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クリーニング
「クリーニングが終わりました!」
焦る航をスルーして生粋が言うと結奈が「クリーニングぅ!?」と素っ頓狂な声を出した。
「おお!終わったか!」
「はい。」
「どこにあるんd」
「え?」
「え・・・どこにあるんd」
「はい?」
航の言葉を切りまくる生粋。
すると先ほどまで生粋のいた場所からおーいと声がした。三人が仰ぎ見るとそこには二十代中ごろの男性が手を振っていた。
「七海さん!」
航はそう叫ぶと思いっきり手を振り返す。
「今行くー」
七海さんと呼ばれた男性はそう言って姿を消した。それを見届けてから航が口を開く。
「生粋?何で俺の言葉を切るんだよ。」
「だっていじるの楽しいんですもん。」
悪びれずに答える生粋に結奈は肝を冷やした。
二人共少し変わっているが結奈は生粋ほどにはなれない。どこかで理性が止めてくるし、恥ずかしいと口を閉ざしててしまう。二人の時はさらけ出せるのに、どうして自分は生粋のようにいかないのだろう。
昔、彼女らが中学生の頃。結奈はまだまだ稚拙な言葉でその疑問を口にした。生粋は
「当り前でしょ。あたしたちは別の人間なんだから。結奈はそのままでいいんじゃないかなー」
真面目とも適当ともいえる声色で返した。あの時はよくわからなかった。でも生粋は今の結奈を認めていたからこその言葉だった。そのはずだ。




