牛丼パーティー代360万円の他に、ブリーフ代330円を請求された。

 何もかも狂ってやがる…。



 『マスター、タワマン住民から多数のクレームが寄せられております。』


 「なんだと、まだ、完成して1日も経っていないのに、なぜだ?」


 おかしい、俺の設計に抜かりはなかったはず。

 考えろ、何かを見落としているということか?


 俺は、クレームをよこしてきたすべての部屋を回った。

 

 どいつもこいつもイカレてやがる…。

 トイレットペーパーを服みたいに体に巻き付けていたり、転がして遊んでいたり。

 ついには、食べてるやつまでいる。

 

 それの本来の使用法はケツを拭くんだよ。

 

 挙句の果てには、トイレに、ペッソイだかいう丸い小石を流しているしまつ。

 さらに、葉っぱ、藁、布切れまで流している。


 最悪な奴は、シンクにした上、流していないやつもいた。


 詰まるに決まってるだろおおがああああ。

 なんで、朝から、便所のつまりを直して回らなければならないんだあああ。

 

 小石なんて流しやがって、さっそく高圧洗浄が必要なっちまった。

 古代人を舐めていた、野ぐそしか知らない連中に水洗便所は早すぎたのか…。


 親の顔が見たいもんだ…。

 そうだ、ファウっちに文句言ってやる。

 俺は、急いで、42階のファウっちとバカ嫁の部屋に向かった。


 「おお、ロムさん、やっとトイレ流れましたよ。」


 「お前は何をやっている?」


 ファウっちは、俺がトイレの掃除用に準備したブラシでケツを拭いていた。

 こいつらの感覚は狂ってやがる。

 それは、テルソリウムじゃあねえ、便所ブラシだああああ。


 「ねーねー、ファウっち、これ、まじメロくね?」


 水着のようにトイレットペーパーを体に巻き付けているラレンティアがいた。

 バカ嫁があああああ。

 それは、ケツを拭くもんなんだよ。


 『マスター、ラムス様が、お子様牛丼すきすきセットを注文されました。500円になります。』


 勝手にポチってんじゃねええええクソガキいいい。

 

 「ルパルパあああ、おまけのおもちゃはなんだあああ。」


 『ぶたぶー、うーぴょん、わんさか、こらら、もーものどれかです。』


 「ぴょんぴょんシリーズかそれともびゅんびゅんシリーズか、どっちだあああ。」


 『今回は、びゅんびゅんシリーズです。』


 長い耳とミンクのボディのキュートなうさぎキャラ

 しかもそれがSUVに乗り、颯爽とドライブをかましている姿が脳裏に浮かぶ。

 

 許せねえ。

 うーぴょんだったら俺のもんだからなあああああ。


 「とりま、パンツうう、うちらもご飯たのむかんね、奢りでヨロ。」


 「ん、ああ、分かった。」


 いまは、おまけのおもちゃが何なのか気になって仕方がない。

 適当に返事をして、俺は、急いで43階のラムスの部屋に直行した。


 青色のSUV型プルバックカーに乗ったもーもだった。


 かっこいいなあ。


 リンゴを貪りながら、満面の笑みのラムスが走らせたミニカーが俺の足に当たった。

 青い車体には、ご飯粒が付いている。

 心なしか、ベタベタしている気もした。

 

 「ロムか、それをこっちに向けて走らせることを許す、早くやれ。」


 このやろう、ふざけやがって…。


 「遊ぶ前に、手を洗えこのクソガキがああああ。」


 「そう、そう、思いだした、臣下から上奏を受けているんだった。後、我は、喉が渇いた。」

 

 『マスター、牛焼鮭朝食ごはん並盛500食ビール500点が注文されました、

 後、ラムス様がオレンジジュースMサイズを注文されました。

 560,130円になります。』


 水を飲めクソガキいいい。

 糞住人どもも、便所詰まらせた上に、昼間っから酒飲んでんじゃねえええ。

 誰一人、働いてねええじゃねええか。


 家畜の世話してんだろうなああ、おい?

 あいつらとは死闘を乗り越えたマブだ、飢えさせたら許さねえ。

 

 『さすがマスター、直ぐに手配します。

 ピクス型ドローンの運用権限を変更し、ギープの飼育に移行させます。

 チモシー450トンとアルファルファ120トンを準備します。

 19,000,000円になります。』


 「ふざけんなあああ、なんで俺が餌代払うんだよ。」


 『ラムス様の権限下にある家畜であり、ラムス様は未成年ですので、

 前にも説明しましたよね、しつこいですよ。』


 うるせえええ。

 そういうことじゃねえんだよ。


 ん?


 43階のタワマンの眺望は最高だが、目の錯覚だろうか?

 遠くの森が動いているように見える…。

 

 『マスター、地上型ドラゴン、現地名樹海竜がこちらに接近しております。』


 「樹海竜だと…あれがそうなのか?」


 50メートルもあるような巨大な森がこちらに向かってゆっくり移動している。

 ちょっとデカすぎないか?

 そもそも、なんでこっちに向かっている。


 『こちらに運び込んでいるフェンリルの糞に惹かれたものと推測されます。』


 ふざけんなあああ。

 そもそも、なんでそんなもんを運び込んでるんだよ。

 

 『お食べになりますか?』


 ルパルパが、うっとりとした表情で白い手袋をはめて、タッパーを取り出した。

 タッパーの中から、なぜかホカホカのアレが俺に挨拶をしている。


 ここにはバカしかいねええのかよおおお。


 


 後の世にこの塔は、一夜にして不浄にまみれ神の怒りを買ったと伝えられている。



        “天に向けて建てられた享楽の塔は、一夜にして不浄にまみれ神を怒らせた”

                                  創世神話第4節


※うんちく

 ペッソイは、ローマ時代のケツ拭き石だよ。

 テルソリウムは、同じくローマ時代のケツ拭き棒だよ。

 トイレットペーパーなんて知らないんだもん、仕方ないよね(笑)


本作はゆるいノリで建国系スローライフ異世界魔法ファンタジーとして展開していく予定です。

面白いと感じて頂けましたら【評価★★★★★】【ブクマ】【感想】を頂けると嬉しいです。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。