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クリスマス うどんをすする 二人かな

 僕らは、寺を後にした。

「何か結論はでましたか?」

 ウミさんの問いに、

「先ほどのお誘いの答え、3日待ってください。」

 と、彼女の目を見ながら答えた。

「急がなくていいんですよ。祖父の一周忌が明けるまでは店長も残ってくれるといってますから。」


 まだ11時だ。昼食には早い。とりあえず、駅のほうへ向かう。

「ほかに、行きたいところはありますか?」

 そういいながらも、僕の頭の半分は明日からのことを考え、高速に回転している。

「かまくら。」

「また、ですか?」

 僕は一瞬聞き間違えたかと思った。


「タケルさんのよくご存知の、雪で作ったほう。」

 それなら盛岡から秋田まで新幹線で一時間半だ。この街にはとりたてて名物もない。このまま盛岡まで行って遅めの昼食がいいだろう。秋田から横浜まで戻るのに五時間弱。三時ごろに出れば八時には着く。

 と、ここまで考えて、僕は重大なことを思い出した。

「あっ、今は12月なのでたぶん、かまくら無いです。」

「あら、そうなんですか。」

「皆、2月に造り始めるので。」

 雪の多い時期にならないとかまくら体験は始まらない。

「もし、2月に休みが取れたらその時に。」


 とりあえず、駅前の商店街で11時半に開店したばかりの食堂に入った。海鮮がうまいと言っても冬に食べたくは無い。

「せっかくのクリスマスなのに洒落た店が無くて。」

「いえ、タケルさんの普段食べているものを知りたいです。」

「うどんとか、カレーとか。たまにラーメン。」

「私もうどんとかラーメン好きですよ。」

 ラーメンは当たりはずれが大きい。ふたりとも温かいうどんを頼んだ。


 夜行バスで疲れているだろう。今日は、そのまま別れることにした。

「2月。約束ですよ。3月になったら仕事に戻るのでいつ休みが取れるかわからなくなりますから。」

 そう言い残して、彼女は電車に乗った。

「さて、明日からいそがしくなりそうだ。」


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