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本気で撮ります
それからしばらくは、椅子出しや、テントの設営(これは3年男子と七海が主にやった)それから選手とコーチ、先生用の給水機の準備に走っていた。結奈はその間、誇らしげにジャージを着ていた。部員はジャージを着てくるくると良く動く結奈に目を奪われたり、手伝ったり。結奈はもともとかわいいに分類されるべき人間なのだ。
ちなみに七海は、「応援してやるよ」と言ってテントの下に入っていった。生粋は「手伝うよ~」と言いつつ、ちゃっかり男子の観察をしている。どうやらスタメンの中に好みの男子を見つけたらしく、結奈に、「あの子の相手って考えてる?」と言ったりもしていた。
すると、相手校の選手が続々と入ってきた。
「向こうにはマネ居ないんだね。」
結奈の隣に、いつの間にか陸翔と愁平が来ていた。
「そうだね。いる方が珍しいのかな?」
「そんなこともないんじゃない。」
愁平が答えると、陸翔は驚いた。
「愁平、いつの間に女の子と話せるようになったの!?」
そう言って二人はじゃれあいながら皆の元へ戻っていった。
結奈は綻びそうになる口元を、理性でぐっとおさえて生粋の方を向いた。生粋も同じ顔をしている。その手には一眼レフが握られていた。




