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第18話 新居の完成なのか?

 建設用大型ドローン…。

 装飾が削ぎ落されたような工業的で金属の塊のような巨人が目の前にそびえている。

 結構大きいね。

 ピクスたちもやってきた…。


 俺の脳が研ぎ澄まされ、インスピレーションが火花を散らす。

 いいね、いいね、これだよ、これ。

 俺が求めていたのは、これだ。

 よくやったルパルパ。


 俺は、ポンポンとルパルパの頭を撫でてやった。

 頭を撫でた瞬間、ルパルパの尻尾が天を突くように立ち上がる。

 そして、恍惚の表情になると直ぐに尻尾はへにょっとなった。

 

 へたり込んでいるルパルパの下半身から湯気が上がっているようにも見える。

 訳の分からんやつだ、まあいい。

 ポンコツは、しばらく休んでいたまえ。

 あははははは。


 ラムス君はお昼寝かな、本当に糞の役に立たない連中だな。

 まあいい、俺の実力に驚愕するがいい。

 あははははは。



 どうやら、この巨人ドローンは、内部プラントを利用して、岩、火山灰、土砂等を編成させて、コンクリートや鉄骨などの特殊な構造材を生成したりもできるようだ。

 口から材料を取り込んでケツから生成物を出すので見た目がアレだが効率がいい。


 先ずは、巨人ドローン1体にテヴィレ川上流からここまで、勾配を利用した水路を建設させる。

 落差を利用するために、ここでの到達位置は、それなりの高さに設定してだ。

 家があった場所を中心として、地面を掘り下げ、地下構造と基礎を作る。


 地下には、大きめに総排水溝を設け勾配を利用して、ルペルカル迷宮に汚水が流れていくようにした。

 アーチ構造を多用しているので空間と強度が両立されている。


 基礎は、厳密には円ではないが最長部で90メートル。

 最短部でも70メートルくらいの大きさにとった。


 ピクスとの連携も素晴らしい、猛スピードで出来上がっていく。


 まだまだ、これからだよ、ふふふふ。


 地上1・2階部分は、魔獣(羊)の獣舎とし、排泄物は、地下に貯まるように設計し最下部のスクリュー式ポンプで別室に送る仕組みとした。

 別室に貯まった排泄物はメタンガスを発生させるため、ロータリーポンプで更に別室に圧縮貯蔵するようにもしてある。

 

 もちろん、動力は、水車である、地上、1・2階の中心部と5階までは、巨大なため池のような構造になっており、水路の水が貯まるようになってる上、巨大な水車を回している。

 この水車は、先ほどのポンプを動かす動力にもなっていて、縦方向に、巨大な岩を持ち上げる機構にもなっている。

 

 そう、岩の位置エネルギーを利用したエレベーターの動力だ。

 最上階に水も引き上げさせ、屋上は巨大なプールにもなっており、各部屋に水を供給している。

 

 5階までは、階段構造にもなっており、公園的な広場も設置してある。

 流れる水路が空中庭園のようである。


 6階から40階までが居住スペースとなっており、3LDKの部屋を二重螺旋配置し、中央を吹き抜けにして、渡廊下で接続した。

 中央吹き抜けには、水車による常時稼働のリフトと2基、岩の位置エネルギーを利用した高速エレベーターを6基設置した。


 41階から43階は、各階ともワンフロアぶち抜きの巨大な居住スペースとした。

 各部屋には、風呂とトイレは当たり前、地下にため込んだメタンガスを利用した、備え付けガスコンロ、ガス給湯器の各部屋に設置してある。

 室内の雰囲気は、深く鮮やかな赤色の壁、これに黄色や黒、青などで装飾を施す。

 

 各部屋には、できる限り窓を設置しつつ、中央吹き抜けを利用した、煙突効果により、自然換気構造を採用した。


 我ながら、いい出来なんじゃないの?

 しかも、巨人ドローンとピクス型ドローンの連携により、工期は8時間を切らせていただきました。

 もはや、俺は、建設王、まさにチートとはこのことよ。

 だあははははは。


 俺の見上げるその姿は、空中庭園、いやタワーマンションっと言っても差し支えないだろう、部屋数は、500超、これだけあれば、10人の子供が来ようが全く心配する必要はありませんな。

 巨人ドローン、そしてピクスドローン、ありがとう、ゆっくり休みたまえ。


 あははははは。


 この時使用された構造材、ロムのコンクリートが、後の世に、組成不明の謎の構造材、ローマン・コンクリートとして伝説となるのは別の物語である。



 「生還、うぇい。」


 「来たか、どうよ、このクオリティー。」


 「まじエグい。鳥肌不可避なんだけど。」


 「ロムさん、これは想像以上ですね、いやあ、助かりましたよ。

 実は、息子たちの友達もついてきてしまいましてね。なんと説明しようか困ってたんですよ。」


 ん?


 ファウっちと子供を一人だけ抱っこしているバカ嫁の後方から、大勢の人の群れがこちらに向かってくるのが見える。

 

 どういうことだ?

 500人くらい、いるように見えるんだが…。

 嫌な予感がする。


 「おお、ロム、完成したようだな、よくやった、褒めてやる。」


 お前は、寝てただけだけどな、クソガキ。

 まさかとは、思うが、この流れ、また、俺だけ野宿ルートじゃないだろうな。

 余計なこと言うんじゃねえぞ。

 

 「我の城のお披露目だな、宴の準備だ、ロム、酒と食事を準備しろ。」


 『承知しました、ラムス様。マスターの成果の披露です、盛大に準備させていただきます。』


 ルパルパ勝手に承知してるんじゃねええええええ。



    マスターにお姫様抱っこ、頭なでなで…はあ、はあ、はあ。

    うれしょんしてしまった…。


    神獣フェンリルとの融合のせいね…きっと…そうよ。

    

    身体機能の維持すら困難になるとかヤバ過ぎる。

    我慢できない…今日は酔わせてあげるマスター…うふふ。


※うんちく

 ローマン・コンクリートは自己修復機能があり、2000年経った現代でも健在だよね。

 石灰と火山灰の数値管理が大変な上、強度がでるまで時間がかかるのがたまに傷。


本作はゆるいノリで建国系スローライフ異世界魔法ファンタジーとして展開していく予定です。

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