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立ち枯れど 被災越え 根残す桜
公園の整備が進むにつれ、多くの樹木が伐採された。松や樫などは水害に強いものはそのまま残されたが、表皮の弱い桜などはいずれ枯れてしまうので次々と切られてしまった。それでもまだ生きている根だけは、いつかそこから新しい芽が出てくることを期待して残された。
命の選別。一見むごいようい見えるが、朽ちていく木を放置すれば、周囲の元気な木も枯れる。人にしかできない命を守る行動は決して非難されるものではないだろう。ただ、その行為が人自身に向けられた時、英断できる人はほとんどいない。
個と集団。どちらに重きを置くか。生きている限り、容赦なく突きつけられる問題だ。苦境にある時ほど色々と悩む。でも、日常が戻ったらきっと悩むことはなくなるんだ。僕はこのまま元の生活を続けていいんだろうか。




