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夢幻泡影(むげんほうよう)  作者: 赤坂純美麗
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第38話 剣聖のレイ

【夢の異世界編】

受付嬢「おはようございます」

少女「・・・こんにちは」

受付嬢「あらっ、今日はどうしたんですか?」

少女「・・・クエストを受けに来た、これが依頼書です」

受付嬢「そうなのね。えっと〜、ちょっと待っていてね」


そう言うと、奥の方に行き、暫くすると戻ってきた。


受付嬢「これならいいわよ」、そう言いながら渡してきたのは、Aランクのクエストだった。


少女「・・・問題ない」

受付嬢「じゃあ、お願いね」少女はその依頼書を握りしめながら、冬夜のいる外へ向かった。

冬夜「もう来たのか」

少女「・・・早い方がいいと思ったから」

冬夜「確かにそうだね。それじゃあ行こうか」冬夜達は町を出て、目的地に向かって歩き始めた。

冬夜「そういえば名前を聞いていなかったね」

少女「・・・私はリリス」

冬夜「そうか、よろしくな」

リリス「・・・こちらこそ」二人は挨拶を交わすと、そこから無言のまま歩いた。


暫く歩くと、目的の場所が見えてきた。それは森の中にある洞窟だった。入り口はそこまで大きくなく、大人一人が通れるぐらいの大きさしかなかった。


冬夜「この中に魔物がいるんだよね」

リリス「・・・うん」

冬夜「よし、じゃあ早速行こうか」

二人とも中に入り、奥へと進んでいった。

するとそこには大きな空間が広がっていた。

冬夜「広いな」

リリス「・・・もっと先にいると思う」

冬夜「そうなのか、じゃあ行こうか」


二人がさらに進むと、何かが近づいてくる音が聞こえた。

冬夜は武器を抜き、戦闘態勢に入った。

すると、そこに現れたのは、巨大な猪型のモンスターだった。


冬夜「こいつが、今回のターゲットか」

リリス「・・・多分そうだと思う」

冬夜「よし、やるか!」


冬夜達は、それぞれ戦いを始めた。まずは、冬夜が先陣を切った。

相手は突進攻撃を繰り出してきたが、それを難無くかわし、カウンターで攻撃をした。その結果、相手のHPを削る事に成功したが、まだ倒すには至らなかった。

次にリリスが魔法を使った。火属性の中級魔法の『ファイアーボール』を使い、攻撃を行った。しかし、それでも相手を倒せなかった。

すると今度は、冬夜が再び攻撃を仕掛けた。


冬夜「これで終わりだ!【雷光一閃】」スキルを使用し、攻撃力を上昇させた状態で、居合抜きのような構えを取り、一気に斬りつけた。その一撃により、見事相手を倒すことに成功した。

冬夜「ふぅ〜」

リリス「・・・お疲れ様」

冬夜「ありがとう。さてと、ドロップアイテムを確認しようかな」そう言って冬夜は、死体の近くに行き、魔核を取り出した。

冬夜「おっ、結構大きいな」

リリス「・・・私にも見せて欲しい」

冬夜「分かった」冬夜は少し離れたところで見ていたリリスに、魔核を渡した。

リリスはじっくりと観察した後、「・・・凄い」と言いながら、まじまじと見つめていた。

冬夜「それでどうする?まだ必要ならもう少しいるけど」

リリス「・・・大丈夫」そう言うと、リリスは再び魔核を見た後、大事そうに持ち帰って行った。

冬夜「それじゃあ帰ろうか」二人は地上に戻り、町へ戻っていった。


ギルドに戻ると、すぐに受付嬢に報告をした。


受付嬢「討伐完了ですね。確認しますので少々お待ちください」そう言って受付嬢は奥に行き、数分後に戻ってきた。

受付嬢「はい、確かに受け取りました。報酬をお支払いいたしますね」そう言いながら受付嬢は、金貨十枚が入った袋を持ってきた。

受付嬢「それとこれはサービスです」と言って一枚の紙を差し出してきた。そこにはこう書かれていた。


《特別クエスト:ゴブリンキングを討伐せよ》達成条件:ゴブリンキング(Bランク)の討伐

報酬金額:500000G

内容:ギルド長からの依頼。詳細は別紙の通り。

受付嬢「頑張ってくださいね」そう言うと、受付嬢は笑顔を見せた。そして受付嬢は、そのまま奥へと消えていった。


冬夜「そういえば、ランクアップできるんだったね」

リリス「・・・忘れてたの?」

冬夜「まぁね。まだランクアップするほどレベルあがってないから・・・」

リリス「・・・そうなんだ」


冬夜はしばらく考えたが、何も思いつかなかったのか「とりあえず今日はこのくらいにしておこうか」と言った。

リリスもそれに同意するようにうなずき、その場を後にした。

それから数日の間、毎日のようにクエストをこなしていき、あっという間に一週間が経過し、ついに最後の一日となった。

リリスは、朝からどこか落ち着きがなかった。そんな様子を見ていると、冬夜はある事を思い出したかのように言った。


冬夜「そういえば明日は、町を出て行く日だったな」


リリスはその言葉を聞き、明らかに落ち込んでいた様子だったが、何かを決意したように「・・・うん」と答えた。


冬夜「そっか、寂しくなるな」

リリス「・・・・・・」

冬夜「俺達と一緒に来るか?」

リリス「・・・いいの?」

冬夜「ああ、構わないよ」

リリス「・・・ありがとう」そう言うとリリスは嬉しかったのか、微笑んだ。するとその時、突然誰かが扉を開ける音が聞こえた。


冬夜達は音のした方を見ると、そこには見知った人物が立っていた。それは冬夜の剣の師匠である、剣聖のレイだった。

冬夜「あれ?どうしたんですか、こんな所に」


レイ「ちょっとお前に用があって来たんだよ」

(リーサ、カグヤ、メアリから頼まれたなんて言えないしな・・・)


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