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ラモンは扉を開ける。

 イルゼが証拠を隠すために家を改造することを決めた時、それに反対する人間は、誰もいなかったのではないだろうか。


 床下収納には、絶対に入り口がある。それも収納から程近いところに。それの存在を隠さなければいけない場合、ラモンならどこに設置するだろう。


 例えば、屋敷に不慣れな人間が使う部屋。その人間が勝手に家具を動かさないような部屋。


 気付いた途端、すぐ真隣の扉を勢いよく開く。客室の中を、隈なく探す。ソファを動かし、部屋全体を覆うカーペットを捲る。すると、


「あった……。」


 部屋のど真ん中、丁度ソファの下にそれはあった。


 カーペットを捲った時、部屋を覆う大きさだというのにその下には埃一つなかった。扉もきっと錆びついていたりはしないのだろう。

 その銀色の取っ手に恐る恐る手をかける。


 一瞬、ルシアのことが頭をよぎったがすぐにかぶりを振る。今の彼女にこのことを伝えれば、ラモンよりも先に収納の中に入ってイルゼにそれを突きつけるだろう。

 ラモンには、自身がそれを見つけてどうしたいのかが、わからなかった。けれど、ルシアの独断で決められたくはないと、そう思った。


 取っ手を握る手に力を込める。

 果たして、扉は音を立てずに開いた。


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