6話
昼休みの食堂。
花音と莉緒は、空いていた奥の席に並んで座っていた。
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「で、またシフト被ったの」
莉緒がうどんをつつきながら言う。
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「よかったじゃん」
「いや、でも普通に優しいんだよね、あの人」
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花音は少し笑う。
「好きなんでしょ」
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「まあ……好きだけど」
莉緒はそこで小さくため息をつく。
「でもあれ絶対みんなに優しいタイプ」
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その時、
「ハギーたち発見」
後ろから声がした。
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振り返ると、新がトレーを持って立っている。
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「隣いい?」
「どうぞ」
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新は自然に空いている席へ座る。
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「何の話してたの?」
そう聞かれて、花音は普通に答える。
「莉緒の好きな人の話」
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「え」
新が少し目を丸くする。
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莉緒はすぐ抗議する。
「花音そういうの一瞬で言うよね!?」
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「別に隠してないじゃん」
「まあそうだけど!」
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新はちょっと笑いながら、
「バイト先の人だっけ」
と言う。
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「そう」
莉緒は頬杖をつく。
「優しいんだけど、脈あるのか分かんない」
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新は「うーん」と少し考える顔をしてから、
「その人、莉緒といる時楽しそう?」
と聞く。
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「……たぶん?」
「じゃあ可能性あるんじゃない」
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「オギーの“可能性ある”信用できない」
花音が横から言う。
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「なんで」
「オギー距離感バグってるから」
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「悪口?」
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莉緒が吹き出す。
食堂の騒がしい空気の中で、
三人の会話はそのまま自然に続いていった。




