第42話 運命に抗う者2
【夢の異世界編】
レイ「仕方ない、とりあえず戻ろうか」
冬夜「そうですね」
リリス「分かりました」
三人とも来た道を戻り、扉の外に出た。すると、そこにはリリスと冬夜達が戦っている間に誰かが開けたと思われる穴があった。
レイ「あれは?」
冬夜「多分、あのキマイラが出てきた場所への入り口でしょうね」
リリス「そうなんですか?・・・」
冬夜「そう考えるのが一番妥当な気がします」
レイ「でも、俺達が入る前に誰かがいたはずだよな?」
冬夜「そのようですけど・・・」
レイ「まぁ、考えてても仕方ないし、今は外に出て一旦休んでから考えればいいんじゃないか?」
冬夜「それもそうですね」
リリス「私は少し疲れたので休憩したいのですが、どこかいい場所はありませんか?」
冬夜「俺の泊まっている宿の部屋を使うといいですよ」
リリス「えっと、お言葉に甘えてもいいですか?」
冬夜「もちろん」
レイ「それじゃあ、一度帰るか!」
こうして、三人は無事に外へ出ることが出来た。
そして、レイ達は宿に戻り、部屋の中に入ると、レイはベッドの上に座り込み、リリスはソファーに座っていた。冬夜は自分の荷物を整理していた。
レイ「それでこれからどうするんだ?」
冬夜「とりあえず、ギルドに行って報告するのが一番良いと思いますけど・・・」
レイ「そうだな、明日行くか!」
冬夜「はい、お願いします。それと、今日はもう休みますね」
レイ「分かった、俺は適当に何か食べてくる」
冬夜「わかりました。それではまた後で」
レイ「おう!」
それからしばらくして、レイは部屋に戻ってきた。
レイ「じゃあ、そろそろ寝るか!」
リリス「はい!」
冬夜「そうですね、それでは電気消しますね」
レイ「ああ」
冬夜は壁にあるスイッチを押した。その瞬間、部屋にあった全ての明かりが消えた。
リリス「真っ暗ですね・・・」
冬夜「そうだな」
レイ「それじゃあ、おやすみ」
リリス「おやすみなさい・・・」
冬夜「おやすみなさい」
三人は深い眠りについた
深夜に、むくりと起き上がる影が・・・。
二人が寝静まっていることを確認し、物音を出来るだけ立てないように装備を整える。
レイは気づいていた、横になったまま、背中越しに冬夜に話しかける。
レイ「行くのか?」
冬夜「はい」
レイ「俺も行こうか?」
冬夜「いえ、師匠、リリスを見守ってあげて欲しいです」
レイ「お前がいなければ、彼女は去っていくぞ?」
冬夜「その時は、静かに見送ってあげてください」
レイ「寂しくなるな・・・」
冬夜「我がままをきいてくれてありがとうございます」
レイ「馬鹿者め、師匠より先に逝くのは許さんからな・・・」
冬夜は静かに微笑んで、扉をあけ、宿屋を後にした。
冬夜はその夜、雪籐の元へ向かったのだった。




