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PM6:00  作者: とわ
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だれかさんからの電話

私はこの、簡単な挨拶フレーズで誰だかわかってしまった。



数年前に別れた彼氏だ。



ここ最近は連絡がなかったので、彼女でもできたのかと思って、こちらもそっとしておいたのだ。



「久しぶり。元気だよー。そっちは最近何してるの?仕事は?」



「んー、なんかさ、前と同じ職種なんだけど、転職しちゃったんだよねー。ハハー。彼女にもふられちゃったし、俺って、ダメなのかなー。ハハ。」



そりゃそうだろう。と私はおもった。



今がどんな仕事で、どんな暮らしぶりかとか、どんな恋愛をしてるのかはわからないけど、なんとなく想像がつく。



当時私と付き合っているときは、酷かった。その日暮らしの日払いバイト、夜は飲み歩き。付き合いだして間もなく束縛が強くなり、しまいにはDV攻撃だ。



こんな奴、縁を切ってしまえ!とか周りから言われるけど、なかなか断ち切ることができない。



どこか可哀想だとまで感じてしまい、連絡を断つことができなくなっていた。



でも、やっと彼女が出来たと思ったのに、案の定ふられている。



何をやらかしたのかは知らないが、こいつとは連絡はとっても、会いたくはない。私もそこまで馬鹿じゃない。



「で?暇で電話はかけてきたの?」



「そう。」



やっぱり。



「いまさ、私も新しい仕事が始まって、忙しいんだ。ごめんね。」



さっきまで、誰かと話したいと思っていたのに、もうそんな気持ちは何処かへ行ってしまったみたいに、逆に電話を切りたくて仕方がなかなってしまったようだった。



「また連絡するよ!」



「そっか。」



「またね〜!」



tsuuuutsuuuuutsuuuuu



やっと家に帰れる。



だれかさんからの電話は、昔の憂鬱を思い出させ、「早く帰りなさい。」と厳しく母にで言われたような感覚に近く、着実に家には返してくれた。だが、あまりいい気はしない。



でもまぁ、私を良い方向へ導いてくれたことは確か。



まあ、そんなこんなで、今日は家へ帰る。



明日はどうなることやら。



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