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psychic(サイキック)  作者: 萌氏
12/16

クリーニング

「クリーニングが終わりました!」

焦る航をスルーして生粋が言うと結奈が「クリーニングぅ!?」と素っ頓狂な声を出した。

「おお!終わったか!」

「はい。」

「どこにあるんd」

「え?」

「え・・・どこにあるんd」

「はい?」

航の言葉を切りまくる生粋。

すると先ほどまで生粋のいた場所からおーいと声がした。三人が仰ぎ見るとそこには二十代中ごろの男性が手を振っていた。

「七海さん!」

航はそう叫ぶと思いっきり手を振り返す。

「今行くー」

七海さんと呼ばれた男性はそう言って姿を消した。それを見届けてから航が口を開く。

「生粋?何で俺の言葉を切るんだよ。」

「だっていじるの楽しいんですもん。」

悪びれずに答える生粋に結奈は肝を冷やした。

二人共少し変わっているが結奈は生粋ほどにはなれない。どこかで理性が止めてくるし、恥ずかしいと口を閉ざしててしまう。二人の時はさらけ出せるのに、どうして自分は生粋のようにいかないのだろう。

昔、彼女らが中学生の頃。結奈はまだまだ稚拙な言葉でその疑問を口にした。生粋は

「当り前でしょ。あたしたちは別の人間なんだから。結奈はそのままでいいんじゃないかなー」

真面目とも適当ともいえる声色で返した。あの時はよくわからなかった。でも生粋は今の結奈を認めていたからこその言葉だった。そのはずだ。

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